◆Baby, it's you/YUKI
ジュディマリ解散→ソロ専念から来年で20周年ってあっという間ですよねえ。その間バンド時代に比べるとPOP感とボーカルの柔らかさを増してお茶の間にも浸透しつつ、コアな音楽ファンからも評価される絶妙な立ち位置を確立してきた印象です。決して寡作ってわけでもないけど（今回はたまたま２年半ぶりシングル）、大きな浮き沈みがないから逆に下降線の印象もないんですかね。いち早くオーガニックっぽいサウンドに移行しましたが今作もその延長、一方グラビアモデルのプロモーションビデオかと思う表情を見せるMVとのギャップも彼女ならではな気がします。メディアに出ないわけじゃないけど見たくなる程度の露出を保っているのも大きそうですね。
◆フリーズ/flumpool
華々しいタイアップでのデビュー後しばらくは実力以上にプッシュされてた（紅白にも３年連続出場）のに、なにが潮目だったのか最近は新曲も知らない間に出てる印象のバンドになってしまいました。今考えればメンバーがダイエットのためビジュアル面の休業（しかも代わりに見た目の似た芸人を立てた）という、前代未聞の展開あたりから雲行きが怪しくなったのかも。事務所が超大手だけにこれまで所属俳優ドラマや映画主題歌に優先起用されてたけど最近はそこまででもないし、代表作があの三浦春馬主演タイアップでアンタッチャブルになってしまったのは痛いかも。ここ何年かの楽曲は演奏もタイトになってきたし、山村のボーカルもいい意味でクセが抜けて来たと思ってるんですけどね。