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◆京都・大阪・神戸 マニアック博物館 おもしろ珍ミュージアム案内/町田忍
 メジャーな雑誌やメディアではなかなか取り上げられない、京阪神のちょっとマニアックな博物館を紹介しています。著者自身が学芸員の資格を持っているうえにそういう資料館の名誉館長もしており、目線はマニアックながら観光ガイド的に読んでも興味を引くようなポイントはおさえられています。だいたい30分~最大60分で周れるところが大半なんで、規模としては小さめなのかな。興味があるところの半数以上は予約要または日曜休なのがちと残念でしたが、車がなくても行けるところがほとんどなんでリストアップして今後訪れてみようと思っています。

 

◆湯けむり行脚 池内紀の温泉全書/池内紀
 連載エッセイにくわえて未収録の原稿もくわえて、日本全国の湯どころを網羅した著者の完全版的内容で出版された本。ノスタルジックな雰囲気を未来に残したいという著者の意向が反映されてて、温泉の紹介というより訪れた時の体験レポートに重心が置かれている印象です。ということで、読み物と考えると行ったことないし行く予定もなさそうな関東や東北の温泉が多いのは個人的にはどうしてもマイナス材料に。ただ、開発によってこぎれいだけどその土地ならではの特徴や風情に欠ける温泉地が増えてきたことに対する嘆きには深く共感しました。訪問客を選ぶ(高級路線とかとは違う意味で)温泉がもっとあってもいいと思うのだけど。