どくしゃになってね!

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 日本レスリング協会は6日、都内で緊急理事会を開催し、レスリング女子で五輪4連覇を達成した伊調馨(33)=ALSOK=が同協会の栄和人強化本部長(57)からパワーハラスメントを受けていたという告発状が内閣府に提出された問題で、調査を委託していた第三者委員会からの報告で4点のパワハラ行為が認定されたことを受けて、福田会長ら幹部が謝罪した。

 認定されたパワハラは、女子合宿中に栄コーチが伊調に対して「お前、よく俺の前でレスリングができるな」と言ったことなど4点。一方で告発状に記載されていたロンドン五輪後の男子合宿への参加禁止、リオ五輪後の警視庁への出入り禁止、現在までにおける練習場所確保への妨害は認定されていない。

 

全文はこちら https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180406-00000132-dal-spo

 

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 相撲界に続いてスポーツ界の閉鎖的な面がクローズアップされたこの事件ですが、政府の介入によって予想以上に早く一定の結論が下された印象です。ネットニュースのコメントを見てると、伊調がかわいそう、逆に甘すぎると意見が割れているようですが、家庭状況とは別にパワハラ的言動があったことは間違いなさそうだし、認定が出る直前に栄氏が強化本部長を辞任したことを考えると、全く事実無根な報道でもなかったんでしょう。

 

 ただ、長年育ててきた弟子が離れていくことへの嫉妬だけが動機なのか、そこに男子コーチにも関わらず伊調選手の指導をしていた田南部氏も含め男女の感情があったのかどうか、そのへんの背景は当事者にしかわからないことなのかもしれないです。

 いずれにしても、スポーツは強ければ多少のことは許されるのか、公正で透明性の高い運営がどこまで重要なのかを改めて考えさせられる事件になりそうです。