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<元記事>
 第153回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が16日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞に人気お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹(35)の小説「火花」(文学界2月号)が輝いた。お笑い芸人の同賞受賞は初の快挙。又吉が敬愛してやまない作家・太宰治は1935年の同賞候補だったが落選しており、芥川賞レース上では「太宰超え」を果たした。羽田圭介さん(29)の「スクラップ・アンド・ビルド」(文学界3月号)が同時受賞。直木賞は、東山彰良さん(46)の「流(りゅう)」に決まった。

以下はこちら http://www.hochi.co.jp/entertainment/20150716-OHT1T50288.html

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 初の長編小説でいきなり芥川賞…さすがにこれにはビックリしましたねえ。過去に何度となくノミネートされても受賞に至らなかった専業作家もいることだし、「芥川賞も話題性ほしさに走ったか」と一瞬思ったりもしたんだけど(W受賞ですし)、選考経過を聞いてるとそうでもないみたいで。

 で、受賞インタビュー、羽田氏より又吉の方がテレビ慣れしていない感じで面白かったです(羽田氏は準備よく本の内容のPRを重点的にやってましたしね)。しかしたまたま芸人を職業としてやってるだけで、本当に無類の本好きなんですね。最近はその手のピンの仕事も増えて来たし。

 記事にある、芥川賞ノミネートの気持ちを俳句にする要求を断って、ワイドショーの司会者から「芸人の気持ちでシャレでやってくれればいいのに」と言われた件、覚えてます。とくだねのオヅラですよね。彼の中で、芸人と小説家の序列がないことを表すエピソードだし、だからこそ「芸人仕事を100%でやった上で、それ以外の時間で書くスタンスを崩さない」という、いわば片手間で小説を書くとも取られかねない発言も嫌味なく受け入れられるんだと思います。

 早く読んでみたいなあ。でも図書館の順番待ちはまだ250人くらい先だけど(^^;)。