e208が走行5万kmで回収出来るって本当? | Into the Sky —A compass for my life—

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プジョーe208が130万円回収なんて不能って書いたが、評論家の国沢さんが、最近のブログで走行5万kmで回収出来るって書いてた。

うっそー


という事で真剣に計算してみた。

あっ、ただし、国沢さん東京都で購入の場合を書いてますが、一旦その補助金は抜きで計算します。

さて、車両価格からおさらい。

e-208 Allure: 389万9000円 (バッテリー50kwh)
   208 Allure: 259万9000円 (1.2L、1,160kg)

しっかり、130万円の差。
これどうなるのか。

1、購入時の税優遇措置(重量税)
ガソリン車はいきなり重量税がかかるのに対しEVは免税。208の車重は、1,160kg。
重量税は、36,900円也。

2、購入時の税優遇措置(環境性能割)
自動車取得税の悪税に変わり、ほぼ名前で誤魔化してる悪税です。

ガソリン車のプジョー208の場合、平成27年 燃費基準の+0%の様です。
つまり3%。
つまり、EVだと免税なのでその差は、ほぼ7万円の優遇となります(取得価格x0.9x0.03)
※今年の9月までは2%です

ここまでの優遇措置により

36,900+70,000=106,900円

従い、
130万円-106,900円=1,193,100
購入時はこの価格差からスタートって事ですね。

3、国の補助金
補助金を3番目に持って来たのは、購入後の申請によりあとから戻るものだから(そう私は理解)。
つまり、購入時は当てにしちゃいけません。この分のクレジットを持たないと購入出来ないからです。

経産省の補助金ですが、上限42万円で下記の算出となってます。

この一充電走行距離ってどうもJC08モードの値での距離らしいです(リーフがそうなんで)。
e208のJC08での値がまだ掲載されてないので、なんなんですが、おそらく400kmは超えてくると思われ上限の42万円の補助金ゲット出来ると思われます。

よって、

1,193,100420,000円
価格差773,100円からランニングコストの差分を見ていけば良いと言う事になります。

ここから8年間乗ってみましょう。
多分5年では絶対追いつけません。

4、3回の車検時の税優遇
8年間乗る為には、3年、5年、7年目の計3回の車検を通す必要があります。
税金は、ここでかかる税金は重量税ですよね。

電気自動車は免税なので、結局、
24,600円+9,600円+0円=34,200円
の税優遇となります。特に1回目の車検の時は支払わなくて良いので、とっても大きいですね。
※7/12追記
5年目の重量税差額の記述が間違いでしたので修正してます。
尚カタログ値に未だ記載無いですが、e208も1.5t未満と仮定して208と重量税区分は同じとし、7年目の重量税差額は0として計算してます。

5、自動車税

購入時は月割なので、面倒なので一旦無視。
ガソリン車208は1.2Lなので、30,500円
EVのe208は、25,000円
5,500円の差額です。
ただし、購入時翌年のEVの自動車税は、
75%軽減の優遇を受けるので、7,500円になります。
結局、購入翌年だけは23,000円の差額です。
丸8年乗るとして購入時の自動車税を除けば7回自動車税を支払うのでその差額総計は、
23,000円+5,500円x6=56,000円

結局、8年間乗る上での重量税と自動車税の優遇による差額は、
34,200円+56,000円= 90,200
の差額となります。

よって、3番までに計算した残額から、4、5番の税金の優遇を差し引くと、
773,100円-90,200=682,900円

これが、EV、e208を購入した場合に残る価格差という事になります。

6、燃費と電費でのランニングコスト差

いよいよ大詰め。
208ですが、WLTCモードで17km/L

年1万2千km走行、8年間で9万6千km走行するモデルで計算(月、1,000km)

ガソリン車は、大体カタログ値にいくわけないので、市街地モードを採用して、13km/Lを採用。

ハイオク価格を138円/Lとしておきます(全国平均)。すると約10.6円/kmなので、8年間では、
1,017,600円のガソリン代となります。

一方EV車はそう簡単に行きません。
まずは、目安として電費を計算。
カタログ値の一充電距離は340km(WLTPモード)から、
6.8km/kwhとすると、一月の消費電力は、
147kwh/月。

家庭電気代を30円/kwhとすると、
約4,400円です。

ただし、皆さん、ショッピングモールなどの駐車場で無料で充電してる方もいらっしゃるし、回生充電にて、電力を稼ぐ場合もあるでしょう。
電力プランも見直す方もいると思います。
そういう事を考えると、安い人では7割くらいの3千円くらいを家庭用電力で賄ってる方もいらっしゃるでしょうけれど、ここはライフスタイルで大きく変わるので、一旦この4,400円/月を採用して計算しますと、

4,400x12x8= 422,400円

結局、

1,017,600円-422,400円=595,200円

が燃料費で出る差額になります。
補助金、税優遇の差額からこの数値を差し引くと、

682,900円-595,200円=87,700円

おー、ほぼトントン。

オイル交換代まで含めれば、逆転しますねー
年15,000円くらい油脂交換代に投入はするでしょうから、8年間で12万円は軽く油脂代はいくでしょう。

そうすると逆に、3万円強くらいEVの方がお得という事になります。なので、トントン。

はい、失礼しました。
130万円の差であれば、補助金と税優遇を考慮すると8年間で追いつきます。
私の計算が甘かったかなぁ。

東京都では、さらに30万円の補助金が出ますので、
国沢さんがおっしゃる、東京都では走行5万km(約5年)で回収出来そうです(5年くらいでは30万円くらいの差額は残ってるので)。

都内在住の方は、完全にe208は買いですねー

でも補助金と税優遇ありきの話ですから。
さらにローン金額の差額分も折り込む必要があります。そこは気をつけて考えてください。
将来的にこの優遇措置が続くとは限りませんので。

ちょい計算に疲れましたが、EVが買いの時代になって来た事は正しい様です。

※ざっと計算したのでもしかしたら、計算違いがあるかも知れませんが、大体合ってるって事でご容赦ください

アディオス!