6月、念願のヨーロッパ旅行に行ってきました | 夫が間質性肺炎

夫が間質性肺炎

夫が難病間質性肺炎を患っています。

2020年に計画して、コロナで断念したヨーロッパ旅行。

母が、2月に天寿を全うし、老人ホームや病院からの呼び出しがなくなったことから6月にヨーロッパ旅行に行ってきました。

 

国際線の飛行機内の酸素濃度が心配な夫は、医師に、飛行機内だけ酸素を使えるように診断書を書いてもらえないかと打診していましたが、酸素を使うなら、日常的に使うこと(労作時の使用を勧められています)が前提で、飛行機内だけの使用は認められないとのことでした。

皆さんのブログを読んでいると、酸素導入には入院しての調整が必要なことが殆どらしいので、医師の返答は納得しました。

 

一応、酸素が必要になったときのことを考え、日本からヨーロッパに行く航空会社の酸素の利用について調べました。

日本系のJAL、ANAともに、医師の診断書があれば航空機内の酸素ボンベのレンタルができます。

中東系も緩いと聞いていたのですが、カタール航空は酸素濃縮器のみ、最初期待していなかったエミレーツ航空が医師の診断書があれば酸素ボンベのレンタルができるとのことでした。

 

欧州系は、以前調べた時、ルフトハンザ航空は酸素ボンベレンタル可能でしたので、当初は、日本系+ルフトハンザ航空を想定していましたが、今、ルフトハンザ航空は酸素ボンベの記載がなくなっていました。

今回は、ドイツ、オーストリアに行きたかったので他の欧州系は良く調べていませんが、概ね、米国基準の酸素濃縮器のみの持ち込みのみ可能のようです。(航空時間の1.5倍の使用時間の用意が必要なことがほとんどのようです)

 

 

今、曲がりなりにも酸素無しの生活ができていること、直前に対応変更可能で乗継便なので1回の飛行時間が少ない、エミレーツ航空にしました。お財布に優しい料金なのも大きい理由です。

酸素生活になるまでは、旅行は質より量の私たちは、エミレーツ航空にして、2週間の滞在のヨーロッパを楽しんできました。

 

ミュンヘン4泊、ザルツブルグ2泊、ウィーン5泊、プラハ3泊、往復の航空機内の2泊の旅でした。

行きの航空機内は、トイレに立つと酸素が80%くらいまで下がるものの、普通に座っていれば90%程度で私も同じような値でした。帰りは疲れが出たのと少し風邪気味だったので、行きよりも少し辛かったようです。帰りは気流の関係で飛行時間が1時間位少なく助かりました。

 

観光は、ガイドブックに書いてある所要時間の2倍くらいを目安にして、高い塔などに登る系はすべて断念しての旅行でした。

二人ともクラシック音楽が好きなので、ミュンヘンのバイエルン州立劇場、ウィーンの楽友協会、ウィーン国立歌劇場、フォルクスオーパーのコンサートに行ってきました。ウィーン国立歌劇場だけはどうしても行きたかったので日本でチケット手配しましたが、他は現地で手配できました。

 

現地の都市間移動は電車移動にしました。

お天気も恵まれ、観光も十分楽しめました。

 

往復チケット、キャンセル保険、海外旅行保険、ホテル代で計100万円弱

観光料金、コンサート代金で計20万円くらい。

食費を削り、現地のスーパー調達が多かったです。

以前のヨーロッパ旅行の残りのユーロの現金が少しあったのと、夫のカード払い分がまだ把握できていませんがトータルで120~130万円くらいの旅行だったと思います。

 

夫の病状の進行がなければ、秋にツアー会社主催の地中海クルーズに行きたいと思っています。

早めに申し込んだので、今は完売になっていますが、一人当たり10万円くらい今の価格より安く予約できました。

8月中旬までキャンセル可能ですが、クルーズなので、寄港地で船から降りて短時間の観光にすればクルーズ7泊、往復機内泊2泊の旅なので今の状況であれば行きたいと思っています。

 

 

エコノミークラスで、酸素ボンベを置いたり、酸素濃縮器を置いたりは、実物を見たことがないので良く分かりませんが、スペース的に難しいのではないかなと感じています。

 

母が亡くなり、実家にいる必要性がなくなり、賃貸に出していたマンションの借主さんが退去されたので、夏にリフォーム業者の選定をして、雪が降る前に転居しようと思っています。

年金生活者の私たちの旅行原資は賃貸収入でしたが、これもなくなったので、来年以降は旅行は短期間の国内の旅になると思います。

 

酸素の導入は、転院もあるので、転居後、転院先の病院でお願いしようかなと思っています。

今の病院より間質性肺炎の治療実績の多い、居住地の隣の県の病院にしようかなと考えていますが、自治体が違うと難病指定の医療費の補助などに支障がないかどうか、ご存知の方いらっしゃいましたらご教授お願いします。