
接客業は、本音を隠すのが商売です
お世辞を言える様になって一人前
お世辞を言うより先に、本音を隠す訓練をしなければなりません

若かりし頃、接客業一年生だった遥か昔……
893(極道)のお客さまに、ビビり半分、呆れ半分で接客応対してた時
目付きが悪いと、言い掛かりを付けられ
『睨んでんじゃねぇ


と、激られた際に
カッチーン


『……睨んでません



と、言い返した、馬鹿正直なワタシ

…………………凍り付く空気

すると尊敬する我が上司は、満面の笑みで、極道に
『も~うしワケございませ~ん



まだ新人なモノで


よ~く、指導しておきますので~


と、咄嗟に、対応

ヤング極道君は、その上司の素敵・笑顔に負け
『おう、わかりゃ良いんだケドよぅ

みたいに納得してくれ、ことなきを得た


その後、極道君が去った後……
上司は、ワタシにこう言った
『…この辺(店周辺)はさ、ああゆー人が多いから

すごく、頭に来る事もあるだろうけど、接客業をやってる限りは、頭を下げなきゃダメなんだよね

だから、ホントの気持ちは、グッと堪えて、引き下がらないとね

ワタシを責める事無く、販売員とは、接客業とは、どうあるべきかを諭してくれた


あの素敵・上司(T_T)


それ以来、ワタシは、その素敵・上司の教えにて開眼し
接客業に携わる者は、演技者でなければならないと勉強させられましたよ

本音をそのまま口にしたり、態度に表してては、商売にならない

みうらじゅん師匠の
【親孝行プレイ】
じゃないけども
販売業は、ある種のプレイなんだと割り切る決意をした
本音を隠して、真逆な意見を言ってなんぼ

心で『テメェみてーな文句ばっか言うデブに売る服は無いんだよ

と思っても、笑顔仮面を出動させ
お世辞攻撃で、文句ブーブー



(注意


もう、買ってもらえたら、プレイの勝者



お世辞で、お客さまが気持ち良くなり
気持ち良く財布

こんなに良い事無いじゃない

で、不思議と、憎たらしい相手でも
脳細胞をフル活用して、誉め所を探したり
お世辞を言ってると
人の良いところを見つけるのが得意になってくる
で、人間なんて誰しも、煽てられたり、誉められたりしたら悪い気はしない
豚



そーやって、イイトコ探しして
誉め上手になると人間関係も円滑に進むんだよね

世の中には、自分が誉められると、メチャクチャ嬉しいクセに
他人の事は、絶対、誉めたり、讃えたりしない人もいる

自分が嬉しい事は、人にも返さなきゃね

誉め合って、嬉しい気持ちになれば、景気も良くなって、平和になるよ


平和になれば、みんな、ニコニコ

嫌味になる位の白々しい、お世辞や賛辞は、よくありませんが
上手に誉めて、上手に相手を良い気分にさせる

誉め・プレイで人生、円滑に
