今日で10年が経ちました。
あの日は昼過ぎから血圧が下がり計測不能のアラームが鳴り止みません。
昨日からづっと目を閉じたままで話しかけても反応がないので起きているかもわかりません。
妻の手があたたかい。
看護師が触診で脈を診て医師を呼びました。
医師が瞳にライトをあて、臨終を告げましたが私は受け入れられず上の空でした。
葬式が済んでようやく状況が沁みてくると何をする気も起きず、はやく妻のいるところにいくことばかりを考えてしまう。
妻が悲しむことはわかっていてもなかなか前を向くことができません。
朝起きてその日一日をやり過ごす日々を重ねて10年が経ちました。
朝お墓に行ってきました。
お寺の庭の栗がたくさん落ちていました。
こんな肌寒い日に冷たいお茶とジュースでゴメン。
来月からはあったい飲みのものにするからね。