こんにちは。
土屋佳瑞です。
仕事でいつも関わっている人のこと
私たちはどれくらい知っているでしょうか。
そしてあなたのことも
メンバーはどれくらい知っていて
さらにあなた自身も、自分で自分のことを
どれくらい理解しているでしょうか。
一日24時間のうち
睡眠時間を除けばかなりの割合を
ともに活動している仲間であっても
意外に知っていることは
その人のほんの一部だったりしますよね。
もちろんプライベートのことまで
何でもかんでも公表しあう必要はないのですが
その少ししか知らない情報だけで
「あの人は○○な人だから仕方ない」
「あいつは、××が下手で、△△くらいしかできない」
のような ちょっとネガティブなイメージを
固定してしまうのは やはりもったいないですね。
人にはそれぞれに「特性」や「個性」があります。
それが その場で好ましいものであれば
「長所」としてとらえられますが
あまり成果に繋がらないものや
周囲が好ましくとらえないと
「短所」として受け止められがちです。
ですが・・
そのとらえ方もまた、一方的な
枠にはまったものかもしれないですよね。
例えば、静かにじっくり考えたい人は
テンポよくどんどん進めたい人にとっては
決断が遅いとか、お尻が重い、
なんていう印象を感じることがありますが
決断の早い人が見落としがちなことを
事前に察知している、なんてことはよくある話です。
そういうお互いがもつ「強み」というべき事柄を
お互いに理解していると
勝手な思い込みを持ち続けることを避けられます。
また本人自身も、
自分にとって当たり前にできてしまうことや
子供の頃から取り組んでいたことなどが
実は「強み」なんだ、ということに
気づかないこともよくあります。
人と人が関わっている場面で
それぞれの 特性・強み・というものは
お互いに どんな角度で関わりあうかによって
その効果の大きさがかわりますが
そもそもまずは、それを当の本人を含め
メンバーが「価値あるもの」として
認めていくことからが
スタートではないかと思うのです。
強みを知るための 分析手段は
世の中に沢山あるので それをメンバーみんなで
実行してみるのもいいですし
また日常の仕事の会話とは別に
“その人そのものを知る”ことができる対話の時間を
意識して取っていくことも効果的です。
例えば子供のころから夢中になったことや
一番情熱を注いできた出来事、
よく人に褒められたことなどのエピソードを
じっくり聴いてみると
思いがけない一面や
強みが見えてくることも多いはずです。
そういえば、一昔前、いえ、古き良き時代は
吞み会や 社内運動会などの職場単位のイベントも
よくありましたから
相手の“知らざる強み”みたいなものを
知る機会にもなっていたかもしれませんね。
今はなかなか難しいかもしれませんが
ほんの5分・10分でも
お互いを知る対話タイムがあれば
話すことで 自分の、そして相手の
気づかなかった強みを発見することが
できるのではないかと思います。
そういう意味では
雑談って、やはり大事な導入タイムなんですよね。
上司やリーダーが意識して
相手のなかにある“強み”に注目しながら
そういうある種“柔らかい対話”ができていたら
メンバーは自ら、自分の特性や強みを
自覚し、掘り下げることができるでしょう。
今日はそういうシーンに立ちあうことができて
人は、人と関わることで
本人も気づいていない魅力が
表に出てくるのだと実感しました。
やっぱり、人を活かすのは、人だなあと
なんだか嬉しさでいっぱいでした。
土屋佳瑞ブログ
”違いが価値になる” ～ № １９１４～
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