今回は、薬剤師×プロコーチ・阿部雅美がお話をします。
過日メンターコーチングを受けていてフィードバックがありました。
「阿部さん、クライアントの気持ちを、もっと捉えると、もっと良くなる」。
長年にわたり会社員をしているからか、コーチングの場でも仕事で起こっている事実・課題・取り組みなどがテーマになることが多いです。
コーチングを学ぶことで、クライアントの気持ち、感情を、捉えるようになるのですが、仕事をテーマにしたコーチングを実践したり、仕事の場でコーチングのスキルをコミュニケーションに応用したりするなかで、感情を捉えることを意識しないと、モノゴトに引きずられたようです。
どうして感情が大切なのでしょうか?
モノゴト中心に考えればいいのでは?
考えるのも、考えを実践するのも人がやること。
その人には必ず感情が伴っています。
喜怒哀楽で表現されるような、めりはりのある感情以外にも、フラットに近くても、感情が背景にあります。
人は何らかの感情を秘めながら人に向き合うと思うので、それらの感情を踏まえながらの対話は大切です。
ビジネスの場では、会話のイニシャチブを取る側としてみると、「モノゴト中心でイイじゃん、何がいけないの?」と感じがち。
しかし、イニシャチブを取られる側の立場に回ると、相手の気持ちに配慮があると嬉しいもの。
つまり、信頼関係を築きやすいもの。安心してたくさん話せるもの。
こんな足元にある気づきに立ち返っても感情を捉える重要性がわかりそうです。
自分には5人の尊敬する上司がいました。
今思い起こすと、どなたも私の話だけではなく、気持ちを受け止めてくれたことを思いだしました。
コロナ禍で浸透したWeb会議から直接Face to face(F2F)面談への回帰が見られます。
直接のF2Fだと互いの感情の交換が認められます。
感情の交換は、互いに意識しない微弱な電流を捉えているように感じます。
目線が合う、視線を逸らす、眉尻があがる、口角があがる、声のトーンが変わる、無口になる、腕組みをする、などなど。
まずは、こんな「あれ?どうした?」という相手の気持ちをつかまえたいものです。
ビジネスの場においても、これらの感情を捉えると1 on 1も上手くいきそうです。
また、お話をさせて下さい。