今回は、
薬剤師×コーチ・阿部雅美がお話をします。
「仕事は大変だけれど、そこそこ頑張ればなんとかなります。
課題は、特に思いつかないです。
将来どうなりたいのかも思いつかない。
今のままでいいです。
今の若い人たちは、だいたい同じなんじゃないですかね。」
と回答する30代男性と話をしました。
彼は、これまでに、自分の将来を考えて、転職も経験しました。
今は、お金も仕事も、生活面においても、ハッピーな様子。
幸福の感じ方は相対的なもので、人によって異なりますが、彼は現状に満足しています。
ただ、この会話で、私は、「彼は、このままでいいの？」と感じてしまったのです。
幸せなことは、とても良いことだけれど、彼には、まだまだ、できないことはありそう。
なのに、取り組む課題がなかったり、将来の自分像を持とうとしなかったりすることに、クエスチョンマークが浮かんだのです。
「つまり、彼は、成長しないってこと？」、ということ。
彼のこの状況は、今、だけなのかもしれませんが・・・
成長とはナレッジ、スキル、ツールといったリソースが増えた状態と、私は定義します。
成長を、簡潔に言うと、できないことができるようになること。
私達が生きている世界は、個人の意思に関係なく、成長しています。
成長している環境にあって、自分が成長しないのは、相対的に、自分は後退していることになる、と思います。
とはいうものの、この30代男性も、日々、新しい知識をインプットして、仕事や生活をしているはず。
つまり、成長しているはず。
しかしながら、このようなことは、生きるために必要な成長で、世の中の進歩についていくだけなのかもしれません。
私たちの世界は、過去の人々の成果によって成り立っています。
ブログを作成しているパソコン、紫外線を防ぐレースのカーテン、振動を抑えた車道、快適なウォシュレット、などなど。
身の回りは、成果だらけ。
世界の進歩に遅れないだけの成長だけではなく、少しでもプラスの成長をすることで、その成長から生まれる成果は、未来に、より貢献をすることになると考えます。
私たちが、今、幸せを享受しているように、今の私たちの成長による成果が、未来の人たちに幸福をもたらすように思います。
ノーベル賞を獲るような成果を残す人たちもいますが、成果の程度は、あなたなりで良いのではないでしょうか。
あなたが考える貢献をするための成長ができるといいなと考えます。
そのために、どんな準備をしますか？
また、お話をさせて下さい。