能力って、結局なんなの?? | コーチング・ガレージ

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公認会計士、弁護士、中小企業診断士、理学療法士、薬剤師、建築士、経験豊富な企業人のプロコーチチームが執筆するブログ。

 

こんにちは。

今回は、公認会計士×プロコーチの塙健一郎が担当です。

 

”能力”って、結局何なのだろう?

 

最近、改めて考えさせられました。

 

 

きっかけは、ある新人作家さんに出会ったこと。

昨年日経小説大賞を受賞し作家デビューした、赤神諒さんという方です。

 

お仕事で関わらせていただいている方ですが、発する一言が本当に刺さる。鋭い。

「この人、優秀だな」と感じさせる、そんな方です。

 

 

作家デビューしてほぼ1年ですが、すでに単行本冊、文庫本1冊を出版しています(すごいペース!!)。

 

そして、あくまで主観ですが、最新作が常に作者最高傑作。

(誤解なきようにですが、すべていい作品だと感じています)

 

言い換えれば、常に進化している。

 

 

 

そんな赤神諒さんですが、無事に作家デビューするまでは相当時間もかかり、挫折も味わったそうです。

 

その挫折をきっかけに、

 

l  毎日必ず〇〇字書く(何文字か伺ったのですが忘れてしまいました。結構な文量だったと思います。)

l  大好きなお酒も自宅では飲まない(作家デビューするまで)。

 

結構ストイックな時期を積み重ねたとのこと。

それも、何年も。

                          

 

”熱意”、ですよね。

 

 

千里の道も一歩から。

努力に勝る才能なし。

踏まれても根強くしのべ道草や、やがては笑う春が来る。

 

 

こんな方程式があります。

 

「人生・仕事の成果=考え方×熱意×能力」

 

京セラ稲盛さんの影響を受け、以前私が勤めていた会社も行動指針の一つに採用していました。

 

私は能力は変化すると考えますが、今やDNAで優劣の判定もできてしまう時代。

特定の分野についての覆しえない優劣は、厳然として存在するのでしょう。多分。

 

でも、そんな能力は眠ったまま生かされない場合の方が多い。

結局、熱意の強さには敵わない、そんな点を表現した方程式だと理解しています。

 

 

 「GRIT~やり抜く力」という本があります。

 

 

やり抜く力。その根本になる熱意こそが、”能力”なのかもしれません。

 

でも、熱意を維持することは、皆さん実感されている通り、簡単ではありません。

 

ではどうすれば?

 

 

プロコーチの立場からは、是非、我々コーチを活用して欲しい!!

 

コーチは定期的なセッションを通じて、熱意の源になる思いや感情を呼び覚ますため力を尽くします。そこに「コーチである」ことの喜びを感じます。

 

コーチは熱意の維持装置。

 

そんな言い方もできるかもしれません。

 

 

何かを達成したいのでしたら、コーチも活用する。

他人の力を活用することもまた、”能力”。

 

 

 

さて、赤神諒さんは大学教授でもあり、弁護士としても活躍されています。

 

最新作は「酔象の流儀 朝倉盛衰記」(戦国時代。越前朝倉家が題材)。

 

ご専門が行政法ということもあるのか、派閥の力、リーダーと部下、組織の盛衰、そんな観点からも読みごたえある作品だと感じます。

 

権威的な人物、関係構築に心を砕く人物、コーチ的に働きかける人物、保身に走る人物。絡み合った関係性。その中で抗えない大きな力。変われない組織。良くも悪くも絶対的なリーダーの影響力。

 

我々コーチが組織力学を感じ取る上でもヒントになりそうです。

 

そしてなにより、赤神諒さんの小説、読むとその舞台に行きたくなります(私は以前大友家の作品を読んで、惹きつけられるように大分の臼杵市まで行ってしまいました)。

 

 

小説がお好きでしたら、「次の一冊」にお勧め致します。

 

 

以上、今回は公認会計士×プロコーチの塙健一郎が担当しました。

 

以下、赤神諒さんの小説です。