発達障害のお子様の中には言語理解と呼ばれる
言葉の意味を掴む力に弱点があるお子様がいます
この力に弱点があると、極端に語彙が少なかったり、
文章を読んでその情景を正しく思い描くことができないということがあります
今回は言語理解に弱点があり、国語が非常に苦手だった
Aさんへの指導例をご紹介します
ポイント
Aさんは言葉の意味を掴む力に弱点があり、
文章を読んでその内容正しく理解することができていませんでした。
また、語彙が非常に苦なく、教科書を読んでも言葉の意味がわからず、
その結果本文全体の内容を掴むことができず、
学校の授業にもついていくことができていませんでした
そこで、毎週の授業で教科書の本文を段落ごとに区切り、
全ての単語や表現を細かく確認し、必要に応じて身近なものを使って
例文を作ったり、ストーリを付けるなどして説明しました
特に、「それ」や、「そこ」などの指示代名詞は、
何を示しているのかを全て確認し、あえて指示代名詞を元の表現に
戻して読んでもらうようにして、内容をより掴みやすくしました
また、本文全体を読み終えた際には、場面ごとに大まかに要約を
してもらい、要点の確認も行いました
これらの指導を行ったことで、これまで国語のテストで一桁しか
とったことのなかったAさんが、テストで40点以上も取ることができました