PECS | コーチング1グループ発達障害ブログ

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LD、ADHD、自閉症スペクトラムなどの発達障害に関するブログです。

こんばんは、発達障がいコーチの山本です♪

PECSとは「Picture Exchange Communication System」の頭文字を取り、
PECS(ペクス:絵カード交換式コミュニケーションシステム)と言います。

自閉症スペクトラムの人やその他の様々な事情でコミュニケーションを苦手とする人が
言葉に代わり、絵カードを使って自分の思いや考えを自発的に相手に伝えてもらうことを
トレーニングする学習方法です。
1985年アメリカのデラウェア州で開発され、現在では世界約10ヶ国以上で認知され、
使用されております。
TEACCHと同じくPECSは絵カードで、自閉症スペクトラムの人の特徴である視覚的な効果を活用しています。

PECSの概略について
フェーズ①
生徒が興味のあるアイテムに対して1枚の絵カードを交換することからスタートし、
コミュニケーションを自発することを生徒に教えます。

フェーズ②
自分から絵カードを探したり、離れた場所にいる人に絵カードを渡すことで、
相手に持続的に働きかけることを教えます。

フェーズ③
複数の絵カードから興味のあるアイテムと同じ絵カードを選ぶように教えます。

フェーズ④
「私がほしいのは〇〇」という文を作り、文章で要求する事を教えます。
色、形や大きさと言った属性を使用する事を教えます。

フェーズ⑤
「何がほしいの?」という質問に答える事を教えます。

フェーズ⑥
質問に答えたり、周りにある出来事などについて自発的にコメントすることを教えます。

このように、絵カード同士を交換し、言葉を発することを繰り返すことで、
欲しい物を相手に伝えるコミュニケーション能力を高めます。
絵カード交換の時に、大人が言葉を発することで、生徒にも言葉や会話による
コミュニケーションを促していきます。

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