コーチングは、クライアントの目標達成や問題解決に必要な考え方や
能力、ツールをクライアント自身が備えるべく行動を促すコーチと
クライアントの双方向のコミュニケーション、対話です。

アスリートのコーチであれば、実力を高めるために効果的な
トレーニングプランを選手と考えたり、ときにティーチングをしたり。
そして身につけた実力を本番でいかに選手が発揮する支援を日々行っています。

また、仕事のパフォーマンスを高める、あるいは仕事上の役割を
果たすことを目的につけるビジネスのコーチであれば、
クライアントは毎日が本番なので結果目標だけでなく行動目標、成果目標を
設定しながらクライアントのトライ&エラーを促す支援を行っています。


今回は私がコーチングを受けたときの体験をご紹介します。


やりたいけれどやれない案件

今思えば考えられないことですが、
私はコーチングを受けたこともないのに、コーチになることを決めました。

そしてコーチングを学んでいる間、コーチを付けました。

そのときのコーチのある承認が私のマラソン人生を大きく変えました。

そのコーチは私が受講したコーチングの勉強会の講師を務めていたのですが、
人前で話すのが好きらしく、楽しく面白い雰囲気をつくり出していました。

人前で話す経験が乏しく、また苦手である私は
「このコーチに私をコーチしてもらおう」と思い、
勉強会後にお願いし、プレゼンテーションを高めることを
コーチングのテーマにし、半年間個人コーチングを月2回受けました。


あるとき、コーチからやってみたいことを聞かれ、
「マラソンのチームを作りたい」と答えました。

なぜそう思ったかというと、その数か月前に
初めてフルマラソンをホノルルマラソンで完走し、とても感動したし、
ゴールを決めてやったことのないことにチャレンジする道のりは
まさにコーチングと共通するものであり、
コーチとして私と同じ体験を多くの人にしてほしいと思ったからです。

しかも翌年に東京マラソンが開催される噂があり、
その体験の場が東京マラソンになるなら、
ホノルルマラソンに匹敵する位、チャレンジしがいのある目標になると。

当時は東京マラソンが始まる前だったのでマラソンはブームではなく、
マラソンに関する情報量も少なければ、人脈もほとんどなく、
さらにチームを作って自分がリーダー(代表)となって引っ張っていく自信もなく、
やりたいと思っているけれどやれない案件の1つとなっていました。


コーチの最上級の承認

そんな躊躇している私にコーチはこう言いました。

「田中さんがマラソンチームを作るなら、ぼく入るよ」

ええっ!? です。

そのコーチは東京在住(コーチングは電話で実施)ですし、
マラソンの経験もないし、ジョギングが趣味でもありません。

「面白そうじゃん!しかも東京マラソンが始まるなら走ってみたいねえ」

コーチの言葉は私にとって私のことを認めてくれる承認となり、
マラソンチームを発足することに決め、
名古屋本部と東京支部で活動し、第1回東京マラソンに出られたし
その後10年近く活動することができました。


結果的にコーチングのテーマをクリア

元々は研修やセミナーなど講師を務める際に必要な
プレゼンテーションを高めたくて、そのコーチにお願いしたのですが、
今振り返ってもその辺りのノウハウをティーチングも
コーチングもされた記憶はありません。

ただ、マラソンチームのリーダーを務めた経験が
リーダーシップ(人を導く力)を自ずと身につけられ、
また人に伝えるには何が必要なのかを身をもって知ることができました。


コーチのあり方、関わり方がクライアントの能力を
引き出すきっかけになることを知った貴重な体験でした。


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