教育心理学者ロバート・ローゼンタールとレノール・ヤコブソンの実験。
小学校の全校生徒に年度始めにテストを行い、
そのうちランダムに選ばれた何人かの生徒は
先生から次のように言われ期待をかけられました。
「テストの結果がものすごくよかった。
これからもがんばれば、さらに才能が開花されるだろう」
それから1年近くが経ち、年度末にテストを行ったところ、
先のテストでランダムに選ばれた生徒は
他の生徒と比べ、テストの成績が良くなりました。
つまり、「自分はできる」と周りに期待されたことで
無意識にその期待に応える態度・行動をとるということです。
親や先生から「おまえは態度が悪い、落ちこぼれだ」と言われることで
ほんとはそんなことないのに、言われた本人はそう思い込んでしまう
パターンもこれと同じことです。
公共トイレに貼ってある
「いつもきれいにお使いありがとうございます」は
まさに期待行動を活用した例です。
「トイレをきれいに使いましょう」と書いてあるよりも
こころよくきれいに使おうという気になりますね。