睡眠に特化したサービスを提供しているニューロスペース社が
睡眠のお悩み別の睡眠法を紹介しています。
同社の調査によるとは、
多くの方々が共通して悩まれていた睡眠のお悩みは
下記の3つに分類されるそうです。
「熟睡困難」・・・たくさん寝たはずなのに、疲れが取れずだるく感じる。
「慢性睡眠不足」・・・就寝時、意識を失うようにあっという間に寝てしまう。
「起床困難」・・・起床時、眠気がありスッキリ起きることが難しい。
お悩み別睡眠法
1点目の「熟睡困難」は、「長く寝ても疲れが取れない、だるい」という睡眠の質
に問題がある状態です。私たちの睡眠の質は、特に眠り始めてから3時間で決
まると言われています。その時間帯は主に脳の休息が行われている時間帯であ
り、たとえ8時間寝たとしても、前半の質が悪ければ起きた時にだるい状態に
陥ります。前半の質を上げるためには、体温のコントロールが大切です。身体
の内側に存在する脳や内臓の温度を深部体温といいますが、この深部体温を眠
る直前に急激に低下させることが眠りの質をアップさせるテクニックになりま
す。深部体温を低下させるためには、まず、眠る約1時間前に、少し温めのお
湯で10分くらいかけてゆっくりと入浴をして深部体温を上昇させてあげるこ
とが大切です。なぜなら、深部体温は眠る前は下がってきているのですが、こ
のように人工的に入浴などで一時的に上昇させることで、身体の中で元に戻そ
うとする力が働き、通常より深部体温の低下が急激になるのです。この状態に
なれば、前半に質の良い眠りを実現しやすくなります。
2点目の「慢性睡眠不足」は、布団に入ったら1分以内というように瞬時に眠れて
しまう状態を指します。そのような状態について、自分はすぐ眠れると自慢さ
れる方が多いですが、実はこれは慢性的に睡眠が足りていない状態であり、
決して自慢できるものではありません、通常は、3分~10分くらいかけてまど
ろみを感じながら徐々に寝付いていくのが理想的な眠り方になります。また、
寝る前のお酒も、瞬時に寝てしまう原因のひとつです。寝酒は確かに寝付きを
良くするのですが、睡眠の質を浅くしてしまい、総合的には良い結果は期待で
きません。
これらを解消するためには、日頃から睡眠負債をうまく解消する工夫が大切で
す。具体的には、仕事も家庭のことも終わり早く眠れるときには、テレビなど
を見て時間を過ごすのではなく、早く眠ってしまう割り切りが大切です。起床
時間をずらすことは生活リズムをずらすことになってしまうので、睡眠負債を
解消する最良の方法は眠りはじめの時間を早くすることになります。
また、それでも時間が足りないときには、昼間に仮眠をすることもおすすめで
す。
3点目の「起床困難」は、文字通り、起きることに苦しむお悩みです。このお悩み
を持つ人には、スヌーズを何回も設定しないと起きられるか不安、なかなかベ
ッドから起き上がれないという人が多くいます。原因は、休日に二度寝や寝溜
めをして平日と起床時間が大きくずれてしまいリズムが狂ってしまうことです。
休日に遅い時間に起きていると、翌週月曜日を迎えた時に、身体はまだ寝てい
るけれども起きなければならなくなり、だるい月曜日を迎え、いわゆる「ブル
ーマンデー」の状態が起きてしまいます。
解決方法としては、寝溜めのテクニックがあります。まず、休日でも基本的に
平日と同じ時間帯に起床をして日光を浴びます。これにより、平日と同じ体内
時計のリズムを作ることができます。このリズムを作ってから、二度寝をする
ことがポイントです。また、夜の睡眠に悪影響を及ぼさないように、夕方以降
は眠らないように心がけて、夜の睡眠の質をアップさせるように工夫しましょ
う。
どうぞご参考ください。