持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは
外務省のサイトによると、
2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として
2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された
「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された
2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標 とし
17のゴール・169のターゲットから構成され
地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
今週から一気に肌寒くなってきましたが、
先週までは日中は夏服で十分でした。
これも地球温暖化によるものと考えれば、
この異常気象を何とかしなくてはいけないと危機感を覚えます。
SDGsに企業が取り組む意義
大手企業をはじめ中小企業でも取り組む企業が徐々に増えています。
社会の様々な課題解決を経営に生かすことで
企業の成長と社会の発展、持続可能な世界へとつながるという考えです。
例えば、SDGsの#12のゴール『つくる責任つかう責任』は、
消費者側がそれぞれ各自にとっての
社会的課題の解決を考慮したり、
そうした課題に取り組む企業を
応援しながら消費活動(エシカル消費=倫理的消費)をします。
これは会社のブランディングに過ぎないと捉えられる面もありますが、
実はSDGsの取り組みそのものが従業員の働きがいをもたらします。
そして働きがいを高めること自体が
SDGsの#8のゴール『働きがいも経済成長も』にもなっています。
ある印刷会社の『つくる責任つかう責任』
私の知り合いが営んでいる名古屋の㈱近藤印刷は、
SDGsを意識した経営戦略をとっています。
印刷業界はネット社会になってからはペーパーレス化により縮小し、
生き残りが厳しい業界です。
代替わりをしてからの近藤社長は経営の勉強をしながら、
会社の存在意義をとことん考えられたようです。
そこで社長は「エシカル」なものをつくることが会社の使命であり、
従業員が誇りを持って仕事ができる、働きがいにつながると思いました。
それからは「エシカル」とは何かを考えながら、
地球にやさしい取り組みを商品づくり、事業展開を行っていますし、
従業員もどうしたら社会に貢献できるかと考え、
より主体的に仕事に励むようになっているそうです。