続ける技術パート2からの続きです。
あきら先生:いや、受験の恐怖だけじゃないんだ。
たとえ受験が控えていなくても、この参考書をやっても自分の英語力が伸びなかったらどうしよう…とか、この勉強方法でいいのだろうか?もっと効率の良い勉強方法があるのに回り道しているんじゃないだろうか?
何でも恐怖になるんだよ。
ラッコちゃん:うわあ。やってる。やってる。
この参考書やったら英会話できるようになるってレビューに書いてあったけど、ボクはなれるのかな?とか、勉強方法のサイトが気になってチェックすることも多いしね。
これが恐怖か…
あきら先生:恐怖よりも焦りって言った方が分かりやすいかな?
大元に恐怖があるから焦るんだけどね。
ラッコちゃん:焦りの方がピンとくるかも…
どうしたら焦らないでいられるのかな…
あきら先生:即効性の魔法みたいなものは、ないんだよ…。
続ける技術全般に言えることだけど、ちょっとしたチップスで騙しだまし続けられる技はあるけれど、大元に恐怖がある限り、ずっとは続かない。
ラッコちゃん:それでもいいです。技を教えて!
あきら先生:いいよ。
でも、今回は、勉強を続けられない根っこの部分について解説したいから、また次回にでも教えてあげるね。
ラッコちゃん:お願いします。
それで、その技だと、どれくらい続けられるんですか?
あきら先生:うーん 人にもよるね。
今まで指導してきた感じだと最長1年くらいかな…
ダイエットじゃないけどリバウンドもあるしね。
ラッコちゃん:ええええ!
あきら先生:だって恐怖を押し込めて続けるんだから、爆発するでしょう?
ダイエットだって我慢しているからリバウンドするわけで、我慢しないで生活習慣を変えられた人はリバウンドしないじゃない。
ラッコちゃん:それはそうだけど…
あきら先生:だから、先に続けることを阻害する大元の話をしておきたかったんだ。
ラッコちゃん:なるほどね。
それじゃあ、根本的な恐怖というか焦りを取り除くには、どうすればいいんですか?
あきら先生:焦っていることに気が付いて、焦ることを止める決意をすることだ。
ラッコちゃん:決意するだけ?
あきら先生:そう。決意するだけ。取り除こうとしなくていい。というか、自分ではできないから。
ラッコちゃん:決意だけ?! 自分ではムリ?!
あきら先生:そう。 ほら、緊張している時に「緊張したくない」と思っても、ますます緊張するだけでしょう?
ラッコちゃん:そうですね。
あきら先生:それと同じで取り除こうとすると強まるよ。
ラッコちゃん:でも、決意は必要なんですよね?
あきら先生:そう。焦ることを選択しているのは実は自分だからね。
ラッコちゃん:自分が焦りたいってこと? そんな馬鹿な!
あきら先生:そう思うよね。ここについて話すともっと長くなるから割愛するけど、焦る状況があるから焦っているんじゃなくて、焦りたいから焦る状況を作っているんだよ。
ラッコちゃん:そんな… あり得ない…
あきら先生:そう思うのも当然だよね。
生まれてこのかた原因があって結果があるって習ってきただろうからね。
現代の最先端科学を勉強すれば、今までの思い込みに風穴があいて、原因と結果に順番はないことに気づくだろう。
しかし、それよりも実体験で分かっているはずだよ。
例えば、腹を立てていたりする時には、更に腹が立つことに遭遇することはないかい?
楽しい気持ちでいる時は、もっと楽しいことが待っていたり…。
ラッコちゃん:それは、あるかも…
いつも怒っている人には怒るような事件もおこりやすいけど、それも同じことなのかな?
あきら先生:そうだね。
嫌なことがあるから不機嫌なんじゃなくて、不機嫌だから嫌だと感じるような出来事に出くわすんだ。
ラッコちゃん:ちょっと、信じがたいけど思い当たることもあるな…
意地悪っていうか、不満をぶつけてくるやつがいたんだ。
毎回、会うたびに不満を言われるから、いい加減嫌気がさして、そいつに不幸なことがあればいいって思わず考えちゃったことがある。
その後、何か悪いことが、そいつの身に起こったって聞いたんだ。
ボクの呪いが効いたのかと思ったけど、不満を抱えているやつだから不満を感じるようなことがあったんだね。
あきら先生:そうだよ。
だから、焦りも、焦りたくて焦っているんだ。
ここで注意だけど、焦っている自分に気が付いても自分を罰しないこと。
ラッコちゃん:それは前回の話につながるんだね?
あきら先生:そう。察しがいいね。
自分を罰したら、もっと自分を罰したくなるからね。
ただ、認めるだけ。
ラッコちゃん:でも、焦りを認めて、焦りを選ばない選択をしても、まだ焦る気持ちはあるでしょう?
あきら先生:うん。すぐには消えないかもしれない。中には気づいたら無くなっちゃう人もいるだろうけどね。でも、早い遅いにかかわらず、焦りを消すのは自分ではできない。それは宇宙にゆだねればいいんだ。
ラッコちゃん:宇宙??
あきら先生:ハイヤーセルフでもいいよ。何でもいい。とにかく自分ではない何かがやってくれるんだ。
ラッコちゃん:神様とか?
あきら先生:まあ、それでもいいけど。
自分ではないって言ったけど、本当は大きな意味での自分がやるんだ。
何かにすがるイメージではない方がいいかな。
ラッコちゃん:ふーん。大きい自分か…
あきら先生:そして、任せる。結果は期待しない。
ラッコちゃん:え? ちゃんと消したかどうか確認は?
あきら先生:しない。
誰かに生ごみを捨てるように頼んだとするでしょう?
それで、生ごみを手に握り締めたまま、その相手に「ねえ、生ごみ捨てた? もう捨てた?」って確認するみたいなもんだよ。
信じて任せること。
ラッコちゃん:じゃあ、一回頼んだら終わりでいいの?
あきら先生:そう。
そして、また焦ってきたのに気が付いたら、焦りがあるなって認めて、自分はゆっくり落ち着いてやることを選択する、焦りを選ばないって決意するだけだよ。
ラッコちゃん:ふーん。なんか本当に効くかどうか分からないけどやってみるよ。
あきら先生:そうそう。これをやってもお金が余分にかかるわけでもないし、ちょっと思うだけだから時間も取らないしね。
どうせ、焦って未来や過去のことを考えているんだったら、やってもいいじゃない?
ラッコちゃん:そうだね。
あきら先生:うん。軽い気持ちで取り組むのが一番だよ。
それで焦る心が和らげばラッキーだし、変わらなくても減るもんじゃなしってね。
ラッコちゃん:そんなに軽くていいんだ。
あきら先生:そんなもんだよ。
すぐには大きな変化はないけど、その内焦りが減ってくるよ。
心が軽く感じられるかもしれない。
そうしたら、もっと心を見つめていけるだろう。お望みならば…だけどね。
ラッコちゃん:ふーん。
あきら先生:そして、焦りがなくなれば集中できる。
たとえ今の勉強方法が間違えていても、勉強を続けていけば時間は若干余分にかかるとしても学力は向上するだろう?
ラッコちゃん:それは、そうだね。
あきら先生:焦らず今のやり方で集中して勉強すれば、必ず勉強はできるようになる。
それに、集中して勉強していると、もっと効率の良いやり方に自然と巡り合うよ。
誰かがアドバイスしてくれたり、自分で気が付いたり。
ラッコちゃん:探さなくてもいいってこと?
あきら先生:探してもいいけど、焦る気持ちで探すとろくなことは無いね。
焦りがベースになければ、良いタイミングで探すだろう。
ラッコちゃん;良いタイミング?
あきら先生:自分にピッタリな情報と巡り合えるってことさ。
血眼で探している時は見つからなかったのに、ふと肩の力を抜いたら必要な情報が入ってくるってことは往々にしてあることだろう?
ラッコちゃん:ありますね…。 あれも不思議ですよね。
あきら先生:この世は行動に支配されているように見えるけど、心の影響力の方が大きいんだ。
何かに真剣に取り組んでいる時、それが分かるように導かれると思うんだ。
ラッコちゃん:勉強も…ですか?
あきら先生:そう。中途半端じゃなくて、真剣に英語の勉強に取り組んでいれば、それが宇宙の真理へ繋がっているって考えているよ。
ラッコちゃん:壮大ですね…
あきら先生:そうだろう。
英語を通じて人生の向上に役立ちたいんだ。
押し売り…は、しないつもりだけどね…。
ラッコちゃん:そのほうがいいですよ。
ボクはいいですけど、いきなり心の話はドン引きされますよ。
あきら先生:そうかもしれないね。
でも、どうして色々やっても続けられないかって悩んでいる人に、今回の話が少しでも役に立てばいいなって思ってるんだ。
ラッコちゃん:そうですね。
あきら先生:では、今回はこれでお仕舞。
最後までお付き合い、ありがとうございました。