「居場所がない！！！」
拒食症の時
娘は毎日大声でこう、叫んでいました。
「私には居場所がない！！」
居場所がない・・・・
居場所・・・
自宅は比較的広い。
部屋も余っている。
どこにいても自分の家・・・
なのに、どうして『居場所がない』の
それは一体どういうことなの？
そのころの私には 娘の言葉の意味が全く理解できませんでした。
理解しよう、というよりも
（私にとって）意味不明なことを言う娘に
どうやって正しいことを理解させようか・・・
どうやって説明しようか･･･
ということで頭がいっぱいだったように思います。
そして
「何言ってるの！？ あなたはどこにいてもいいのよ。
こんなに広い家があって自分の部屋もあるのに
どうして “居場所がない” って思うの？」
と・・・
単純に自分が理解できないことを当たり前のように質問していました。
娘はそれに理路整然と答えるのではなく
ただ・・・泣き続けていました。
「ママになんかわからない！！
私には居場所がないのよ！！！」
それでも私は
ただどうやって この子に”教えたらいいのか”という答えをさがしていたように思います。
今思えば、娘は何かを説明されたり説得されたりしたかったわけではなかったのに・・・。
ただ、持って行き場のない辛い気持ちを
悲しいね・・・辛いね・・・と受け止めてほしかっただけなのに・・・。
私は受け止めるどころか
一定の距離をおいて説明ばかりしていました。
だって、もう高校生・・・（当時）
言葉で説明すればわかって当たり前！と
私の無意識が勝手にそう結論付けていたのです。
大きな間違いです。
これこそが拒食症が治らない根源だったのです。
さまざまな心理学を学び、
拒食症の本質を本当の意味で理解できた時
娘のこの言葉の意味が体感覚で理解できました。
居場所とは、物理的なスペースのことではない。
ココロが休まる場所
ココロを受け入れてもらえる場所
ありのままの自分を受け入れてくれる受容される場所
母親の胸であり
母親にありのまま温かく受け入れてもらえる究極の安心感のことを
意味していたことが・・・
それから私は
自分より１０センチ以上背の高い娘を抱きしめるようになりました。
しょっちゅう、そばに寄り添って
顔を近づけて話を聞いたり話したり・・・。背中をさすったり・・・。
（今は、あっち行って！と言われます）
そして、
娘の言葉を単なる言葉（文字）として聴くことを一切やめました。
すぐに上手くできたわけではありませんが
言葉（文字）が意味している気持ち・・・
感情・想い・・・
それらを必死に聴きとることをいつも強烈に意識して
娘の言葉を聴き、メールを読みました。
この言葉を使って
本当に伝えたい想いは何なのか？？？
娘の感情を１００％感じられる様に必死で体中をアンテナにしていました。
娘が私に愛され、大切にされているのかを拒食症をつかってアピールし
体中をアンテナにして私を感じようとしていたように・・・
そして、娘は完治したのです。
娘が発信する感情を今も私は感じ続けようとしています。
大阪と静岡・・・遠く
離れていても・・・。
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拒食症とは一体何なのか？
治すための取り組みは？
一見、後退しているような症状も 実は治るための過程であり、
プロセスの途上にいることが多々あります。
娘を治す過程で体験したこと、そして知りうるすべてをアドバイスさせていただきます。
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