ついに本能寺です。

 

でも、タイトルに「本能寺」という単語すら出てこない。

面白いわあ、あくまでも主役は助左という商人ですからね。

 

 

本能寺で命を絶たれた信長のシーンは、ほぼ自決シーンのみ。

だって、明智すら出てこないんだもんね~、いやあ、独特すぎる。

 
このドラマが「信長死す」の情報を得たのは、この手紙から。
 

 
ルソン号で帰ってきた助左は、岡山沖で遭難しかけた飛脚船に出くわしました。
助けた遭難者が持っていた物は明智から小早川への密書であり、
日付は6月2日本能寺直後、明智が小早川に書いたものでした。
本能寺で悪者を退治したから、足利将軍と共に国を作りましょう的な文。
 
助左は、秀吉への恩返しを決断します。
岡山の牛窓に船を着け、部下の文次に高松城下の陣に密書を届けさせました。
石田三成は彼を知っている。きっと信じてくれるはずだと思ったからです。
密書は確実に届きました。
 
密書を読んで驚く石田三成と小西行長。
秀吉さんはおいおい泣いています。傍らには黒田官兵衛。
 
その頃、徳川家康(児玉清さん)は、伊賀越えの真っ最中であります。
あら、なんと、家康さんの元には、今井の息子兼久がいるではありませんか。
明智以上の懸賞金を与えて、家康さんに逃げ道を提供するという計画です。
 
徳川のスパイ梢(名取裕子さん)は兼久の息子小太郎の母となっていました。
これからは「兼久と共に息子を育てよ!」と家康さんに命じられた後、
梢は明智側の銃弾を受け、死んじゃうのです。
 
一方、秀吉の陣@高松。
助左たちの影のサポートもあって、秀吉軍は毛利との和議に成功し、
京に向かって中国大返しに突入でございます。
「軍師官兵衛」の時には、本能寺から大返しまで3話使ってたんですけどね~
 
あっという間の本能寺、あっという間の和議交渉、あっという間の大返しです。
「真田丸」で、関ヶ原が誰かの台詞一言で終わったのと全く同じでした。笑
 
実を言うと、助左の部下文次は三成さんに直接会うことができず、
なんとも悲しいことに、黒田官兵衛に首をはねられていたのでした。
この物語、官兵衛は悪者です。
 
三成さん、牛窓で文次を待っている助左に感謝を伝えに来ます。
でも、文次はここに来る途中で銃撃戦に遭って命を落としたと嘘をつきます。
彼ができる精一杯の詫びだったのよね、きっと。
 
 
助左の船は、石田三成を乗せて一路姫路へ。
 
今回は最後のナレーションが印象的でした。
「近世への航路を切り開いた天才が去り、この国は闇の大海を漂う漂流船となった」
信長への敬意が思いっきり感じられるまとめだったなあ。
 
混迷の戦国時代第二幕が始まります。