久しぶりに映画館行きました~\(^o^)/
小さな映画館でしたが、その会場が満席でした。
意外や意外!だったんですけどね笑
特に宣伝もされてないんですけど、私は絶対に観ようと決めていた作品です。
『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』
原題は、『Demolition』。破壊とかぶっ壊すとか、そういう意味です。
邦題がここまでかけ離れて良いものかなあと思うわけですが、
ジェイク ジレンホールが交通事故で妻を亡くした男を熱演しています。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170313/23/coach-mash/5d/71/j/o0550076713889253974.jpg?caw=800)
エリート銀行員としてスマートに生きてきた主人公デイヴィス。
ちょっと冷めきった夫婦の会話中、突然の交通事故。
ハンドルを握っていた妻だけが死んで、自分はかすり傷だった。
とんでもない悲劇の中で、デイヴィスは全く泣けない自分に気づく。
心と体のバランスが崩れ、何に怒り、何に悲しんでいるのかわからない。
妻を亡くした直後に自販機で買おうとしたお菓子が出てこなくて、
その自販機の会社に、猛然と苦情を書きまくるのだ。
俺は妻を愛していたのか?
悲しくない、感情が全くわからない。
仕事を淡々とこなすものの、やりがいもモチベーションもない。
会社のトップは、亡き妻の父親。
とてもとても仲が悪いのだが、妻の死からより関係性は悪くなる。
義父への怒りやイライラも、自販機の苦情にぶつけていくデイヴィス。
もう、本人も訳がわかりません。笑
生前、妻が気にしていたのは冷蔵庫の故障だったのだが、
仕事オンリーのデイヴィスは、そんなことも知らない。
妻に対しても関心がなかったのか?自分は妻の何を知っていたのか?
失ってみてわかる妻との関係性。自分が大切にしてるものは何なのか。
これ、映画の世界とは限らないよなって思いました。
失ってみて大切さがわかるというのはわかります。
自分が大切にされることはめちゃくちゃ期待するのに、
自分が相手を大切にできているのかって、あまり考えてないかも。
結局、人間は自己満足で生きていくしかないから、
相手を傷つけたかどうかなんて、正確にはわからないのよね。
ちょっとしたショックを覚えてしまう展開です。
そんな自分の生き方、人生を見つめ直そうとするデイヴィス。
彼の人生を変えるきっかけになるのが、苦情対応係のカレン。
演じるのは、ナオミ ワッツ です。
ナオミ演じる苦情処理係が問題児の息子を抱えるシングルマザー。
この風変わりな親子との交流が、次第にデイヴィスの心を変えていきます。
原題のように、デイヴィスは、妻との思い出のもの、冷蔵庫やキッチン、
最後には家や建物まで、派手に壊しまくるのです。
自分を解放するって、こういうことなのか?
物を修復させるためには、まず壊す。
そして、徹底的に調べて作り直さなければならない!
本当にそうなのかどうかはわからないのだけど、何だか気持ちよさそう。笑
ちょっと無理はあるけど、本当にできたらすごいだろうな~
耳が痛くなりそうな音楽で身を委ねたり、群衆の中で踊りまくったり、
でかいハンマー振り上げて家を壊したり、投げつけたり、、、。
ジェイク、体張ってます。笑
ところで…ジェイクとナオミと、妻の父親役のクリス クーパー。
この三人が揃って、誰かを思い出さないはずはありません。
もちろん、故ヒース レジャーです。
『ブロークバック マウンテン』での共演から親友となったジェイクとヒース。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170314/08/coach-mash/ff/2f/j/o0800060013889701294.jpg?caw=800)
ナオミ ワッツはヒースの元恋人で、どこに行くにも一緒だった。
『ブロークバック マウンテン』の直前くらいに別れて、
映画で共演したミッシェル ウィリアムスとの間に子供を作ったわけだけども…。
クリス クーパーは、ヒースの大作デビューである『パトリオット』で共演。
間違いなく、彼らの間でヒースの話が出ていたんだろうと思うと、
何か複雑な思いになってしまいます。
ジェイクが殴られるシーンでは、確実に『ブロークバック』を思い出したし。
ジェイクが踊りまくるシーンは、ヒースの『恋のから騒ぎ』を思い出したし。
そんな思いで見てた人、少なからずいたと思うんだなあ。
さて、この映画を観て、自分を振り返って思ったこと。
亭主が死んだら、、泣くだろうな。
亭主は、私が死んだら、まあ、泣くだろうな。
俺の洗濯、誰がするんだ?とか、俺のごはん誰が作るんだ?とか。
生活を支えてくれる人が見つかるまで、
俺はどうなるんだ~?って泣くだろうな。笑
そんなもんですよ、亭主なんて。笑