本日もおつきあい下さり、ありがとうございます。
今年のアカデミー賞も決まり、映画館は相当混んでるのかな。
なかなか映画館に足が運べませんので、今はWOWOW映画を貯め観中。
昨年のアカデミー主演女優賞に輝いたブリーラーソン主演の
ルーム です。
話題作の呼び声も高かったわけですが、本当に引き付けられました。
画面から一瞬も目が離せない、一歩も動けない、そんな感じ。
主演のブリー ラーソンもさすがですが、子役のジェイコブ君がすごすぎる。
17歳の時に男に誘拐され、７年間も監禁された女性ジョイが主人公です。
レイプ犯の子ではあるんだけど、その子と共に生きてきた５年。
監禁され、生きる理由を見失ったジョイには、かけがいのない息子。
閉じ込められた天窓のある狭い小屋で、誰にも知られることなく、
誘拐犯の恐怖におびえながら強く暮らしてきた母と息子の物語です。
映画は、息子ジャックから見た世界をジャックの語りで進められます。
ママは歌が上手、ママはお話が上手、テレビの中の世界は全部うそで、
本物の人間は僕とママだけなんだ・・、というような語りが続きます。
ずっと監禁されて生きていかなくてはいけないんだから、と、
ママはジャックに生きる希望を与えないように嘘をついていたのです。
誘拐犯は定期的に食料を持って現れますが、徐々に渋くなってきます。
失業していた犯人は、食料もあまりくれなくなり、電気も止められる始末。
ジョイは決意します。この子を外に出そう。そして、助けを求めよう、と。
ジャックに現実の話をし、外に逃げる決死の覚悟を伝えるのですが、
その時のジャックとジョイの鬼気迫る会話のシーンがすごいです。
大好きなママをいじめる悪い男から逃げるんだ。ママを守るんだ。
決死の覚悟で、ジャックは死体のふりをしてカーペットに包まれます。
死体だと思って車の荷台に置かれたジャックは、指示通りに動きます。
しかし、男はジャックが逃げたことに気づき、連れ戻されそうになりますが、
住民に目撃されて、逃亡。ジャックは、警察に保護されます。
そして警察の協力で、ジョイも救出され、犯人も逮捕されます。
めでたし、めでたし、、という話ではありません。
何せ、ずっと監禁されて精神状態がめちゃくちゃになっているジョイと
本当の世界、本当の子供のことを知らないジャックの行く先は問題だらけ。
二人がどのように生きていくのか、生きていこうとするのか、
映画の半分は、二人が再生に向かって生きていく姿が描かれます。
本当に迫真の演技です。
この子役が賞を取れなかったのが不思議なくらい、この子もすごい。
ストーリーも、サスペンスのドキドキ感もたまらないし、
ジョイとジャックの掛け合いのシーンも心温まる。
新しい「世界」で強く生きていこうとするジャックの姿は泣かずにいられない。
いや、本当に本当にすごい映画でした。
すでに二回観ましたよ。
去年の映画、まだ見てないもの、たくさんあり。
映画館なんて行ってる暇はないかもな。笑