信頼関係 | 津田紘彰のブログ

津田紘彰のブログ

日本コーチングセンター所長の津田紘彰(つだひろあき)が、コーチングを中心に生きることや日々学ばせて頂いたことについてお話しさせて頂きます。
少しでも皆様の気づきや元気に繋がりますように。

------------------------------------

あなたにしか出来ないことがあります。

あなたにしか歩めない人生があります。

そして、未来のあなたにしか助けられない誰かが待っています。

頑張ろう日本。
頑張ろう、東北。

------------------------------------

『日本コーチングセンター理念』

◆いのちと心を生み育て、社会生活の基盤を与えて下さった全ての恩恵に感謝し、御恩返しの仕事と人生を歩みます

◆無数の先人がたの御苦労と努力に思いを馳せ、その心を継承し発展させる仕事と生き方をします

◆自社と相手と無限の第三者、全ての幸せに貢献出来る仕事と事業をします

 
------------------------------------

こんにちは。日本コーチングセンター所長の津田紘彰です。

少しでも皆様が人生の質を向上できるような気づきや学びを分かち合い、

そしてほんのちょっとでもどなたかの心の中に生きる勇気や元気が湧いて来られますように。

そんな願いで、今日も心を込めてメルマガを書かせて頂きます。

後に続く子どもたちに、永続可能な地球を譲り渡し、

そして現代に生きる私たち一人ひとりが、夢や目的や使命を達成し、素晴らしい人生を歩まれるお手伝いができますように。

------------------------------------

◆平成25年6月1日
【信頼関係】

土曜日は、コーチングアカデミー名古屋校にて、2コマ計6時間の講義を担当させて頂きました。

生徒さんたちに本当に熱心に受講を頂き、とても幸せな一日を過ごしました。

コーチングを学ぶ基本として、私たちはまず第一に、「信頼関係」(ラポール)の築き方を徹底的に学びます。

相手との間に信頼関係がないと、どんなに優れたコーチングの経験や技能を持っていても、コーチングは全く機能しなくなります。

また、コーチングを機能させるためだけに学ぶのではなく、「相手との間に信頼関係を築いてゆく方法」を学ぶことは、よい人生の作り方を学ぶことでもあります。

極端な言い方ですが、

◆ちょっと人よりお金が無いけれど、愛や絆や信頼関係に満ち溢れた人間関係を作れて、自分が死んだ時に「あなたがいなくてさみしい」「あなたに会えて良かった」とたくさんの人に泣いてもらえる人生

◆ちょっと人よりお金や地位はあったけれど、死んだ時に誰からも泣いてもらえない、むしろ喜ばれてしまうような人生

皆様はどちらの人生がよいでしょうか?

いい人生かどうかを決めるのは今や少し先の未来の自分ではなく、死ぬ時の自分です。

どれだけ地位や名誉もお金もあって、他者から見て幸せにしか見えない人生だったとしても、

ご本人が「ああ、なんて虚しい、寂しい人生だったんだろう」と思いながら息を引き取ってしまったとしたら、それはいい人生とは言えません。

人との絆を強く結ぶ方法を学ぶことは、いい人生だった、と言える人生を送るために欠かせない学びであるということができます。

先日、教師の体罰による生徒さんの自殺、という、悲しいニュースが話題となりました。

そこでニュースや週刊誌において連日連夜論じられたのは、体罰は是か非か、という議論です。

体罰は絶対にあってはならない、

いや、体育会系の世界はある程度の体罰などあって当たり前、あれがあるからこそ気合も入るのだ、

どちらかといえば体罰反対の世論の方が多かったでしょうか。

私は、もちろん暴力で以て相手の感情をコントロール(鼓舞、という名目で)しようとする体罰は容認できません。

しかし、本来議論されるべきは、体罰が是か非か、ではなく、先生と生徒さんの間に本当の意味での「信頼関係」があったかどうか、であると思います。

本当の信頼関係があれば、例え先生から熱い指導があっても生徒さんはそれを激励、愛のムチだと受け取ることが出来るでしょう。

先生は、こんなにも真剣に自分の未来を応援してくれているのだ、と。

しかし信頼関係がなければどうでしょう。

体罰は、途端に「いじめ」、「虐待」へと変わります。

体罰を受けた人間は、相手を憎み、自己否定や

いえ、真の信頼関係があれば、元々体罰や鉄拳制裁など必要ないはずなのです。

「真面目に間違える」という言葉がありますね。例えば、教育熱心なお母さんが、真剣に子どもの将来を思い、塾へ通わせ家庭教師を付け、子どもに毎日のように伝えます。

「頑張りなさい、あなたならできる」
「いい学校へ行かなきゃ人生終わりよ!」

受験に受かればまだ良いようなものの、落ちてしまったらどうでしょう。

落ち込む母親、それを見てますます傷つく子ども。自分はダメな人間だ、自分はできない人間なんだ、と。

成長し、子どもが気づく日がきます。自分はお母さんのいいなりだったのではないかと。

反抗するようになり、会話は減り、家族の絆は壊れて不仲な人生を歩んでゆく…。

子育てや教育に情熱的であればあるほど、マイナスに働いた時の振れ幅は計り知れないものがあります。

真面目に間違えたのです。このお母さんも、そして大阪の先生も。

私はその先生の肩を持つつもりはありませんが、先生が実は、本当は生徒さんの未来を応援したくて手を上げていたのだとしたら、生徒さんも、そのご家族も、そして先生も気の毒というほかありません。

体罰が良いか悪いかの議論を尽くす前に、いかにして人と人との間で信頼関係を築いてゆくのか、

そのためには今何が必要で、何が足りていないのか、

それを私たち大人は真剣に考えねばなりません。

コーチングで学ぶ信頼関係の築き方、はとても奥が深く、かつすぐに日常生活でも実践出来て、少しずつ人生の質を向上させてゆきます。

次回は、その方法について、少し触れてみたいと思います。

「私は、目の前の方と信頼関係を築けているだろうか?」

「出来ていないとしたら、またはもっとその関係を深めてゆくために、何をすればよいだろうか?」

まずはそう、真剣に自分に問いかけるところからスタートですね(^^)

皆様が素晴らしい日を過ごされますようお祈りしております。

いつも励ましをありがとうございます。