重い近視患者の症状の進行を防げるか?
レッドライト治療法(red light therapy)の臨床研究が、東京医科歯科大学の大野京子教授のもとで始まった。
血流を増やして血管組織を太くすることで、近視による失明をなくそうという研究である。
この研究は、2014年に偶発的に、中国において長波長の650nmの赤色光が、
過剰な眼軸延長を抑制する効果を有することが発見されたそうだ。
なぜ、緑色ではなくて赤い光なんだろう
波長の長さで言えば、緑色は490~570nmである。
自然の色にはセラピー効果がある。
特に、緑色には恒常性(ホメオタシス)があり
心理的にも身体的にも健康にしてくれる。
例えば、小学生の頃、仮性近視になった。
その時、定期的に眼科に行き双眼鏡のようなもので森の緑の写真を覗いた。
すると、仮性近視が治ったのである。
部屋やオフィスに長時間いることが多いので、
その時は窓から遠く、できれば緑を見ると眼の疲労が和らぐ。
これは、「治療:CURE、病気を除去する」したのではなく、
自然治癒力、ホメオタシスにより
「治癒:HEAL、健康になる」したのだと解釈している。
『違いをもたらす違い、日本の伝統色』は豊かな自然由来
-日本の伝統色を日常に会話できる優雅さ-
独特な色の名前や感性は、日本の自然の色豊かな四季と
植物に由来するところが大きい。
そして、その色は欧州のようにビビットではなく、くすんでいる。
モネの家
その種類 約450、
この色彩感覚は日本画や浮世絵に現れ、
また、浮世絵を見たモネなどの画家に大きな影響を与えている。
モネの庭
自分の好きな色は常盤(ときわ)色の
言葉の響きと色自体のからし色だ。
広島県宮島の常緑広葉樹、椿の葉の緑は
永遠を象徴する色として
平安時代から崇められたそうだ。
人工的なレッドライト治療法と自然の緑色の恒常性とは対照的である。
けれども、赤色は緑色の※補色である。
レッドライト治療法をやった後、必ず補色の緑色が残像として見えてくるはずである。
自然のグリーン・セラピーの効果との違いについても研究して欲しいものである。
※補色とは二種の色の光を適当な割合で混ぜると白色光になる時、
その一方の色に対する他方の色のこと。