姉が入院することになり病院に急行した! | 京都を捨てて東京にやって来た

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京都生まれで京都育ちなんだけど、大学は東京に行きたかった。京都が飽きたかもね。東京で一人暮らしを始めたら、京都人は歓迎されることがわかった。これってとくかもしれない。

大学の学食で二日酔いの対策でカレーに

七味唐辛子を大量にいれて食べていた時に

実家のから電話が入った。

 

「ちょっと、どこにいる?」

「大学だよ」

「姉ちゃんが入院するらしいからすぐに行って」

 

ん?入院?

あの体が頑丈な姉が入院するのか?

 

姉に連絡したら

「大丈夫だよ」というがそうは言ってられない。

 

姉はCAで国内線を飛んでいる。

来年には国際線で飛べるかなと

言っていたのは先月のことだ。

 

姉と俺は別の所に住んでいる。

姉には姉のプライベートがあるからと

母が空港に近い品川にすませている。

 

俺は大学に比較的近い所に住んでいる。

 

姉をピックアップして入院する病院まで同行する

ことが母からの電話だった。

 

新幹線で母がやってくる。

 

姉の顔色は確かに悪かった。

タクシーで病院まで行って入院の手続きだ。

 

姉の話では「血尿が出て病院に行ったら入院といわれた」

そうだ。

 

姉の血尿の原因はこれから調べることになる。

多分、腎盂炎らしい。

 

ベットに横になった姉がボソッと呟いた。

「授業はサボって大丈夫なの?」

「大丈夫だよ」

 

午前中に診察を受けて午後に入院とは

早い処置だね。

 

姉の仕事の話を聞いたら

確かに過酷な業務だと思った。

 

飛行機の上昇と同時に気圧の変化が起きる。

これって体にも起きている。

 

特に泌尿器系はもろに気圧の変化に弱いらしい。

これが今回の腎盂炎に原因なのか?

これはわからない。

 

でも、少なくとも1週間は入院だ。

 

毎日、病院にくることになった。

大学から病院は近い。

 

「体力には自信があったのにね」と

珍しく姉が弱気になっている。

 

どうしたのだ。

 

先月は居酒屋でガンガン飲んで

元気に帰っていった姉に何があったのか?

 

ただ、腎盂炎はバカにできない病気だということが

わかった。

 

入院初日にも検査がある。

 

呼ばれて検査室の前まで姉といき

待っている。

 

「帰っていいよ」と言われたが待っていた方が

いいだろうと思ったのだ。

 

夕食はまー質素な病院食である。

姉は「味がイマイチどころではない」と

言っていたが全部食べた。

 

面会時間の最終までいて帰った。

 

翌朝、姉からメールがきて持ってくるのを

忘れたものがあるから持ってきてと頼まれ

色々買って病院に行った。

 

姉は寝ていた。

21時の消灯から6時の起床までぐっすり寝れたみたいだ。

でも、昼寝もしている。

 

体が疲れているだろう。

 

しばらくして母がやってきた。

「お、息子よ。ありがとう」

「なにがありがとうだよ。おせーじゃねーか」と

話していたら姉が起きた。

 

姉は点滴をしていた。

 

「あれ、お父さんは」

「お父さんは明日来る」

 

ファザコンの姉は父が大好きだ。

 

そして、母とは仲が悪い。

 

喧嘩しないでくれよ。

 

ちょっとヒヤヒヤなんだよね。

 

姉が弱っているのが確かだ。

 

客室乗務員の仕事は過酷だ。

 

そう思った。