①が怒るから | デザインは筋肉だ

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何を言ってもなかなか言うことを聞かない③がいる。

②は③に「言うことを聞いて」という。

②は、怒りすぎは良くないと考えるから、優しさ寄りの怒り方になる。当然、③はその垣間見える優しさに甘えるから、言うことは聞くが行動に移すまでがマイペースになる。

しかしそれだと、物事がうまく回らない。言うことを聞かない③のせいで、自分の仕事が滞る②は、自分の仕事をするために、③の仕事をフォローする。


①が来て、③を怒る。

優しさを裏に隠してちゃんと怒る。しっかりしろと、威嚇に似ているがでも恐怖とも違う、ちゃんとやれよ、と、怒りだけを表に出して③に見せる。


すると③は、事態の重さを知る。そして②は(そんなに怒らなくても)と思う。

②の言い方では伝わらなかったことが③で伝わった。怒りと優しさを表に出して言うのではなく、怒りの裏に優しさを隠して、怒りだけを見せる。


100%の「コラーッ!」と、70%の「コラッ!」。


他人が言うことを聞くことすらできない。それは調子に乗っている子ども。テンションが上がっている子ども。ずっと調子に乗っていたら人は怪我をする。怪我をさせたくないから注意をする。「調子に乗るな」と言って戒める。


①は100%、②は70%の怒りを見せる。

①は0%、②は30%の優しさを見せる。


調子に乗った人間に優しさを見せるとつけあがる。


調子に乗る【おだてられたりもちあげられたりして、いい気になって物事を行う。】


いい気になるってことは自分本位になることであり、他人を気にしなくなり、自分も他人も傷つけやすくなる。③が仕事仲間でなく、肉親だった場合、我が子だった場合、自分や他人を傷つけてしまいそうだったら、100%で注意する。


③が新人で、②が同僚とすれば、①は先輩のような。

③が子どもで、②が母親とすれば、①は父親のような。

③が社長で、②が専務とすれば、①は社長の妻のような。


調子に乗る③が他に迷惑をかけ、手遅れにならないように、①や②は必要だ。そして①はとても損な役割をする。優しさを隠すから。







※本文中の怒る=叱るは同義