地位や、能力や、経験や、知識は、積上げるものではない。
ちっぽけな人間の自我は、「上から目線」になってしまう。
積上げたものが崩れた途端、自分の大きさに気づかされる。
「失って初めて気づく」のではない。
積上げた「その形」を失っただけだ。
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地位や、能力や、経験や、知識は、「背中を押す」もの。
生きる事に疲れやすい人間の、「前に進む勇気」になる。
他人が小さく見えるのは、前、上、どこへ進んだからか。
今ある地位や能力や経験や知識は、『何処にある』のか。
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歩を進めずにいる。それは、積上げた「その形」を失っただけだ。
バラバラになったそれらを背に「わたし」は、前から目線になる。「歩く」人間と、同じ目線に。