ひこうき雲は、雲だったふと見上げた空に三日月。三日月の右側に飛行機雲。息を整える為に少し歩く。 また走り出す準備をする。一息の前にまた見上げた。 飛行機雲は三日月の左側。 飛行機雲は、動いていた。 ・「雲は風に吹かれて動く」。そんな当たり前を忘れていた。まっすぐ伸びる飛行機雲は、ただまっすぐだと思っていた。「飛行機」が付いただけで「雲」という本質を忘れていた。月がなければ、飛行機雲が動いてることに気づけなかった。 「まっすぐ」かどうかは、誰かや何かがないと気づけない。