この写真を見て「ゲゲッ」と思う人も多いと思います。

日本中どこにでもいる「ナミアゲハ」の幼虫です。私は鉢植えでみかんの木を育てていて、この子は引越し前の埼玉県で産み付けられた卵が孵化し、館山についてきました。





当初二匹いましたが、ある日二匹とも忽然と姿を消しました。まもなく蛹になるところでした。


そんなある日、同じみかんの木で新たに産まれたばかりの幼虫を見つけました。この子は埼玉県で産み付けられたのか、館山で産み付けられたのか分かりませんが、館山ではこの1ヶ月アゲハ蝶を見たことがありません。


どちらにせよ毎日成長を楽しみに見ています。


アゲハの幼虫は毒もなく、人を噛まず、柔らかく、表面はビロードのような優しいすべすべした短い毛で覆われていて、毎日手に乗せたり幼虫の背中を撫でたりしています。いわゆる芋虫(カブトムシ、クワガタ、カナブン、カミキリなど)や毛虫(蛾など)とは全く異なる幼虫で、とても清潔で可愛いです。


写真で頭部の目のように見える部分はただの模様で、本当の目は口の近く、小さ過ぎて見えません。敵から目を守るために進化した模様です。


ところが昨日、嵐が過ぎ去り幼虫を見に行きましたが、見当たりません。前に姿を消した二匹と同様鳥に食べられたかと悲しんでいました。


でも今日見つけました。元気にみかんの木の枝を歩いていました。


このまま蛹になって冬を越して春に孵化して欲しいと見守っています。