元委員、接触前は異論なし=前社長と同じ言葉で削除主張-最終報告前・福知山線事故

 JR福知山線脱線事故を調査していた国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(現運輸安全委員会)の山口浩一元委員が、JR西日本の山崎正夫前社長の働き掛けを受け報告書案を漏らすなどした問題で、山口元委員が山崎前社長の意向を受け、「自動列車停止装置(ATS)があれば事故は防げた」という部分を報告書から削除すべきだと主張した委員懇談会の状況が26日、関係者への取材で分かった。
 関係者によると、元委員は普段発言が少なく、再発防止に向け事故調がATS整備を「建議」した2005年9月の中間報告の際には異論を唱えなかったが、最終報告書をまとめる直前になって突然、前社長と同じ言葉を使い削除を主張。反論が相次ぎ、報告書は原案通りになったという。(2009/09/26-21:16)