今日は月二回の英会話レッスンでした。といっても語学学校に通っているわけではなく、街中の喫茶店で
コーヒーを飲みながらの、いわゆるプライベートレッスンです。先生はイギリス人で、テキストを使う授業的な
内容もありますが、私は相手がいないとできないこと:「会話」のみをひたすらするというスタイルです。
辞書は持っていかず、わからない言葉はメモを取って帰宅後復習、というやり方にしています。
・・・と、ここまでだと英語に慣れ親しんでいる?と思われるかもしれませんが、とんでもありません。
学生時代は常に赤点で、日本が再び鎖国することを(結構本気で)祈っていました。未だに流暢というには
程遠く、仕事でも英語のメールは後回しにしたりします。世界の他の言語、むしろ逆に日本語と比べれば
格段に覚えやすい言語ではありますが、それでもアルファベットの羅列を見ると目が拒否反応を起こす
という人は、もちろん私だけではないでしょう。
グローバル化の時代に対応する為に、日本企業でも社内公用語を数年以内に英語にするという動きが
出てきています。確かにこれだけ世界が小さくなれば、日本企業だけ英語が離せなくてもいい・・・とも
言ってられません。ある韓国企業では、TOEICが900点ないと入社すらできないそうです。しかし
義務教育で受験英語をちょろっとかじっただけの我々では、いきなりそんなレベルに到達する手段は
ありません。というより不可能といってもいいかもしれません。
話せないのを無理やり話そうとしても、まずうまくいかないでしょう。しかし切り抜ける方法がないわけでは
ありません。普段の仕事において私が心がけていることですが、例えば:
○専門用語は単語帳を作成・・・社内用語など頻度の高い単語を覚えておくと、大体の意味はわかる。
○会話でのやり取りはメールで事後確認・・・議事録も兼ねて。漏れや誤謬がないかチェックしてもらう。
○資料作りに時間をかけ、想定問答も準備・・・補足事項を手持ちで用意しておくと、かなりカバーできる。
仕事でやり取りする相手は大半がネイティブでないこともあって、彼らも完璧な英語を話せるわけでは
ありません。ただ要点は明確に話すので、そこが「あんなにしゃべれたらなあ・・・」と感じる要因かも
しれません。なんにせよ、うまくしゃべれないからといって気後れしたり、安易にYesと言ってしまったり
するのは避けるべきでしょう。
とはいってもなかなか慣れるのが難しい・・・という場合、これは慣れるしかありません。まずはとにかく
英語との接点を作るというのが基本です。月並みですが洋楽を聴く、映画を字幕版で見る、テレビや
ラジオの英語番組を視聴するなど、毎日少しでも触れることを続けると、半年後にはだいぶ違ってきます。
またこの時代、社内に一人や二人は外国人従業員がいると思いますが、彼らを捕まえて話すというのも
良いかもしれません。1人だとやっぱり気が引ける・・・というのなら、他に同じ考えを持っている人を誘って
トライする、というのもアリです。
人間、「やらなければ!」と思いすぎるとうまくいかないことがあります。興味や遊び心を持てる対象を
見つけ、かつある程度の仕組みを自分で試行錯誤しながら構築することがコツだと思います。
(北条)