スタ-リング・サン・ジャーク (vm=a) Sterling Saint-Jacques

本名レイモンド・セント・ジャッカス(Raymond Saint Jacues) 1957年10月12日、米国カリフォルニア州ロサンゼルス生、1984米国ニューヨーク州ニューヨーク没、歌手、俳優、モデル、ダンサー。

芸名表記はサンレモ音楽祭出場当時の歌手活動はフランスのレコード会社との契約だったためスタ-リング・サン・ジャークとしています。

 

 

活動期間:1980 – 1984年

所属レコード会社:Yona Music (France)、Dig-It International、Papillon、Airport

サンレモ音楽祭出場1回:1981年入賞

サンレモ音楽祭出品  曲

公式ホームページ

 

 

 誕生名はスターリング・コルター (Sterling Colter)で米国ユタ州ソルトレークシティ (Salt Lake City)出身(誕生はロサンゼルスとも言われている)、母の再婚でスターリング・トーマス(Sterling Thomas)とし60年代後半にニューヨークへ引越しています。

 

 70年本邦劇場未公開映画「ダイナ(Dinah East)」の頃から映画出演をするようになり、72年映画「ハーレム愚連隊(Come Back, Charleston Blue)」に出演した時に、映画「ロールスロイスに銀の銃(Cotton Comes To Harlem)」などで知られるアフリカ系アメリカ人俳優レイモン・サン・ジャック(Raymond St. Jacques) {本名ジェイムズ・アーサー・ジョンソン(James Arthur Johnson)}に認められ、養子となって彼の芸名を本名として受継いでいます。

 

 70年代は映画出演もしていますが、男性トップモデルとしてニューヨークの社交界を賑わす存在となっていました。

 

 その後アメリカとヨーロッパを往復する仕事をしていましたが、70年代末ヨーロッパに拠点を移し、パリでヨナ・ミュージック(Yona Music)と契約し歌手活動も始めました。

 

 そして「青い目のニガー(Il Negro Dagli Occhi Azzurri)」として知られるようになりました。実は目の色は灰色で青いカラー・コンタクトを使っていました。アメリカでもトップの男性モデルであって、歌唱力は二の次で、テレビ映えする彼の存在はヨーロッパでも群を抜いていたようです。

 

 またダンサーとしても有名でパートナーはアフリカ系アメリカ人ではスーパー・モデルの草分けパット・クリーブランド(Pat Cleveland.)でした。

 

 これらのブログを書く主な資料にしているのはウィキペディアとディスコグスを見ていますが、これですべてという確証は有りませんがイタリア・デヒューは”Again”ではないかと思います。何しろ本職の歌手でないため、この辺のところの記述があいまいです。

 

DG-1201 (1980 年 Dig-It International – EMI Italiana) Again/I'm A Star

DG-1201  PL-3023

PL-3023 (1980年 Dig-It International – EMI Italiana) Sterling Saint Jacques

1.Again

2.Turn Me On

3.Muscle Man

4.I Wish You Welcome

5.Black Man White Man

6.I'm A Star

7.Get Off My Back

 

 同年アルバム「Sterling Saint Jacques」が発売されます。これはフランスで発売された「I Wish You Welcome」と同じものです。

 

 こうして81年サンレモ音楽祭にスタ-リング・サン・ジャークは出場、入賞します。歌唱力は二の次、三の次。You-Tubeにも当日の映像がアップされていますので、探して見てください。

 

DG-1205 (1981年 Dig-It International – EMI Italiana) Tutto è Blu (Blue)/Turn On Me

 

             DG-1205

 

 83年、彼はパピヨンレコードに代わってファンキーミュージックとディスコミュージックのミックスである“Comin'、Into Love”を発売し、いくつかの夏の音楽祭に参加しました。

 

MR・NP-14002 (1983年 Papillon Records) Comin, Into Love (Vocal)/Comin, Into Love (Instrumental)

MR・NP-14002 MRP-4002

MRP-4002 (1983年 Papillon Records) 12" Maxi Comin, Into Love (Vocal)/Comin, Into Love (Instrumental)/Comin, Into Love (Overdubs-Acapella)

 

 イタリアで最後のマキシ・シングルは” Mister Moonlight”でした。

 

ITF-362 (1984年Airport – Interfonia) 12" Maxi Mister Moonlight (Vocal Version)/Mister Moonlight (Instrumental Version)

              ITF-362

 

 同年スタ-リング・サン・ジャークはニューヨークでエイズにより亡くなったと言われています。

 

 

スタ-リング・サン・ジャークの国内盤はありません、スタ-リング・サン・ジャークは以上です。

 

 

★カルメン & トンプソン (duo=sz) Carmen and Thompson

 カナダ生まれの二人の歌手、フィリカルメン(Phil Carmen)とマイク・トンプソン(Mike Thompson)がスイスで結成したデュエット・チーム。

 

 

活動期間:1979– 1982年

所属レコード会社:BB Records{Switzerland)},F1 Team[Italy]

サンレモ音楽祭出場1回:1981年入賞

サンレモ音楽祭出品  曲

公式ホームページ

 

メンバー構成

・フィル・カルメン(Phil Carmen)

ウィキペディア(以下Wikiと略)では本名ハーバート・ホフマン(Herbert Hofmann) 1953年2月14日スイスのルツェルン(Lucerne)生

私の持っているサンレモ本(以下LSRと略)では1953年7月14日、カナダのモントリオール(Montreal)生の二説ある。歌手、ミュージシャン、プロデューサー。

 

・マイク・トンプソン(Mike Thompson)

Wikiではマルセル・カルッツィ(Marcel Caluzzi)生。※この地名はどこの国か不明。

私の持っているLSRでは1951年10月29日モントリオール(Montreal)生、歌手、ミュージシャン。

※サンレモ本=Eddy Anselmi:Frstival di Sanremo – Almanacco illustrato della Canone Italiana [PANINI: S.p.A.2009]

 

 Wikiではカルメンはドイツのフランクフルト・アム・マイン(Frankfurt am Main)とスイスのルツェルンで暮らしました。ルツェルンでは、彼は音楽院に行きましたが、後に簿記を学びました。1975年に、彼は音楽に将来を託す決心しました。

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 そしてベーシストのマイク・トンプソンとデュオ「カルメン&トンプソン」を結成し、特にカントリーミュージックを演奏しました。

 

 LSRではフィルはギターとピアノを弾き、マイクはモントリオール音楽院を卒業した後、ベースを弾いていました。二人はスタジオミュージシャンとしてさまざまな経験を積んだ後、スイスのルツェルンに移り、そこでレコーディングスタジオを開きました。

 

 79年にアルバム「Time Moves On」でスイスの音楽シーンにデビューし、80年そこからアルバムからシングル・カットしたが“Time Moves On”がヒットしスイス、ドイツ、イタリア(80年年間ヒット・ランク96位)で注目を浴びるようになります。

 

IH・201008-35 (1979年 BB Records – BB Records, Switzerland) Carmen & Thompson – Time Moves On

LP-3320 (1980年 F1 Team – Panarecord) Carmen & Thompson – Time Moves On

1.I Meet You At Midnight

2.It Will Set You Free

3.Time Moves On

4.Natalie         

5.Night Sight Of The City

6.The Music Lies Waiting

7.I'm Not The One

8.We'll Do It

9.Don't Ask The Wind

10.Winter Lover

IH・201008-35  LP-3320

 

IH・1010-102B (1980年 BB Records – BB Records, Switzerland) Maggie/Back Again

IH・1010-102B  IH・1010-33

IH・1010-33 (1980年 BB Records – BB Records, Switzerland) I Meet You At Midnight/The Music Lies Waiting

 

IH・1010-35 (1980年 BB Records – BB Records, Switzerland) Time Moves On/Natalie

IH・1010-35  P- 549

P- 549 (1980年 F1 Team – Panarecord) Time Moves On/Natalie

 

 このヒットにより80年の”Follow Me”でサンレモ音楽祭の出場権を得ました。結果は入賞、年間ヒット・ランクには入りませんでしたが、週間ヒット・ランクで最高位39位、在位11週の地味ながらヒットをしました。

 

P- 561 (1981年 F1 Team – Panarecord) Follow Me/No Chance Romance

P- 561 LP-3326

LP-3326 (1980年 F1 Team – Panarecord) Carmen & Thompson – No Chance Romance

1.No Chance Romance

2.The Sun Goes Down

3.Q Minor Seven

4.Goin' West

5.Follow Me

6.Back Again

7.Wake Up

8.What Is In A Song

9.Waitin' For A Sign

10.Indian Queens

 

 サンレモ音楽祭の入賞で、イタリアで販売権を持つF1チームからアルバム「Carmen & Thompson – No Chance Romance」が発売されました。

 

 F1チームからシングル盤“Five More Days”が発売されます。どうやらこの盤がカルメン & トンプソン最後のレコードになったようです。

 

P- 599 (1981年 F1 Team – Panarecord) Five More Days/Phrases

P- 599  104-363

104-363 (1982年 Ariola – Ariola Group Of Companies,Germany) Five More Days/ Not Guilty

 

 カルメン & トンプソンは解散しそれぞれソロ歌手の道を歩みだします。

 

 カルメンは7年間のステージ経験の後、82年スイスのシュタイン・アム・ライン(Stein am Rhein)にピカール・スタジオ(the Picar Studios))を設立し、ソロ歌手として活動開始しました。

 

 F1チームで出した“Five More Days”をソロ歌手としでドイツのアリオラでシングル盤を制作します。

 

 82年F1チームで“Loving You”を発売し、この曲をB面としてスイスのシュノウツ・レコードで“Sin-City”を制作しました。

 

P- 649 (1982年F1 Team – Panarecord) Loving You/Sometime

P- 649  6028-097

6028-097 (1982年 Schnoutz Records – PolyGram Records,Switzerland) Sin-City (Shivering Rain)/Lovin' You

 

 同年シュノウツでソロのファースト・アルバム「Backfire」を制作、イタリアのF1も同アルバムを発売しています。

 

6367-040 (1982年 Schnoutz Records – PolyGram Records,Switzerland) Phil Carmen – Backfire

LP-3373 (1982年F1 Team – Panarecord) Phil Carmen – Backfire

1.Loving You

2.Not Guilty

3.Road To Freedom

4.Still On My Mind

5.Risin' Up New Mornin'

6.Sometimes

7.Backfire

8.Hobo Joe

9.But Marianne

10.Five More Days

11.Requiem For A Neighbour

6367-040  LP-3373

 

 翌83年セカンド・アルバム「Phrases, Patterns An' Shades」を制作、イタリアでF1から同アルバムを発売しますが、これがイタリアで最後の新譜となったようです。

 

814-552・1 (1983年 Schnoutz Records – PolyGram Records,Switzerland) Phil Carmen – Phrases, Patterns An' Shades

LP-33605 (1984年F1 Team – Panarecord) Phil Carmen – Phrases, Patterns An' Shades

1.Sing Happy Birthday (An' The Candle Burns Down)

2.Walkin' On Air

3.So Lonely

4.Seduction

5.Where Are We Goin'

6.Phrases, Patterns An' Shades

7.Panatlantic Writin' Man

8.Dreamer Dream On

9.Time To Go

814-552・1  LP-33605

 

 同年一方のマイク・トンプソンもソロ・アルバム「Waiting For Winter」をドイツのテルデックから出しますが、その後の消息は聞かなくなりました。

 

66-23334 (1983年 TELDEC – TELDEC Schallplatten,Germany) Michael Thompson – Waiting For Winter

1.Child Of Light

2.Wings Of Sand

3.Winter Wind

4.In Flight

5.Storm Of Desire

6.Holding On To The Light

7.Heart And Mind

8.Not Yet Departed

9.Gypsy´s Shawl

10.High On Your Way

             66-23334

 

 CD時代に入りスイスで編集ベスト盤「Phil Carmen, Mike Thompson – Greatest Hits」が発売されました。

 

200-001 (1987年 EUREX – EUREX-Handels, Switzerland) Phil Carmen, Mike Thompson – Greatest Hits

600-001 (1987年 EUREX – EUREX-Handels, Switzerland) CD Phil Carmen, Mike Thompson – Greatest Hits

1018-2099・2 (1993年 Music Mirror – Selected Sound Carrier, Switzerland) CD Phil Carmen, Mike Thompson – Greatest Hits [7 61992 91028 2 0]

1.I Meet You At Midnight

2.Time Moves On

3.Natalie

4.Night Sight Of The City

5.Q Minor Seven

6.No Chance Romance

7.The Sun Goes Down

8.I'm Not The One

9.Follow Me

10.Indian Queens

    

200-001                           600-001                         1018-2099・2

 

 

カルメン & トンプソンの国内盤は有りません、カルメン & トンプソンは以上です。