★ロベルト・ヴェッキオーニ (vm) Roberto Vecchioni
本名ロベルト・ミケーレ・マッシモ・ヴェッキオーニ(Roberto Michele Massimo Vecchioni) 1943 年 6 月 25 日ミラノ北部近郊の町カラーテ・ブリアンツァ(Carate Brianza)生、自作自演歌手、作詞家、作家、詩人、教師、俳優。
6025-143
活動期間:1966 – 現在
所属レコード会社:Ricordi, Durium, Italdisc,Ducale, Philips, Ciao Records, CGD, EMI,Columbia Sony Music,Universal MusicItalia.
サンレモ音楽祭出場2回:1973年7位、2011年優勝
小レーベルのドゥカーレとはいえ、カンタウトゥーリとして地味ながら実績を残したロベルト・ヴェッキオーニはフォノグラムのフィリップスレーベルに移籍し1975年から新譜をリリースします。
6025-143 (1975年 Philips -Phonogram) Irene (Try (Try To Fall In Love) トライ)/CanzonePer Laura ※ジャケット画像は顔写真画像をご参照
フィリップス移籍第1弾のアルバム「Ipertensione」からのシングル・カット、A面の“Irene”はヴェッキオーニとしては珍しいカヴァー曲で、元曲はアメリカのリック・ネルソン&ストーン・キャニオン(RickNelson & The Stone Canyon)の“トライ”です。両面も女性の名前イレーネ(最初の妻の名前)とラウラが入っています。
バックにはヌオヴィ・アンジェリのキーボード、パキ・カンツィ(Paki Canzi)とマウロ・パオルッツィ(Mauro Paoluzzi)がドラムス、パーカッション、ギターで、またフィリップス在籍のプログレ・バンド、マドルガーダ(Madrugada)のジャンフランコ・ピント(Gianfranco Pinto)がキーボード、ビリー・ザネッリ(BillyZanelli)がベースで参加しています。
アルバムのタイトルは「Ipertensione」で、極度の緊張、高電圧ということですが、カタカナで『ハイ・テンション』とした方が判り易いかもしれません。
6323-040A (1975年 Philips -Phonogram) Ipertensione
6323-040 (19?年 Philips - Phonogram) Ipertensione
832-889・2 (1998年 Philips - PolyGram) CD Ipertensione [0422・832-889・2・8]
1.Irene (Try (Try To Fall In Love) トライ)
2.Canzone Per Laura
3.I Poeti
4.Canzonenoznac
5.Alighieri
6.Tutta La Vita In Un Giorno
7.Pesci Nelle Orecchie

6323-040A 6323-040 832-889・2
ほぼ同時期に子供向けのレコードも作りました。ウィキペディアではこのアルバムに関して、ヴェッキオーニのリストから除いていす。
日本でもお馴染みのフランスの絵本作家アネット・チゾンとアメリカの絵本作家タラス・テイラーによる絵本のキャラクターバーバーパパのレコードを子供の合唱団メレ・ヴェルディ(Le Mele Verdi 青いリンゴたち)と歌っています。
6198-134 (1975年 Philips -Phonogram) La Famiglia Di Barbapapà/Il Miglior Amico Degli Animali (con il coroLe Mele Verdi)
6198-134 9299-722 9286-8709299-722 (1975年 Philips- Phonogram) Barbapapà, Colonna sonora originale della serie televisiva , conRoberto Vecchioni e le Mele Verdi
9286-870 (1975年 Fontana- Phonogram) Barbapapà
1.Ecco Arrivare I Barbapapà
2.Come E' Divertente Aiutar Papà
3.Chi Ce L'Ha Un'Idea
4.La Canzone Di Barbottina *
5.Il Migliore Amico Degli Animali
6.Rosso Bianco Verde Blu *
7.Barbapapà Rock
8.La Canzone Di Barbalalà *
9.La Canzone Di Barbadura
10.Barbabella, Bella, Bella *
11.La Famiglia Di Barbapapà
* Le Mele Verdi
アルバム「Il Re Non Si Diverte」からプロデュースしているミケランジェロ・ロマーノ(Michelangelo Romano)との3作目は旅をテーマとしたアルバム”Elisir”で、収録曲をシングル・カットして76年12月発売されました。バックにヌオヴィ・アンジェリのパキ・カンツィが鍵盤楽器、マウロ・パルッツィがドラムス、パーカッション、ギターで参加しています。
ジャケットは双六風のデザインです。ヴェッキオーニ初の76年年間ベスト・アルバム71位に入りをしました。
これに入っている曲“娘(Figlia)”はライヴ録音ですが、日本盤CD「1979イル・コンチェルト/デメトリオ・ストラトス追悼コンサート」にも収録されています。
6025-161 (1976年12月 Philips - Phonogram) Velasquez/Pani E Pesci
6025-161
6323-042
6323-042
6323-042 (1976年 Philips - Phonogram)Elisir
558-375・2 (1987年 Mercury – PoluGram) CD Elisir [VERSIONE RIMASTERIZZATO IN 20BITS]
832-890・2 (2002年 Philips – Universal Music Italia) CD Elisir
1.Un Uomo Navigato
2.Velasquez
3.Effetto Notte
4.Le Belle Compagnie
5.A.R.
6.Il Suonatore Stanco (疲れた演奏家)
7.Canzone Per Francesco
8.Pani E Pesci
9.Figlia (娘)
10.Pagando S'Intende (Canzone Degli EffettiSbagliati)
558-375・2
832-890・2
832-890・2
77年ヴェッキオーニ最大のヒット曲が生まれました。アルバム「サマルカンダ」のテーマ曲“サマルカンダ”が77年年間ベスト・アルバム24位の大ヒットとなりました。
最初の妻イレーネ(Irene)との葛藤があった時期で、死から逃げた兵士の伝説に触発され作られ、彼の不変的テーマの自然、死、愛、愛情、懐かしさが詩に歌われます。またヴァイオリンで参加している中世吟遊詩人的作風のカンタウトゥーリ、アンジェロ・ブランドゥアルディ(AngeloBranduardi)が東洋的、アラブ風の雰囲気を高めているアルバムです。77年年間ベスト・アルバム15位のダイベスト・セラーになりました。タイトルの「サマルカンダ」はアフガニスタンの北、ウズベキスタンの都市名サマルカンドのことです。
6025-175 (1977年 Philips -Phonogram) Samarcanda (サマルカンダ)/Canzone Per Sergio
6025-175 6323-049 558-374・26323-049 (1977年 Philips -Phonogram) Samarcanda
558-374・2 (1987年 Mercury – PoluGram) CD Samarcanda [VERSIONE RIMASTERIZZATO IN20 BITS]
IGA-200122・TVSC (2001年Sorrisi E Canzoni TV - Phonogram) CDSamarcanda
832-898・2 (2002年 Philips – Universal Music Italia) CD Samarcanda [042283288829]
1.Prologo
2.Samarcanda (サマルカンダ)
3.Vaudeville (Ultimo Mondo Cannibale)
4.Due Giornate Fiorentine
5.Blu(e) Notte
6.Per Un Vecchio Bambino
7.Canzone Per Sergio
8.L'Ultimo Spettacolo (最後の情景)
IGA-200122・TVSC
832-898・2
832-898・2
6025-206 (1978年 Philips -Phonogram) Stranamore (Pure Questo È Amore)/Il Capolavoro
6025-206
ヴェッキオーニはフィリップスで毎年1枚のペースでアルバムを作り、その中から1枚シングル・カットを出していきます。78年はアルバム「Calabuig-Stranamore EAltri Incidenti」ではヌオヴィ・アンジェリやマドルガーダが解散状態となり、ビリー・ザネッリとマウロ・パオルッツィの二人だけが参加しています。
アルバムはジャケットが2ヴァージョンあり、78年年間ベスト・アルバム14位とダイベスト・セラーになっています。
6323-062 (1978年 Philips -Phonogram) Calabuig-Stranamore E Altri Incidenti
832-891・2 (2002年 Philips - PolyGram) CD Calabuig-Stranamore E Altri Incidenti [0422・832-891・2・3]
1.Stranamore (Pure Questo È Amore)
2.Ninni
3.A Te
4.Calabuig
5.Sette Meno Uno (Il Cane, La Volpe, La Civetta, IlFagiano, Il Cavallo, Il Falco)
6.Il Capolavoro
7.Il Castello
8.L'Estraneo (Infiniti Ritorni)
6323-062 832-891・2
79年フォノグラムのサブ・レーベル、ミュージックから“A Te”とヴェッキオーニ系で狂気のカンタウトゥーリ、エンリコ・ナッシンベーニ(EnricoNascimbeni)とデュエットしたシングル盤が出ています。どうもプロモート盤と思われますが詳細は分かりません。
5000-700 (1979年 Music –Phonogram) A Te /Un'Altra Storia [con Enrico Nascimbeni]/ Domenica Invece[Enrico Nascimbeni]
5000-700
CIAO-500
CIAO-500
CIAO-500 (1979年10月 Ciao - CGDi) Signor Giudice (Un Signore Così Così)/Vorrei
79年チャオ・レコーズ(Ciao)に移籍します。チャオは78年に設立され、プロフェーティ(IProfeti)の元のドラマー、オズヴァルド・ベッラスコーニ(Osvaldo Bernasconi)が芸術監督に就きます。
ステファーノ・ロッソ(Stefano Rosso)、アクァ・フラジーレ(AcquaFragile)やPFMにいたベルナルド・ランゼッティ(Bernardo Lanzetti)などイタリア・ロック界の大物を集めました。
この時期ヴェッキオ-は最初の妻イレーネとは泥沼状態で、しかもチャオへの移籍はフィリップスとの契約違反問題を起こし、更に悪いことには2年前シチリアの公演時に薬物を使用した嫌疑をかけられ、彼はマルサラの治安判事から麻薬密売で起訴されます。判事が戻り、取り調べで容疑は晴れますが、その間拘束されました。この経験を元に“SignorGiudice (Un Signore Così Così)”と“Lettera Da Marsala”を書きました。
チャオで出したアルバム「Robinson, Come Salvarsi La Vita」は6月に出す予定が秋にまで延期されましたが、アルバムは80年年間ベスト・アルバム24位の大ベスト・セラーになり、アルバムからシングル・カットも出すことが出来ました。
CIAO-1000 (1979年 Ciao -CGDi) Robinson, Come Salvarsi La Vita
LSM-1127 (1985年 MusicA –CGD) Robinson, Come Salvarsi La Vita
9031-70686・2 (1990年 CGD – CGD (Time Warner)) CD Robinson, Come Salvarsi La Vita
1.Signor Giudice (Un Signore Così Così)
2.Roland (Chanson De Geste / Chanson Sans Geste)
3.Mi Manchi
4.Luci A San Siro (聖シーロへの光)
5.Come Salvarsi La Vita
6.Lettera Da Marsala
7.Robinson
8.Lo Stregone E Il Giocatore
9.Allonsanfan
10.Vorrei
CIAO-1000 LSM-1127 9031-70686・2
状況を見てみると、次のアルバム「Montecristo」が実際はチャオで製作されたのですが、契約違反訴訟でチャオが負け、原盤権がフィリップスに戻され、それが原因となりチャオが破綻したと思われます。
大物のルーチョ・ダッラ(Lucio Dalla)が “La strega”にサックスで、エウジェニオ・フィナルディ(Eugenio Finardi )が“Reginella”と“Montecristo”でヴォーカル、アントネッロ・ヴェンディッティ(AntonelloVenditti )もヴォーカルで“Montecristo”に製作参加しています。
6492-113 (1980年 Philips - PolyGram) Montecristo
6492-113 (1981年 Philips -PolyGram) Montecristo
1.La Citta' Senza Donne
2.Ciondolo
3.Montecristo
4.Reginella (E Cinquecento Catenelle D' Oro)
5.L'Anno Che E' Venuto (Via Della Pazza Folla)
6.Canzone Da Lontano
7.La Strega
8.Madre
9.La Citta' Senza Donne (Finale)
6492-113
ほとぼりが冷めた後、ヴェッキオーニは82年正式にCGDへ移籍しました。
ロベルト・ヴェッキオーニの国内盤
KKCP- 67〜8 (1995年11月22日 CRAMPS - キング・インターナショナル) 2CD 1979イル・コンチェルト/デメトリオ・ストラトス追悼コンサート (1979 IL CONCERTO/OMAGGIO A DEMETRIO STRATOS) 準国内盤
2-6. 娘 <L> (FIGLIA<L>)
KKCP- 67〜8
ロベルト・ヴェッキオーニ3は次回に続きます