★ニコラ・ディ・バリ (vm) Nicola Di Bari
本名ミケーレ・スコッメーニャ (Michele Scommegna) 1940年9月29日長靴の足首辺りの飛びだした半島の付け根の南、小さな町ザッポネタ (Zapponeta)生、自作自演歌手。故郷の地名ザッポネタをペンネームとして作曲している事もある。
NL-33008
所属レコード会社:Jolly (SAAR), RCA Italiana,Carosello, Vip ,Wea, Polydor ,CBS
サンレモ音楽祭出場7回:1965年入賞、66年参加、67年参加、70年第2位、71年優勝、72年優勝、74年10位
ニコラ・ディ・バリは71年ナーダと組み“恋のジプシー”で優勝し、彼は翌72年““虹の日々”(I giorni dell'arcobaleno)“で2年連続優勝し、前年の優勝がナーダの人気ではなく、ディ・バリの実力であったことを証明します。
73年はシングル盤を出さず、ボサ・ノヴァ中心とした中南米の曲を集めたアルバムを1枚のみでした。彼はスペイン・ポルトガル語圏に絶大な人気があり、スペインやスペイン語圏ではスペイン語・ヴァージョンの盤を出しています。
74年サンレモ音楽祭に“村の狂人(Il matto del villaggio))”を歌っています。サンレモ音楽祭を取り巻く状況は瞬く間に悪くなり、打開策としてスター歌手14人が歌う従来の方式に、新人部門を新設し14人の歌手を競わせます。スター部門は優勝曲を決め、ほかの13曲は純名氏の入賞としました。と言うことで“村の狂人”も入賞曲です。年間ヒット・ランクにディ・バリは入りませんでした。
TPBO-1027 (1974年3月 RCA ITALIANA - RCA ITALIANA) Il matto del villaggio (村の狂人)/ Piccola Don
TPBO-1027
TPL1-1043
TPL1-1043
TPL1-1043(1974年4月 RCA ITALIANA - RCA ITALIANA)La colomba di carta
1.LaColomba Di Carta
2.PiccolaDonna
3.UnaQualunque
4.Poi... Ci Sei Tu
5.Ilmatto del villaggio (村の狂人)
6.IoE Te Maria (僕と君とマリアと - Piero Ciampi)
7.QuattroPareti
8.QuestoAmore Assurdo
9.IlMio Amico Cane
10.IlTempo Di Un Bacio
4月にサンレモ入賞曲“村の狂人”の入ったアルバム「Lacolomba di carta」が出ました。自作が5曲、タイトル曲の“La Colomba Di Carta”はアコースティック・ギターがバックの静かな始まりでだんだん盛り上げて語りも入るディ・バリ・スタイルの曲、ダニー・B・ベスケット(Danny B. Besquet)、ピエロ・デ・ベネデッティ(PieroDe Benedetti)、ロモロ・フォルライ(Romolo Forlai)でした。ベスケットと初仕事と思いますが、次のアルバム「愛の映像」に“夢の泉”も提供しています。面白い経歴なので、字数が余ればあとで紹介します。
70年代半ばになると、今まで活躍していたカンツォーネの歌手達は急速に人気を落とし、超トップの限られたスターしか生き残れませんでした。その中でニコラ・ディ・バリもギリギリのところで生き残っていきます。
彼としてもRCAイタリアーナでの「らしい」仕事の最後となります。11月に日本でも発売されたアルバム「愛の映像」と、そこからシングル・カットした“愛の映像”/“みどりの園”を出しています。A面はパオロ・フレシュラ(Paolo Frescura)とB面にはリノ・ガエターノ(RinoGaetano)という新たな才能を用いました。そしてアルバムにカヴァー曲、ジョン・デンバーの“故郷へかえりたい”も入れています。ディ・バリらしいアルバムでした。
TPL1-1104(1974年 RCA ITALIANA - RCA ITALIANA) Ti Fa Bella L'Amore (愛の映像)
1.TiFa Bella L'Amore (愛の映像)
2.Liberta(Take Me Home Country Roads 故郷へかえりたい [伊])
3.MaChi (旅路のめぐり逢い)
4.ProvaA Chiamarmi Amore (恋人と呼んでおくれ)
5.LaSorgente (夢の泉)
6.UnaCanzone (愛のカンツォーネ)
7.AdEsempio A Me Piace Il Sud (みどりの園)
8.Profondamente(人生の深淵)
9.L'Artista(ある芸術家)
10.UnGiorno Non Più Inverno Non Ancora Primavera (冬の訪問者)
11.QuestoAmore Tanto Grande (この素晴らしき愛)
TPL1-1104
TPBO-1080
TPBO-1080
TPBO-1080(1974年11月 RCA ITALIANA - RCAITALIANA) Ti Fa Bella L'Amore (愛の映像)/ Ad Esempio A Me Piace Il Sud (みどりの園)
75年最初の盤は夏のディスク出場曲“Saiche bevo, sai che fumo”で入賞しましたが、年間ヒット・ランク100に入ることはできません。B面はジョン・デンバーのカヴァー曲。
TPBO-1121(1975年4月 RCA ITALIANA - RCA ITALIANA)Sai che bevo, sai che fumo/Libertà (Take Me Home Country Roads 故郷へかえりたい[伊])
TPBO-1121
TPBO-1150
TPBO-1150
TPBO-1150(1975年7月 RCA ITALIANA - RCA ITALIANA)Beniamino (BENJI'S THEME - Euel Box)/Tema di Beniamino (BENJI'S THEME - EuelBox)
75年2枚目は映画「ベンジー」のテーマ曲を歌いました。これがサンレモ音楽祭ニ連破した大歌手のRCAイタリアーナ最後の盤となりました。寂しい限りです。
76年カロセッロに移籍し、マリノ・マリーニ(MarinoMarini)の大ヒット曲“この世で最も美しいひと”をカヴァーしました。年間ヒット・ランク100位には入りませんでしたが、ヒットしました。
Cl-20415(1976年 Carosello - Carosello) La Più Bella Del Mondo (この世で最も美しいひと) /Anna perché
Cl-20415
Cl-20435
Cl-20435
Cl-20435(1976年11月 Carosello - Carosello) E TiAmavo/Momento
カロセッロで初めてのアルバムから、“E TiAmavo”がシングル・カットされ先行発売されます。RCAイタリアーナから編集ベスト盤が廉価レーベルのリネア・トレがら出ました。
NL-33008 (1976年 RCA ITALIANA - RCA ITALIANA) NICOLADI BARI UN SUCSESSO DOPO L'ALTRO ※ジャケット画像は顔写真画像をご参照
1.IGiorni Dell’Arcobaleno (虹の日々)
2.Vagabondo(さすらい人)
3.Eternamente(ライムライトLIMELIGHT)
4.LaPrima Cosa Bella (愛の贈りもの)
5.Semai ti parlassero di me (スマイル SMILE)
6.Ilcuore è uno zingaro (恋のジプシー)
7.ChitarraSuona Più Piano (ギターよ静かに)
8.Ilmondo è grigio, il mondo è blu (世界は灰色、世界は青)
9.Paese(ぼくのふるさと)
10.TiBella L‘Amore (愛の映像)
11.Saiche bevo, sai che fumo (飲むことを知る、吸うことを知る)
77年ヒットした“この世で最も美しいひと”の入ったアルバムが出ました。
CLN-25068(1977年 Carosello - Carosello) Nicola di Bari
ORL-8263 (19??年 Orizzonte - Carosello) Nicola diBari
1.ETi Amavo
2.GiraLa Noria (- Carlos Rico)
3.AnnaPerchè
4.BellaE Poi
5.IDiscorsi Del Mattino
6.Momento
7.LaPiù Bella Del Mondo (この世で最も美しいひと)
8.AmoreRitorna A Casa (BAY COME ON HOME - Solomon Burke アモーレ帰っておくれ)
9.SottoI Fiori Del Cielo
10.EstateIndiana
CLN-25068
ORL-8263
ORL-8263
アルバムの売上も果々しくなかったのか、シングル盤“Lei,mia”を最後にカロセッロから去ります。
Cl-20450(1977年 Carosello - Carosello) Lei, mia/Favole
Cl-20450
ニコラ・ディ・バリの国内盤
RCA-8079〜80(1975年6月 RCA - ビクター音楽産業) 30cm 2LP 100万人のカンツォーネ・・ゴールド・デラックス (CANZONE-GOLDDELUXE)
1-8.虹の日々 (IGIORNI DELL'ARCOBALENO)
RCA-8079〜80
RVP-6056
RVP-6056
RVP-6056 (1976年6月 RCA - RVC) 30cmLP愛の映像 (TI FA BELLA L'AMORE)
1.愛の映像 (TI FA BELLA L'AMORE)
2.故郷へかえりたい (LIBERTA' (TAKE ME HOME COUNTRY ROADS [I]))
3.旅路のめぐり逢い (MA CHI)
4.恋人と呼んでおくれ (PROVA A CHIAMARMI)
5.夢の泉 (LA SORGENTE)
6.愛のカンツォーネ (UNA CANZONE)
7.みどりの園 (AD ESEMPIO A ME PIACE IL SUD)
8.人生の深淵 (PROFONDAMENTE)
9.ある芸術家 (L'ARTISTA)
10.冬の訪問者 (UNGIORNO NON PIU' INVERNO ANCORA PRIMAVERA)
11.この素晴らしき愛(QUESTO AMORE TANTO GRANDE)
RCA-8211〜2 (1976年10月 RCA - RVC) 30cm 2LP シャンソン & カンツォーネ・ベスト30(CHANSON/CANZONEBEST 30)
2-12.虹の日々(I GIORNI DELL'ARCOBALENO)
RCA-8211〜2
RCA-8221〜2
RCA-8221〜2
RCA-8221〜2 (1976年10月 RCA - RVC) 30cm 2LP想い出のポピュラー・ヒット・ベスト30(MEMORY OF POPULAR HIT BEST 30)
2-7. 愛のめざめ (HO CAPITO CHE TI AMO)
(ご参考) ダニー・B・ベスケット (Danny B. Besquet)
ダニー・ベスケットはイ・プロフェーティ(I Profeti)にベーシストとして1966~7年在籍し、その後ニュー・ダダ(New Dada)の残党メンバーとフェリー、フランコ、レネ、ダニー&ギャビー(Ferry, Franco, Rene, Danny E Gaby)を組みローリング・ストーンズの前座公演を務めました。
作家として名前が出るのは、73年サンレモ音楽祭にアドリアーノ・チェレンターノに提供した“ただ一つのチャンス(L'UNICA CHANCE)”が棄権曲となった頃からで、ディ・バリやナーダに提供をしましたが、特にチェレンターノが中心だったようです。
6曲中4曲を提供し、共同プロデュースした78年のチェレンターノのアルバム「Ti avrò」は年間ベスト・アルバム13位、タイトル曲“Ti avrò”は年間ヒット・ランク5位のメガ・ヒット曲になります。
余勢借ってベスケットはアメリカ生まれの同僚ロニー・ジャクソン(Ronnie Jackson)と作ったプロジェクトのジャイアンツはカリフォルニア・バーバンクにあるケンダン・スタジオで録音(ベック・ボガート&アピスのボガートがドラムスとして参加)したアルバム「妖しき閃光/ジャイアンツ」を出し、収録曲“バックドアー・マン (BACKDOOR MAN)”はフェスティヴァルに出場、年間ヒット・ランク95位になります。
DPQ-6153 (1979年8月POLYDOR - ポリドール) バックドアー・マン (BACKDOOR MAN)/ドゥ・ユー?(DO YOU?)
DPQ-6153
MPF-1245
MPF-1245
MPF-1245 (1979年8月POLYDOR - ポリドール) 30cmLP妖しき閃光/ジャイアンツ (GIANTS)
1.バックドアー・マン (BACKDOORMAN)
2.エヴリシング・イズ・オールライト (EVERYTHINGIS ALRIGHT)
3.ザ・ナイト・シフト (THE NIGHTSHIFT)
4.ドゥ・ユー? (DO YOU?)
5.オ-ッ、ウーマン (OH, WOMAN!)
6.ハリウッド・クィーン
(HOLLYWOODQUEEN)
ニコラ・ディ・バリ6 は1974年サンレモ音楽祭の後に続きます