★アンナ・イデンティチ (vf) Anna Identici
1947年7月30日ミラノ南東50kmにある町カステッレオーネ(Castelleone)、歌手。
AR-0253
所属レコード会社:Ariston Records, DischiRicordi
サンレモ音楽祭出場6回:1966年5位、68年6位、70年8位、71年参加、72年参加、73年10位
「サンレモの歌手たち 111 アンナ・イデンティチ 1」で“Un bene grande così”がデビュー曲としましたが、今回資料を調べ直して、もう1年前64年にA面がジニー・アーネル(GINNY ARNELL)“誰か教えて”、B面がブレンダ・リー(BRENDA LEE)の“ロンリー・ミー”でデビューしていた事が判りました。
前回イタリア盤のジャケット画像の紹介がなく、ジャケット画像を中心におさらいをします。
AR-0019(1964年Ariston – Ariston) Lo Stile Adatto a Me (誰か教えて I wish I knew what dress to wear)/Solo, SoloTe (ロンリー・ミー Lonely, lonely, lonelyme)
AR-0019
AR-0040
AR-0040
AR-0040 (1965年 Ariston – Ariston) Un bene grande così/Mamma babbo surf
2枚目が前回デビュー曲としていたチューリッヒ音楽祭の優勝で“Un benegrande così”でした。
次に日本では“ウィーンのバラ”のB面になった“黄金の七人”のロッサナのテーマです。
AR-0098・0099(1965年 Ariston – Ariston) Sette Uomini D'Oro (黄金の七人)/ Che Timido Tu Sei
AR-0098・0099
AR-0111
AR-0111
AR-0111 (1966年 Ariston – Ariston) Una rosa da Vienna (ウィーンのバラ)/Unoha bisogno dell'altro
アリストンの期待の星として出場した66年サンレモ入賞曲“ウィーンのバラ”、元クァルテット・ラダール (Quartetto Radar)とカンタウトゥーリ、ブルーノ・ラウツィ(Bruno Lauzi)の曲。
サンレモの勢いで夏のディスクに“Una lettera al giorno”を歌いましたが、参加に止まりました。
AR-0127 (1966年Ariston – Ariston) Una lettera al giorno/Sempre così
AR-0127
AR-0145
AR-0145
AR-0145 (1966年 Ariston – Ariston) Ben tornato a casa/Il bene che mi dai
“Ben tornato a casa”で再びチューリッヒ音楽祭に参加しましたが、良い結果は得られませんでした。
66年末初めてのアルバムを出します。デビュー曲からサンレモ音楽祭入賞曲までの主な曲を収録しています。2種類のジャケットが有るようです(金髪の方が再版だと思われます)。
AR・LP-0151(1966年 Ariston – Ariston) Anna Identici/Un benegrande così
1.Un Bene Grande Così
2.Ben Tornato A Casa
3.Il Bene Che Mi Dai
4.Sette Uomini D'Oro (黄金の七人)
5.Una Lettera Al Giorno
6.Una rosa da Vienna (ウィーンのバラ)
7.Sempre Così
8.Uno Ha BisognoDell’Altro
9.Che Timido Tu Sei
10.Lo Stile Adatto a Me (誰か教えて I wish I knew what dress to wear)
AR・LP-0151
66年最後はクリスマス・ソングでした。B面はひょっとすると“きよしこの夜”かもしれませんが、普通イタリアでは“SantaNotte”となります。You-Tubeに出もあれば聞けて確認できるのですが。
AR-0156 (1966年Ariston – Ariston) Tu Scendi Dalle Stelle (御身は天より降る)/NotteSanta
AR-0156
AR-0192
AR-0192
AR-0192 (1967年Ariston – Ariston) Tanto tanto caro/Una stretta di mano
67年夏のディスクに“Tanto tantocaro”で出場して、最終戦にはのこれましたが、決勝戦には進めませんでした。
A面は戦前1941年の曲、B面“Al bar del corso”はローマ・バラのフェスティヴァル出場曲で、ジョルジョ・ガーベルのパートナーとして歌いました。
AR-0222 (1967年Ariston – Ariston) Non Passa Più (もう行かない)/Albar del corso
AR-0222
AR-0242
AR-0242
AR-0242 (1968年Ariston – Ariston) Quando M’Innamoro (愛の花咲くとき)/Cielo mio (私の空)
68年サンレモ音楽祭入賞曲“愛の花咲くとき”は彼女最大のヒット、代表作となりました。ジリオラ・チンクェッティがこの“愛の花咲くとき”と“夕べのしあわせ(Sera)”の2曲が候補にあがり、“夕べのしあわせ”を選びました。その後のレコード・セールスはアンナ・イデンティチに軍配が上がりました。
68年夏のディスクには“花を踏まないで”で出場し、最終戦に残った曲です。彼女の個性にあった佳作です。
AR-0253 (1968年 Ariston – Ariston) Non calpestate i fiori (花を踏まないで)/Non mi cambierai (I Feel LoveComin' On) ※ジャケット写真は顔写真画像をご参照
68年のカンツォニッシマ第一戦に“愛の花咲くとき”を歌いましたが初戦敗退。カンツォニッシマ用と思いますが歌う機会がなかったようです。
AR-0297 (1968年 Ariston – Ariston) Sorri sorri sorridi/Più importantedell'amore
AR-0297
AR-0304
AR-0304
AR-0304 (1969年 Ariston – Ariston) Il Treno (汽車)/Lagente vola
69年サンレモに“汽車”で出場予定していた曲です。結婚し出産後でもあり、精神的安定を書いていたのでしょうか、直前の自殺未遂事件を起こしてしまいます。急遽アリストンの新人女性歌手ロザンナ・フラレルロが代役で歌い、ロザンナが注目を浴びました。
復帰後発売された2枚目のアルバムです。サンレモ出場曲とその後のヒット曲を集めており、ポピュラー曲を歌った時代の代表作です。
AR・LP-10034(1969年 Ariston – Ariston) Anna Identici
1.Il Treno (汽車)
2.La Gente Vola
3.Un Bene Grande Così
4.Bentornato A Casa
5.Una rosa da Vienna (ウィーンのバラ)
6.Non calpestate i fiori (花を踏まないで)
7.Sorridi Sorridi Sorridi
8.Non Passa Più (もう行かない)
9.Più Importante Dell'Amore
10.Tanto Tanto Caro
11.Al Bar Del Corso
12.Quando M'Innamoro (愛の花咲くとき)
AR・LP-10034
AR-0321
AR-0321
AR-0321 (1969年Ariston – Ariston) A Questo Punto/Bambino No, No, No
夏のTV歌番組「SENZA RETE」で歌った曲“AQuesto Punto”です。彼女の顔のイラスト画のジャケットもあります。
70年サンレモで“雨のロマンス”が8位入賞します。音楽祭ではパートナーはフランスの奇才アントワーヌで彼の軽妙な舞台で得点を稼ぎ良い成績を残しました。アントワーヌの“雨のロマンス”は年間ヒット・ランク40位の大ヒットとなりました。
AR-0342 (1970年 Ariston – Ariston) Taxi (雨のロマンス)/Hoveduto la vita (しあわせの朝)
AR-0342
AR-0364
AR-0364
AR-0364 (1970年Ariston – Ariston) La Lunga Stagione Dell'Amore (愛の長い季節)/DaUn Pò Di Tempo
“愛の長い季節”は70年のカンツォニッシマ第1回戦でも歌われた曲です。実力なのか人気のせいなのか、アンナ・イデンティチは第2回戦に勝ち進むことが出来ません。
1952年から始まったナポリ音楽祭に70年第18回大会に出場しました。ナポリ音楽祭は資金難やストライキ騒ぎで、翌71年に開催が中断してしまいます。60年代以降流行歌は北部のミラノが牛耳るようになり、ナポリの歌はローカル・ヒットしか出せなくなっきました。打開策としてナポリ音楽祭に北の人気歌手を出場させるようにしましが、現状打破できなかったようです。
イデンティチはアリストンに在籍した人気若手ナポリターナ歌手トニー・アスタリタ(TONY ASTARITA)のパートナーとして“放心”を歌いました。この曲は見事第3位入賞をしています。しかし全国的はヒットはしなかったようです。
AR-0366 (1970年Ariston – Ariston) Distrattamente (放心) 1970Napoli 第3位/ Core A Core, Ma Cu Te
AR-0366
アンナ・イデンティチの国内盤
SR- 605~6 (1971年3月10日 SEVEN SEAS – キング) 30cm 2LP サンレモ音楽祭のすべて第3集 (FESTIVAL DI SAN REMO (III))
1-4.ウィ-ンのバラ (UNA ROSA DAVIENNA)
2-2.愛の花咲くとき (QUANDO M'INNAMORO)
SR- 605~6
GW- 113~4
GW- 113~4
GW- 113~4 (1971年4月10日 SEVEN SEAS – キング) 30cm 2LP ゴールデン・ヤング・カンツォーネ・ダブル・デラックス (GOLDEN YOUNG CANZONEDOUBLE DELUXE)
1-3.雨のロマンス (TAXI)
2-10.愛の花咲くとき (QUANDO M'INNAMORO)
GW- 119~20 (1971年5月1日 SEVEN SEAS – キング) 30cm 2LP 第21回サンレモ音楽祭 (FESTIVAL DI SAN REMO 1971)
1-14.薔薇のことづけ (ROSE NEL BUIO)
2-6.飛行船 (IL DIRIGIBILE)
GW- 119~20
SR- 609~10
SR- 609~10
SR- 609~10(1971年5月10日SEVEN SEAS – キング) 30cm 2LPカンツォニッシマのすべて第2集 (CANZONISSIMA(II))
1-12.愛の長い季節(LA LUNGA STAGIONE DELL'AMORE)
GW- 169~70(1972年3月 SEVEN SEAS – キング)30cm 2LPサン・レモ・ゴールデン・ヒッツ・ダブル・デラックス (SAN REMO GOLDEN BESTHITS DOUBLE DELUXE)
1-10.愛の花咲くとき (QUANDOM'INNAMORO)
GW- 169~70