作者不詳のシャンソン『何故私に愛を語らない』をきっかけに突如始めたブログで、ミーノ・レイターノのサンレモ音楽祭の曲だったこと、しかもシルヴィ・バルタンのカヴァーが1976年に国内盤として発売されていたことを書きました。(再掲)
その勢いで、ミーノ・レイターノの国内盤を総ざらいして、勢いづいてシルヴィ・バルタンのイタリア語曲の話をかくことにしました。シルヴィ・バルタンになると私も“アウェイ”だし、どんな質問、クレームを受けて立つほど知識はありませんが、いくつか確認が取れたので挑戦してみましょう。
確認していたのは2つ、第一は手元にある2000年にBMG RICORDIが出したイタリア盤CD"I GRANDI SUCCESSI ORIGINALI SYLVIE VARTAN"の中で、日本題が付いているものはどれか。第二点は国内シングル盤SS-2133(1972. 3.)"アブカダブラ(ABRACADABRA)"がイタリア語かフランス語かの確認でした。結論はイタリアの曲ですがフランス語で歌ってました。
バルタンがイタリア語で歌っている国内シングル盤は3枚、イタリアの曲をフランス語で歌っている国内シングル盤が1枚であることにたどり着きました。
SS-1928(1970. 2. 5 RCA -日本ビクター)“ズン・ズン・ズン(ZUM ZUM ZUM)/ベビー・カポネ(BABY CAPONE)”“ズン・ズン・ズン”は1968~69年のカンツォニッシマのテーマ・ソングです。日本ではジリオラ・チンクェッティでヒットしましたが、この年のメイン司会はミーナだったので、ミーナがオリジナルと言えます。
SS-2155
SS-2155(1972. 4. RCA -日本ビクタ-)“哀しみのシンフォニー(CARO MOZART)/メディシン・マン(MEDICINE MAN)”は“哀しみのシンフォニー”のみイタリア語。この曲は当時色々な形、アーティストでポピュラー化した“モーツァルトの交響曲第40番”です。
SS-2212(1972.11. RCA -ビクタ-音楽産業)“ハウ・ドゥ・ユー・ドゥ(LA GIOVENTU'/HOW DO YOU DO)”表はシルヴィ・バルタンのイタリア語(タイトルも)、裏はイタリアの男女デュオ、キャシー&ガリバーが英語で歌っています。この曲はオランダのマウス&マクニールがオリジナルで全米8位となった曲です。日本では不発だったようです。このイタリアのデュオが曲者。いずれ!
SS-2212
SS-2133
SS-2133
SS-2133(1972. 3. RCA -ビクタ-音楽産業)“アブカダブラ [仏](ABRACADABRA [F})/恋の告白(APPRENDS-MOI)”表がイタリアの曲ですがフランス語で歌っています。
シルヴィー・バルタン・イタリアーノの極つけは2006年に出たシルヴィ・バルタン・デビュー45周年企画盤。当時イタリアの音楽雑誌ではよく見たジャケットです。RCA ITALIANA の独自盤で、まさか37年後に発売されるとは思いませんでした。
BVCM-37760(2006.10.25 RCA - BMGジャパン)「シルヴィ・バルタン/シングス・イン・イタリー(SYLVIE VARTAN)」

ノスタルジア NOSTALGIA
やがて、来る日が [伊] UNA CICALA CANTA (PER UN'ESTATE SOLA)
しあわせの2分35秒 [伊] DUE MINUTI DI FELICITA'
愛と同情と [伊] PER AMORE, PER PIETA'
夢の小鳥 [伊] QUANDO SORRIDI TU
ズン・ズン・ズン ZUM ZUM ZUM
蝶々を追って [伊] LE FARFALLE
ベビー・カポネ BABY CAPONE
あなたのとりこ [伊] IRRESISTIBLEMENT [i]
二つの手 [伊] DUE MANI
男の子ように [伊] COME UN RAGAZZO
アイドルを探せ [伊]* LA PIU' BELLA
フォナセーラ・フォナセーラ* BOUNASERA, BOUNASRA
瞳にフェスタ、心にフェスタ* FESTA NEGLI OCCHI, FESTA NEL CUORE
*は日本盤ボーナス・トラックです。
もう一枚はイタリアのBMG RICORDIが“フラッシュバック”シリーズとして出した2枚組CDです。
74321-79944・2(2)(2000. RCA - BMG RICORDI,Italy)“シルヴィ・バルタン(SYLVIE VARTAN)”

CD-1
IRRESISTIBLEMENT [I] あなたのとりこ [伊]
BOUNASERA, BOUNASRA フォナセーラ・フォナセーラ
BLAM BLAM BLAM ブラン・ブラン・ブラン※
CHEYENNE シェジェンヌ
DUE MANI 二つの手 [伊]
CARO MOZART 哀しみのシンフォニー
COME UN RAGAZZO 男の子ように [伊]
LE FARFALLE 蝶々を追って [伊]
ABRACADABRA アブカダブラ[伊]
LA GIOVENTU' ハウ・ドゥ・ユー・ドゥ [伊]
BIDON D'EAU ※
MEDICINE MAN メディシン・マン [伊]
CD-2
TOUS MES COPAINS * おセンチな17才
LES VACANCES SE SUIVENT * 夢のバカンス
L'HOMME EN NOIR * オ-・プリティ・ウーマン [仏]
SHA LA LA * シャ・ラ・ラ
LA MARITZA 想い出のマリッツァ
NOSTALGIA ノスタルジア [伊]
DUE MINUTI DI FELICITA' しあわせの2分35秒 [伊]
UNA CICALA CANTA (PER UN'ESTATE SOLA) やがて、来る日が [伊]
ZUM ZUM ZUM ズン・ズン・ズン
BABY CAPONE ベビ-・カポネ
PER AMORE, PER PIETA' 愛と同情と [伊]
QUANDO SORRIDI TU 夢の小鳥 [伊]
*はフランス語です ※日本題が確認できず
RCA-6131(1973. RCA - ビクタ-音楽産業)「愛のかたち/シルヴィ・バルタン(SYLVIE)」の裏面最終曲“シェジェンヌ(CHEYENNE)”はリッカルド・コッチャンテ(RICCARDO COCCIANTE)の曲で、彼はフランスではリシャール・コシャンテ名でも活動しています。私としてはイタリアの曲として扱っています。
コッチャンテはフランスのミュ-ジカル「ノ-トル=ダム・ドゥ・パリス(NOTRE-DAME DE PARIS)」を手掛けたことで、フランスの音楽家としての名声も得ています。