午後の用事を済ませて実際に音の打ち込みを開始すると、早速いくつかの疑問が持ち上がった。

ソフトで入力が可能なのは8オクターブ全てに渡っているから便利ではある。
でも実際、個々の楽器にそれほど広い音域は無いから『低い音はここからで、高い音はここまで』って決まっている。
そこで湧く疑問。
この楽器は何処から何処までが実際の音域なんだろう?
この「C」はどのオクターブ内の「C」なんだろう??
嬉しい事に、これらの疑問は全ての楽器に、もれなく付いて来るキャンペーン中だ

同時に、楽器によってはキーそのものが他の楽器達と違うものが幾つかある。
例えばクラリネット。この楽器はB♭というキー。
簡単に言うと、クラリネット奏者が譜面を見て鳴らす「C」の音は、実際には「B♭」なので、譜面通りに打ち込んだ音を後で鍵盤2個分下げなきゃ行けない事になる。
ホルンに至っては実音が表記の音よりも5度下なので…以下略。
更には 「ト音」「ヘ音」とは別に「ハ音記号」で表記 される楽器もある。
でもって一つの楽器上で「ト音記号」から「ハ音記号」を行き来する愉快な仲間達もいてさあ大変。
色んなオプション満載でテンション もっきもっき
もはや何言ってるのか意味が分からない。
はて?
はて?
はて? 
僕の頭のコンピュ-タはフリーズし掛けた。頭の上にはずっと「?」マークがクルクルしていた。
(普段、音楽をやってる僕ですらこれだ。楽器やってない人は尚更、これを読んでチンプンカンプンだと思う。)
幸いそれらの問題はコンタのアドバイスの下、Wikipedia で検索する事でその疑問は一応解決出来た。
とは言え、楽器が変わる毎に Wiki と睨めっこ。
理解してから(したつもりで)ようやく打ち込みが再開して、譜面と入力画面を行ったり来たりの後、また Wiki と睨めっこ…の繰り返し。
そうして言われたイントロ部分を完了させて、ひとまずコンタにデータを送ったのが深夜2時半頃。
そんなこんなで、当初コンタから「多分ここからここまでだろう」と言われたエンディングまでも含め、ひたすら打ち込み続け、ようやく完了した頃には翌朝7時を過ぎていた。
休憩を挟んだにしても、開始から15時間ぐらい経ってたんだね。
(因みに、あからさまにインとエンドを譜面のまんま繋げると、当然不自然なので少し長さの調整を加えてアレンジもした。)
全部でたったの6ページ。こんなに大変だとは、まさかまさかだった。
冗談抜きに、目眩がして倒れそうになった瞬間があった(笑)

あれ?ぼく死ぬの?って思ったもの。
幸いお花畑は見えなかったから、「天国なう」とは打たなかったけれども。
いや、今いる地獄を考えたら天国に行っちゃった方がむしろ楽だったか?(笑)
しかし、とにかく終った。成し遂げた。お疲れ自分!寝よう!
後は頑張ってね、コンタさん

と、再度データをコンタに送って、僕はベッドへ…
それから夕方、ようやく起きてシャワーを浴びた後、コンタから電話が来た。
「電話で(以来元に)確認したんだけどさぁ、どれくらいの長さに仕上げて欲しいの?って。そしたら3分ぐらいって話でさ~。足りねえじゃん?(笑)でさあ、じゅんのとこに譜面、何ページまである?」
嫌な予感がした。
「え、言われた部分しか保存してないですよ?」
「あ~そう…ふぅ~ん?」
「え~、なんすか!(笑)言われた通りにやった上にちょこっとアレンジまで加えたのに(笑)」
「じゅん、今日これから俺と一緒に徹夜しない?(笑)」
な~んか、そうなる予感はしてたんだけど。ふぅ~ん?(笑)
まあ、半端に投げたくはなかったし必要とされれば何かしら手伝う意思もあったし。
てな訳で結局それから食事をしてコンタ宅へ行く事に。(何だかんだで震災前以来だぞ?)
そして、ここからが本当の地獄の始まりだった。うへへ~い
(あれ?2回目?てか、まだ続くの?)
うん、つづく…