* 毎月第3木曜日は、ロカボ食べながらHIVを知る会で昨夜の会も無事に終了しました。

 

(↓集会画像)

 

  当面は会の運営に関われない、後援の地下子(にじいろケアプランセンターケアマネ)の思い出に浸りながら、時には雑談をする2時間でした。

 

(画像:歌う気マンマンの長谷さん)

 

 今回は参加者最高齢の長谷さんも参加できて、前々回に披露した「大阪オカマ野郎」を三線の音に合わせて熱唱してくれました。

(画像 大阪オカマ野郎を熱唱する長谷さん)

 今のようにスマホ一つで楽曲編集をしたりPVを編集することもできず、SNSのような作品発表の場所もありません。御年90歳を超える長谷さんはその昔は、テープレコーダーへ曲を吹き込み、音楽会社へ売り込みをしたそうです。 ご自分で楽譜を書かないため、書き溜めた歌詞が唯一の作品原本と言えます。散逸した詩もあるようで、有志が少しずつ音源にしてデータとして残そうとしています。

 

 「人が生きた証」は、子孫がいたり、何かしら形があるもので記憶されることが多いでしょう。

 きょうは、終末期ケアで関わっていた利用者さんのお別れの会、に行ってきました。一般的にいう告別式、のようなものです。関わり始めてすぐ、犬好きということがわかり、自分が数十年前に飼っていた犬の話を楽しそうにしてくれました。 犬と優しい兄の思い出、東京で一所懸命に働いた若い時代の話。モノクロ写真で見るお兄さんは、その方が話す通り優しそうな笑顔で狆を抱いていました。

 終末期という理解はしていたので関わり始めた初期の時点で「いつか自分が死んだとき、お棺の中へこの写真を入れて欲しい、約束ですよ」というお願いをされました。

 食べる量が少なくなり

 少ない量も食べられなくなり

 水をちびりちびりと飲み

 その水も飲めなくなった

 

 あるとき急に「自分の人生は本当に幸せでした、ありがとう」と伝えてきました。関わるヘルパー個々の名前といつもしてもらっていることも話始めました。一つ一つが実に的確で、よく観察しているな、と思いました。

 これまで病院と在宅で、何百人という終末期を過ごす方に関わりながら、看取りをしてきました。その中で、自分の人生と他者に最大限感謝をして、それを言葉として表現するのはこの方が初めてです。

 

 自分の人生を振り返る心や生活の余裕があり、その思い出の一つ一つを人と共有できる環境は、誰もが得られるものではありません。 深い話をする中では、過去を悔いる発言もしていました。それでも、自分の人生を幸せと言い切れる生き方は、シンプルに強い、素敵な人だな、と思います。

 生前約束していた、兄や犬の写真アルバムを、その人の手の上へ置いてお別れをしてきました。

 

 終末期に向かう人との時間の共有、遺された人にとっても、もう十分関われたな、そんな納得感を醸成するには必要な時間です。突然の別れは、お互いに辛いものです。

 こうしてお別れをすると改めて、生きているその時を楽しく苦痛なく過ごせるお手伝をしていきたい、そう思います。

 

 

 11月も第3木曜日に開催します。11月17日 18:00開場20:00解散、です。

  みんなで頑張りましょう

Twitter  @nelayankozou

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