臨床試験 | 妹妹のメラノーマ日記

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2018年に悪性黒色腫と診断されたmeimeiの日記。

術後11日目に移植した部分に膿がでていることがわかりました。

退院時、指先をチェックしてもらった際に余分な糸を切りますね、と全部抜糸ではなく

少しの部分を抜糸して退院。

その時に先生に確認したことはお風呂時には手にビニール袋を巻いて、防水して入浴するということ。

この時に私の勘違いがひとつ。

退院してから再診を受ける日が3日後だと読み間違えたこと(本当は10日後)。

なので、3日後に受診するのだから今回はガーゼの取り換えはしなくていいんだ、

(なぜなら移植した皮膚を落ち着かせるため←自分の思い込み)と考え、ガーゼの取り換えをしなかった。

 

退院3日後、癌センターで診察券を機械に通すと当然その日の受診するという私の名前がないので受付から確認が入った→

でも担当医の先生が当日いたので診察していただく…という流れに。

ガーゼを取り外し先生が「ガーゼ交換しました?今、痛みはありますか?」と。

私「へ?いえ、何も聞いていないし防水のみと聞いていたので取り換えしていません。痛みもないです。」

先生「…膿がでてしまっています。」

その後、先生の顔色が変わって口数が少なくなっているのがわかる。

もしこの日、私が間違えて診察に来なかったとしたら、10日間ガーゼを取ることなく化膿していたかと思うと、

診察に訪れて良かったのかな、と。

痛みはあの一回目の術後の化膿のことを思い出したら、痛みなんか全くと言っていいほどない。

そして、自分が臨床試験の対象者だということを改めて思い知った。

この臨床試験の手術は、指を温存する手術方法が本当によい治療であるかどうかまだ明らかではなく、

この治療の効果や安全性をより詳しく調べるための計画だと、先生から手術前に話があったから、

先生も術後のアフターケアにしっかりしたことを言えないのかなぁと。

そうと考えたら、これからどんどん質問をこっちからしなくては!という気持ちになった。

そして今日約30年間、年賀状などをやりとりしている小学生時の恩師から届いたお便りにあった言葉。

「日本では一般に知られていない希少癌で臨床実験の部分手術を受けられたこと、これが回復に向かい

完治という結果をもたらしたら貴方は医学の進歩に大きく貢献されたということになり、素晴らしいことだと思います。

貴方の勇気ある行動にエールを贈ります。」と。

涙が止らず、膿に負けず前進しようと強く思いました。

 

術後13日目で膿もありまだグロテスクなフォルムなのでデッサンで記録を残しておきます。

指先は本当に円くなって指らしい形になっていますニコニコ