潜在意識で何かを叶えようと必死になっている方へ。

警告もかねて、復縁希望で潜在意識の世界に踏み込んだものの、

最悪の結末になった私の話。

 

長くなるので、最初にまとめておくと、

1願ったところで叶わない

2「手放す」なんて無意味

3やればやるほど逆効果な人間もいる

 

4年前、付き合っていた人に別れ話をされた。

 

どこか冷めたところがあり、プライドも許さなかったこともあって、

ものすごくあっさり承諾した。

二人の関係性は、どちらかが続ける気がなければ終わるものだと思っていたから。

 

でも、実際は復縁したいという気持ちがあった。

楽しい毎日が終わるということを信じたなかった。

 

最初は、現実的なアドバイスの本を読んだり、

復縁して結婚したりした人たちの体験談を読んだりしていた。

 

だいたい、復縁できる人の共通点は似ていた。

1嫌いになって別れたわけではないこと

2別れ際にすがらないこと

3別れたあとに未練を見せないこと

4連絡をしないこと

どれも私の状況そのものであった。

 

すぐに復縁できるはず、と思ったが、現実は特に動かない。

一度街で偶然会ってお茶をしたくらいである。

 

付き合いたいと思うような人との出会いもなく、毎日が辛かった。

人には復縁したいという気持ちも話していないので、

自分一人で苦しむしかない日が続く。

 

そんなある日、潜在意識という言葉を知る。

これを使えば、なんでも思い通りになるというではないか。

 

すぐにまとめサイトへとび、貪るようにして読んだ。

たくさん本も買った。潜在意識の世界へのめりこんだのである。

 

それでも現実は何も変わらなかった。

でも、これを理解すればなんでも人生が思い通りにいくと思った私は、

1日4時間以上を潜在意識やスピリチュアルにつぎこむのである。

 

そうこうしているうちに、新しい恋人ができるが、

さほどテンションは上がらない。

でも、条件はとてもいい人だったので、結婚したいと思い込む。

それでも復縁希望の人と復縁したい気持ちがなくならず、

矛盾した気持ちの中で毎日疲弊する。

 

復縁希望の人からたまに連絡はきて一度会うが、たいして面白くなく、

現実に目を向けず(だってそう書いてあるから)復縁を目指し、

またひたすらまとめサイトや本を読む日々。

 

毎日長時間を潜在意識につぎこんだにもかかわらず、

全く動かない現実に、精神的に追い詰められていった。

それでも、毎日毎日新しい情報を求め続けていた。

 

1年半ほどそんな生活を送ったある日、ふとあぁもう大丈夫だ、と思う日がやってきた。

これがよく言われる「手放す」感覚なのだと。もう私の願いは叶うのだと信じてやまなかった。

1年付き合った人とも別れ、全てが宇宙の(なんだそれ)采配どおりうまくいくのだという直感があった。

そしてその日に電話が鳴ったのである。

電話には出られなかったものの、1ヶ月後に再度連絡があり、

共通の友人も含め飲みに行った。

 

そして、その翌々日。

別の共通の友人から、その人が結婚したことを知らされるのである。

数ヶ月後には子供が生まれていたので、時期的にはでき婚だ。

 

私が費やした時間はなんだったのか、

書いてあったことは全部嘘じゃないか、

手放したら叶うのではないか。

 

何よりも、こんなばかな世界を信じて時間を無駄にした自分を殺したいという思いでいっぱいだった。

屈辱だった。この世から自分を消し去りたい気持ちでいっぱいだった。

 

それでも、なぜ生きていたか。

結婚した人の結婚がなかったことになっていた、という記事をまとめサイトで読んだからである。

この後に及んで、まだ潜在意識で何かが叶うと思っていた。

 

結局、現実は変わりそうにない、でも奇跡を信じたい、現実的に行動するのは嫌だ、

なんでも思い通りにしたい。

その気持ちが潜在意識への依存を止めなかった原因だと思う。

 

潜在意識で復縁を願っていた時の感情については、またいつか書きたい。

 

どんなに願ったところで叶わないことだってある。

違う楽しいことをしたほうがよっぽどいい人生になる。

何かを潜在意識で叶えようと必死になっているあなたへ、私からの忠告でした。