由依side
休養から復帰して早5ヶ月。
有難いことにお仕事をたくさん頂けるようになって
だんだん疲れが溜まってきている。
そんな毎日の中でも理佐に甘えられる時間が増えたのは
大きすぎる支えになっている。
本当は理佐を待って帰りたいけど先に家に帰っていよう
リラックスして待って少し疲れをとっておこう。
こういう所もわがままだな、なんて思うけど
理佐はいつも了承してくれる。
それにいつも甘えてしまう。
「ただいま」
1人で家に帰るのは少々虚しいけれど
今私の頭は手洗いうがいと着替えしか頭にない。、
ソファに乗るのが目標の私は理佐が嫌がらないように
綺麗なままにはしておきたい。
よし。
ぼーっとソファの上に座ってドラマでものんびり見よう。
そうは思っても疲れきってきた身体の頭は
意識を手放しそう。
由「理佐、今日先帰ってる」
理「うん、分かった。疲れてると思うからゆっくりしててね」
由「ありがとう。じゃあね、」
プルルルルルル
プルルルルルルルルルルルルルルルル
ガチャ
由「もしもし、、」
友「ゆいぽん?来てほしいの。事務所の隣の病院。」
由「え、どうしたの??何か教えてよ。」
友「理佐が、、」ガチャ
自分から聞いて自分で切ってしまった。
それでも今はそんなこと関係ない。
早く、早く行かないと。
そう思ってからの私の行動は早かった。
かなり遅延する系のバスよりも断然早いと思う。
理佐。理佐。りさ。りさ、
どうしたの、何があったの、友香に聞いておけばよかった。
理佐は大丈夫なの?。
あの時自分の疲れなんか気にしないで待ってれば良かった?
一緒に帰れば良かった。
今思っても私が一方的に理佐にわがままを言ってきた。
もっとお利口になるから、ちゃんとするから
病院に私が着いた時に笑ってね。
ごめんごめん、っていつもの声で言ってよ。
いつもの声じゃなくてもいいや、とにかく私のこと見てよ、
後悔だけが頭に溢れてそれが形として目元を熱くする
理佐side
「ただいま」
家に帰ると私一人の声が響くだけ。
少し寂しいけど今日の由依は大分疲れてたし
特に最近忙しそうだったし、って自分を慰める
手洗いうがいと着替えをすませて
リビングに続く廊下を進むと耳を疑う音が
「グスッ、、ヴー、、グスッグスッ」
理「ゆいー?」
リビングに入ると由依はソファの上で蹲って泣いていた
ドラマ見て泣いてるのかな、なんて思ってた自分を
殴ってやりたい。。
なんでか分からないけど私の想像以上に泣いているゆい。
理「ゆい??どうした、?もし、寂しかったのならごめん。1人にしててごめんね。」
声をかけても届いてないかのように泣き続ける由依
このまま苦しそうに泣く由依をそのままにしたくなくて
ゆいと目を合わせることにした。
由依を後ろからそっとそれでもぎゅっと抱きしめる。
少しだけ反応してくれたから由依の前に回って
顔に両手を添える。
由依のきゅるっとした目が倍以上に大きくなった。
由「りさぁぁあ。ごめんね。わがままばっかりでごめん。
お願い笑って。りさ。」
突然訳の分からない事を言い出した由依だけど
多分悪夢に魘されていたんだろうな。
どうしても安心させたい。だから、
理「大丈夫。大丈夫だよ。夢なんか信じないでいいんだよ。ちゃんとりさはここにいるよ。大丈夫。もう、大丈夫だよ。」
そう言って由依を正面から抱きしめて
優しく背中をリズムを刻みながら撫でる。
だんだん落ちてくる瞼と
フッと脱力した身体
そのまま抱っこしてベットに運ぶ。
やっぱり私の彼女可愛いなあなんて思いながら
だいぶ私も眠気が襲ってきているから
もう寝てしまうことにした。
今度こそいい夢見てね。
ちゃんと隣にいるんだから心配なんかしないでね。
「由依。愛してるよ。」
由依side
どんどん不安に駆られて行く頭に
大好きな声が響いてきた。
「大丈夫だよ。
夢なんか信じないでよ。
私はここにいるのに。」
耳に届いたたった三言は理佐らしさに溢れていて
私の心を暖めるのに十分すぎるものだった。
私が目を覚ますともう
カーテンの端から光が溢れる朝が来ていた。
その夜に由依ちゃんが見た夢では
病院に着いた時理佐ちゃんは
脱水で点滴を入れられキャプテンに絞られてたとかなんとか。