見る対象のなかに自らを拡散させる?
小さなプラタナス - little plane tree.
1890年頃
Ferdinand Hodler
下記「Ferdinand Hodler - Towards Rythmic Imgaes」の展示解説より引用、抜粋。
芸術作品は、事物に内在する新たな秩序を開示するだろう(…)。
彼が終生、興味を抱いた湖面の反射するイメージの意識ー強い「光」の知覚は風景の抽象化の兆しを孕み、後年の彼の風景画を予告する。
流動するものが、つかのまの安定した均衡を生み、変容可能な位置をなすことを、古代の人々はおそらく「リズム」と呼んだのです。
ホドラーのいう「パラレリズム」とは、自然のなかにさまざまな形態の類似や反復、左右相称な構造や均衡を見出し、それらを絵画内の秩序として再構成する方法だった。
色彩は形態と結びつくことでより強く際立ち、交替と反復から生じるリズムを規定する。
ホドラーは複数の動きを結びつけ、その流れを生み出すことに強い関心をもっていました。