CN総合コンサルティング主催の特別講演会が4月12日(水)開かれました。第3回目となる今回は元駐ウクライ特命全権大使の角 茂樹(すみ しげき)先生を講師としてお招きしました。角先生は現在、大学で教鞭をとられていますが、2014年9月より2019年1月、ロシアの侵攻3年前までウクライナに駐在されました。

テーマは「ウクライナ侵攻は日本にどう影響があるのか」です。

 

 

 

 

 

 

講演では歴史的な教会や宮殿、街並み、ひまわり畑の写真などを見ながらウクライナの国土、宗教、文化、歴史を角先生の現地体験を交えながら解説していただきました。黒海の港湾都市オデッサは19世紀ヨーロッパ最大の港で、日本とは明治時代から交易があり、日露戦争直前には領事館もおきロシア黒海艦隊の動向を探るなど日本にとっても極めて重要な都市だったこと。

そしてウクライナにはウクライナ正教会、ロシア正教会、ギリシャ・カトリック教会の信者がいて、複雑なキリスト教の歴史を知ることがウクライナのたどってきた歩み、歴史を理解する助けになることなどを丁寧に解説していただきました。

 

 

 

 

講演は予定時間を超え、質疑応答では、参加者の質問に真摯に答えていただき充実した内容となりました。

最後に角 茂樹先生の近著の紹介をさせていただきます。

「ウクライナ侵攻とロシア正教会」2022年8月発行 KAWADE夢新書

ぜひご一読いただければと思います。

                                  以上