今年のE3での個人的注目タイトルは「EVOLVE」と「Rainbow Six Siege」だった。
どちらも対戦ゲームでありながら、単純なチームデスマッチや拠点の奪い合いというタイトルではなく、特殊なマルチプレイを特徴としている。
EVOLVEはLeft 4 Deadを開発したTurtle Rock Studiosがお送りする、4vs1の変則マッチが特徴的なFPS。Left 4 Deadと同じく、人間側とモンスター側に分かれて戦うのが特徴だが、本作の人間はサバイバーではなくハンターとして、モンスターはゾンビではなく惑星Shearに生息する獰猛な生物を操作することになる。
Rainbow Six Siegeはご存知、特殊部隊モノのFPSである(時折TPS視点になったりもしたが)。こちらは5vs5という、最近のFPSタイトルの中では比較的少人数制だが、お互いに銃を撃ちあうスタイルである。プレイヤーは対テロ組織のRavenかテロリストのRogueとしてプレイすることになる。現在は人質救出作戦のモードのムービーが公開されている。
AIと戦う面白さを追求し始めたのはHalf-Lifeからだろうか。それまでは「大量の敵をスポーンさせる」とか、そういうデザインだったのに対して「まるで人間と戦っているようなAI」というウリ文句がこれでもかというくらい飛び交う時代がやってきた。その後はLeft 4 Deadのヒットがあり、co-opブームとも呼ぶべき時代が到来した。次にやってきたのはサバイバルブーム。DayZの爆発的な人気がDayZクローンを大量に生み出した。以前にもブログでこの話題を取り扱ったが(ゾンビアポカリプスパンデミック)、この手のタイトルが人気になったのは他のサバイバーと協力したり、殺しあったりする点にある。
このサバイバルブームあたりから、従来の単純な「AIを撃つだけ」のゲームの評価は変わってきたように思う。「まるで人間のような」はもはや姿を消し「ゲーム世界に自然に存在する実際の人間」が人気になっている。それはDARK SOULSシリーズにおける侵入要素や、Watch_Dogsのハッキングマルチプレイからも読み取れることだ。
同時にこれらのジャンルは致命的な欠陥も抱えている。AIはどうとでも制御できるので、プレイヤーを楽しませたいと思えばそれに尽くすことが出来る。ところがAI代わりにプレイヤーが入り、ましてやそれが対戦となると「興奮しっぱなしな最高のゲーム体験」になるか、「ゲーム内容を無視した自分勝手なプレイヤーのせいで拷問のようなゲーム体験」になるかの二択になりがち、ということだ。Left 4 Deadの対戦プレイなんかまさにそれで、セオリーを知らないプレイヤーが排除される最低の対戦モードだったように思う(特に日本のサーバーはconfogl前提で尚更酷かった)。身内で遊ぶ分には面白かったように思うが、それでは意味が無い。
どちらもゲームプレイのトレーラーは最高に面白そうに見える。あらゆるマルチプレイに言えることだが、良い試合もあれば酷い試合もある。負けても「接戦で良い試合だった!」と楽しめる時もあれば、勝っても「一方的で退屈だった」と不満に思う時もある。しかし、この2つのタイトルにあるような、変則的なマッチはこの判定が非常にシビアで、クソゲーだと感じやすくなる可能性が非常に高い。調整は是非頑張っていただきたい。最高のマルチプレイを期待している。