12月28日(金)夕方
目が覚めると、周りはもう暗くなっていました。
大部屋の1人あたりのスペースはシングルベッド約2個分をカーテンで仕切られています。
カーテンの上部は大きな格子のメッシュになっています。
メッシュの間から外の薄い灯りを眺めながら、僕はこれからの事を考え始めました。
腫瘍がある。。。 良性なのか。悪性なのか。
最悪の想定。。。 悪性。。。 それも末期。。。 死を待つのみ。。。
仕事、会社はどうなるんだ。。。 続けられるのか。。。
入院期間はどれくらいなんだ。。。
後ほどH先生からの説明で、すべての事について答えを貰えるだろうと思いながらも
「想定外」の項目は残したくたい。
何を先生に言われても、いい準備をしておきたい。
そしてすべてを受け入れて、前向きに次なる事を考えられるようにしよう。
ぼんやりとこんなことを考えていました。
そして19:00を少し過ぎた頃、奥さんがやって来ました。
僕 「忙しいところ悪いね」
奥さん「何か欲しいものとか、必要なものは無かったの?」
僕 「まだ入院期間もよくわからないから、とりあえずは大丈夫」
僕 「呼吸器外科から腫瘍内科に転科したらしい」
奥さん「よかったじゃない。腫瘍専門なんでしょ」
こんな当たり障り無い会話をしていると、看護師さんがベッドまで来られて
看護師さん「H先生からお話があります。こちらへお越しください」
僕 奥さん「はい」
僕 「いよいよだね」 奥さん「・・・」無言
カンファレンスルームと書かれた扉に前に案内されて、中に入ります。
ここで初めて腫瘍内科のH先生にお会いします。
歳は30代後半位かなぁ。
白衣の下には、光沢がある細番手の毛100%の糸で作られた14ゲージのVネックセーター
下からのぞく上質なコットンシャツ。襟の先までしっかりプレスされています。
キチンされている印象と、エリート独特の空気感を感じます。
H先生「早速ですが、三輪さんのご病気のご説明と治療計画についてご説明します」
僕 「はい」 意識して明るめ声で返事。
H先生「採取した腫瘍細胞から、腫瘍の種類が解りました。 胚細胞でした」
胚細胞? なんだそれ?
H先生「元々この細胞は誰もが持っている細胞で、男性なら睾丸で女性なら卵巣をを
作るための細胞です」
睾丸を作るための細胞? 僕は胸に握り拳大の睾丸が作られているのか?
「胸にデカイ睾丸を持つ男」 なんか面白い事になってるぞ。
H先生「普通でしたら、睾丸に腫瘍の原発ができますが、稀に前縦隔だったり脳内に
できたりします」
僕 「僕はレアなケースってことでしょうか?」
H先生「そういう事になりますね。そしてこの病気は20代まで位の若い方に多いです」
僕 「年齢的な事も合わせると激レアってことですね!」
不思議と明るい態度での受け答えをしています。
先生からは引き続き専門用語満載での説明が続きます。
傍らでは奥さんが先生の説明を漏らさぬようにノートに書き留めています。
学生時代の授業を受ける姿勢の違いがここでも出るもんだと感心します。
一通り説明をお聞きしても、どうも肝心なことが釈然としません。
良性なのか? 悪性なのか? 思い切って直球勝負に出ます。
僕 「良性なんでしょうか? 悪性なんでしょうか?」
H先生「悪性です」
僕 「という事は、、ガンってことですか?」
H先生「一般的にはガンと言われます」
ガンだったのね。。。
その後も現在の状況、大きさや進行状態を見る限り直ちに治療を開始したい旨を聞きます。
H先生「この腫瘍に効果があるお薬を用いた、化学療法を行います」
僕 「化学療法?って、抗がん剤のことですか?」
H先生「そうです。これから詳しくご説明します。」
抗がん剤治療。。。聞いたことはもちろんあります。
副作用がキツイ。。。 映画「東京タワー」でもオカンが苦しんでたなぁ。。。
H先生「21日間が1クールになり、これを4回繰り返します。
最初の5日間は連続して投与します。そして8日目、16日目に投与します」
おいおい、、、かなりの長丁場だぞ、、、こりゃ仕事はできないな、、、
H先生「先程お話したように、主に若い方への治療になるので結構キツイ治療になります」
僕 「体力勝負ってことですか?」
H先生「そうですね。 頑張って下さい。 とにかく4クールを予定通り行える事が
この治療でもっとも重要になります」
僕 「体力には自信あります」 本当はそうでもないのに、なぜか強がる僕。
H先生「化学療法がすべて終わって、腫瘍を評価してその後の治療計画を出します」
なに? 現段階ではゴールまでの計画が立てられないんだ。。。
一通りの説明を聞き、僕の年内のスケジュールに合わせて化学療法の開始が
2014年1月1日 元旦からに決まった。
心の準備はできていた。 心配なのは仕事と会社のこと。
とりあえず今はみんな年末年始休暇に入っているからのんびり考えよう。
こうして僕は、ガンという病気と向かい合い、闘病のため入院することになりました。
初めての入院、それも長期入院をして、医療や介護の現場を見て、感じる事が出来ました。
僕がBLOGに書きたいなと思ったのは、この現場で感じたことです。
予定よりも僕の入院までの説明が長くなってしまいました。
これからがやっと本題になります。
これからも読んでやって下さいね。
僕の治療は現在(3月15日)は化学療法も順調に進み、最終クールの最終段階まできています。
次の治療の計画はまだ決まっていませんが、本人は至って元気にしていますので
皆様ご安心ください!!
治療中の様子も随時BLOGに書いていきます。
それでは今後ともよろしくお願いします!!
12月28日(土)朝
僕は朝、目覚めた瞬間から体調が悪いと実感しました。
眠くだるい身体をなんとか起こして朝の診察に間に合うように準備します。
診察の予約は9:00~ですが、その前に採血があるので8:00には病院に行きます。
病院に着き、機械での受付を済ませ、採血に進みます。
年内最後の通常業務の日らしく慌ただしいのか、これが普通なのかは僕にはわかりません。
たくさんの患者さん、白衣を着用した方たちが大勢いらっしゃいます。
採血を終え、呼吸器外科の診察室の前で名前を呼ばれるまで待ちます。
この間も体調がどんどん悪くなっていきます。これはヤバいかも。。。
完全にフラフラしています。 熱もあるに違いない。 とにかく辛い。
しかしながら時は過ぎ、10分経っても30分経っても1時間経っても呼ばれません。
僕はとにかく横になって休みたい。。。。寒い、だるい、眠い。。。。。
どうしても我慢できなくなった僕は受付の事務の方まで行きました。
僕「まだ待つのでしょうか? これ以上待つようだったら具合が悪くて我慢できないので
帰らせてもらってもいいでしょうか?」
事務の方「少々お待ち下さいませ」と残し、かなり急いで対応してくれます。
事務の方「今、T先生がお越しになります。しばらくお待ちください」
僕「わかりました」
今から思えば、体調が悪くて病院に行っているのに体調が悪いから帰るって話は無いですよね。
5分ほど待ってやっと僕の名前が呼ばれました。
診察室に入ると、初めてお会いする女性のT先生から
T先生「フラフラでしょう」
僕 「はい。ヤバいです」
T先生「これだけ血液の炎症反応が出てるとね。熱もあるよね。
それでね、このまま入院してくれない」
僕 「このまま??」
T先生「そう、このまま」
僕 「いやいや、何の準備もしてきていないし、車で来てるし、、、
一度帰って準備してから戻ってきてもいいですか?」
T先生「そうですね。できるだけ早く戻ってきてください。
先日入院した12階に直接来て下さい。手続きなどは済ませておきますから」
特に他の診察はする事も無く、この会話だけで終了。
突然の入院決定に戸惑う暇もなく、駐車場に向かいます。
僕は急いで自宅に戻り1週間程度の入院の支度をして、また戻りました。
病院に戻り、先日検査入院した12階まで行きます。
簡単な手続きを済ませて、ベッドまで案内してもらってすぐにT先生が来られました。
T先生「検査の結果を検討させて頂き、三輪さんには腫瘍内科に転科して貰います」
僕 「腫瘍内科??」 訳がわからん。。。
T先生「夕方には腫瘍内科のH先生が病気の事、治療計画についてお話頂けます。
ご家族はどなたか来られますか?一緒にお聞き頂いたのですが」
僕 「家内に来てもらいます」
おいおい、、、腫瘍内科って何? 良性の腫瘍だからと思い込んでたのに。。
家族も同席しての説明? ガンだから、、余命いくばくも無いって話?
奥さんに取り急ぎ連絡して、急な入院になった事、腫瘍内科の先生から説明がある事を伝え
病院に来て欲しい旨を伝えました。
ベッドでは看護師さんが何やら点滴の準備をしています。
今現在の問題。血液の炎症反応を緩和するためのお薬を入れる準備です。
看護師さん「右利きですか? じゃ、左手がいいですね」
僕 「はい。 僕、点滴初めてなんです」
看護師さん「そうなんですかぁ。(少し甲高い声)ちょっとチクッとしますね」
僕 「はい」 針を見ることができないまま点滴のルート装着。

点滴して、体温や血圧を測って、ベッドに横になっているうちに眠り込んでいました。
僕は朝、目覚めた瞬間から体調が悪いと実感しました。
眠くだるい身体をなんとか起こして朝の診察に間に合うように準備します。
診察の予約は9:00~ですが、その前に採血があるので8:00には病院に行きます。
病院に着き、機械での受付を済ませ、採血に進みます。
年内最後の通常業務の日らしく慌ただしいのか、これが普通なのかは僕にはわかりません。
たくさんの患者さん、白衣を着用した方たちが大勢いらっしゃいます。
採血を終え、呼吸器外科の診察室の前で名前を呼ばれるまで待ちます。
この間も体調がどんどん悪くなっていきます。これはヤバいかも。。。
完全にフラフラしています。 熱もあるに違いない。 とにかく辛い。
しかしながら時は過ぎ、10分経っても30分経っても1時間経っても呼ばれません。
僕はとにかく横になって休みたい。。。。寒い、だるい、眠い。。。。。
どうしても我慢できなくなった僕は受付の事務の方まで行きました。
僕「まだ待つのでしょうか? これ以上待つようだったら具合が悪くて我慢できないので
帰らせてもらってもいいでしょうか?」
事務の方「少々お待ち下さいませ」と残し、かなり急いで対応してくれます。
事務の方「今、T先生がお越しになります。しばらくお待ちください」
僕「わかりました」
今から思えば、体調が悪くて病院に行っているのに体調が悪いから帰るって話は無いですよね。
5分ほど待ってやっと僕の名前が呼ばれました。
診察室に入ると、初めてお会いする女性のT先生から
T先生「フラフラでしょう」
僕 「はい。ヤバいです」
T先生「これだけ血液の炎症反応が出てるとね。熱もあるよね。
それでね、このまま入院してくれない」
僕 「このまま??」
T先生「そう、このまま」
僕 「いやいや、何の準備もしてきていないし、車で来てるし、、、
一度帰って準備してから戻ってきてもいいですか?」
T先生「そうですね。できるだけ早く戻ってきてください。
先日入院した12階に直接来て下さい。手続きなどは済ませておきますから」
特に他の診察はする事も無く、この会話だけで終了。
突然の入院決定に戸惑う暇もなく、駐車場に向かいます。
僕は急いで自宅に戻り1週間程度の入院の支度をして、また戻りました。
病院に戻り、先日検査入院した12階まで行きます。
簡単な手続きを済ませて、ベッドまで案内してもらってすぐにT先生が来られました。
T先生「検査の結果を検討させて頂き、三輪さんには腫瘍内科に転科して貰います」
僕 「腫瘍内科??」 訳がわからん。。。
T先生「夕方には腫瘍内科のH先生が病気の事、治療計画についてお話頂けます。
ご家族はどなたか来られますか?一緒にお聞き頂いたのですが」
僕 「家内に来てもらいます」
おいおい、、、腫瘍内科って何? 良性の腫瘍だからと思い込んでたのに。。
家族も同席しての説明? ガンだから、、余命いくばくも無いって話?
奥さんに取り急ぎ連絡して、急な入院になった事、腫瘍内科の先生から説明がある事を伝え
病院に来て欲しい旨を伝えました。
ベッドでは看護師さんが何やら点滴の準備をしています。
今現在の問題。血液の炎症反応を緩和するためのお薬を入れる準備です。
看護師さん「右利きですか? じゃ、左手がいいですね」
僕 「はい。 僕、点滴初めてなんです」
看護師さん「そうなんですかぁ。(少し甲高い声)ちょっとチクッとしますね」
僕 「はい」 針を見ることができないまま点滴のルート装着。

点滴して、体温や血圧を測って、ベッドに横になっているうちに眠り込んでいました。
12月25日(水) 朝
僕はバンコクでの日焼けで顔と腕と足が赤くなっているのを楽しみながら
1泊2日の検査入院の準備をして、9時には病院に到着し入院手続きです。
この大学病院は、中央棟、入院棟に少し離れた場所にある東棟の3棟があります。
入院手続きは中央棟1階の窓口にて行います。
窓口があるロビーはかなり広く、天井も高い作りで圧迫感もありません。
傍らには、TULLY`S LAWSON 銀行ATM と揃っています。


入院棟には、ドトール LAWSONもあり、必要最低限のもは何とか入手でき
17階には帝国ホテル経営の眺望が素晴らしいレストランまであります。
大変多くの患者さんが入院手続きを待っています。
いよいよ僕の番です。
事務の方「入院は入院棟12階です。 お部屋は大部屋でご用意してあります」
僕 「はい」
事務の方「直接12階まで行って頂き、ナースステーションにこの書類をお願いします」
僕 「はい」
書類の入ったクリアファイルを受け取り、入院棟12階に向かいます。
いよいよ人生初めての経験。 「入院」 が始まります。
ナースステーションの看護師さんに書類を渡して、12階のロビーで待機します。
ヘルパーさんと呼ばれる方にベッドまで連れて行ってもらいます。
大部屋。。。7人部屋でした。
イメージよりも広々として、明るい印象を受けます。
そこでベッド横のテレビや冷蔵庫の使い方、電動ベッドの使用法や、
トイレやコインランドリーなどの12階の案内をして頂き再びベッドに戻ります。
ヘルパーさん「看護師さんがすぐに参りますので、それまで準備してお待ちください」
僕 「はい」
1泊2日の出張バッグから着替えその他を配置し、ベッドで待っていると
程なくして看護師さんが来られました。
看護師さん「最初にいろいろとお聞きしたい事があります」
僕 「はい」
詳細は忘れてしまったのですが、煙草・酒の事やら 眠れない時はどうしてるかとか
普段服用している薬の事とか、アレルギーの有無、最近転んだ事はないか、、とか。。
入院中に患者さんの転倒のリスクなどを調査されているようです。
そのあと本題の今日の検査の説明です。
看護師さん「今日は生検と言って、腫瘍細胞を採取します」
僕 「はい」
看護師さん「三輪さんは胸に針を刺すことになります」
僕 「はい」
冷静な口調で、胸に針を刺すと言われると不思議と安心感が沸きました。
看護師さん「刺す部分に局所麻酔をします。行きは歩いて行きますが
転んだら危ないので、帰りはストレッチャーで戻りますね」
僕 「はい」
ストレッチャー?? これも初めての経験だぞ。。。
検査室に入り、大きな機械の上で胸の部分の服を開けて仰向けで横になります。
医師の方が胸の部分にサインペンのようなもので印をつけます。
それ以外はほとんど目視することはできません。
医師「麻酔の注射を打つための麻酔をしますね」
医師「ご気分が悪くなられたり、痛い時はすぐに言ってくださいね」
医師「時間的には30分も掛かりませんので。。」
当たり前の話ですが、胸に針で穴を開けた経験の無い僕は不安なのは否めません。
ただ、医師の方々にビビっていると絶対に感じさせたくないと思っていました。
想像していたような痛みや苦しさは全く無く、無事に細胞は採取されたようです。
ストレッチャーに乗せて頂き、12階へ向かいます。
ストレッチャーからの景色。。 天井しか見えません。。
手慣れた看護師さんは廊下をスイスイと進みます。
病室に戻り、ベッドに横にならせてもらいます。
看護師さん「麻酔の影響がありますので、安静にしててくださいね。
トイレに行きたい時はナースコールで呼んでくださいね。
転ばれるといけないので、ご一緒しますから」
僕 「はい」
とは言ったものの、、、トイレのお手伝いまで頼めんだろぅ、、、
そのまま少し眠ってしまいました。
目が覚めて、普通に立ち上がれる事を確認して、一人でトイレに行ってみます。
そうこうしている間に、、、病院での初めての夕食時間になりました。
見た事はあるけれど食べた事はありません。
料理の見た目は、まずそうには見えないのに食器類が食欲を削ぎます。
とりあえず完食。
その後も消灯時間の22:00まで何度となく看護師さんがベッドまで来てくれます。
看護師さん「お変わりないですか?」
看護師さん「食事は全部食べられましたか?」
看護師さん「熱っぽいとか、だるいとか無いですか?」
看護師さん「消灯です。おやすみなさい」
12月26日(木)午前
僕は病院の朝は早い事を知る。
一斉放送がまだ夜も明けぬ真っ暗な病室に響きわたる
看護師さん「12月26日 木曜日 6時になりました。起床のお時間です」
これを2回続けて放送する。
僕もとりあえず起きて、トイレに行って、ロビーを見てベッドに戻る。
7時前には看護師さんがベッドに来てくれて
看護師さん「お熱と血圧測らせて下さーい」
看護師さん「熱っぽいとか、だるいとか無いですか?」
看護師さん「お変わりないですか?」
昨日と全く同じ。僕は正直なところ、面倒くさいなぁ。。と。。
看護師さん「後で先生が来られますから、先生とお話されてからにはなりますが
今日の午前中には退院できると思います」
僕 「ありがとうございます」
朝食の時間です。
「修行僧か!」

先生が来られて、今後のお話を伺います。
先生「昨日の検査結果ですが、お正月のお休みに入ってしまうので
1月7日頃になると思います。
結果が出次第に治療計画を立てて、実行していくことになります」
僕 「わかりました。 お正月はのんびりできてよかったです」
先生「一応昨日胸に穴を開けているので、明後日の外来に来てください
外来の年内最終日ですので、確認だけさせてください」
僕 「わかりました。ありがとうございます」
こうして1泊2日の検査入院は何て事無く終了。
来年から治療、、、どうなるんだろう、、、 なんて不安を抱くことなく自宅に帰りました。
僕のなかでは、すべては来年 年内は何もできないしなぁ、、
などとのんびり構えていました。
これが急転直下の事態になるなんて想像すらしてませんでした。
僕はバンコクでの日焼けで顔と腕と足が赤くなっているのを楽しみながら
1泊2日の検査入院の準備をして、9時には病院に到着し入院手続きです。
この大学病院は、中央棟、入院棟に少し離れた場所にある東棟の3棟があります。
入院手続きは中央棟1階の窓口にて行います。
窓口があるロビーはかなり広く、天井も高い作りで圧迫感もありません。
傍らには、TULLY`S LAWSON 銀行ATM と揃っています。


入院棟には、ドトール LAWSONもあり、必要最低限のもは何とか入手でき
17階には帝国ホテル経営の眺望が素晴らしいレストランまであります。
大変多くの患者さんが入院手続きを待っています。
いよいよ僕の番です。
事務の方「入院は入院棟12階です。 お部屋は大部屋でご用意してあります」
僕 「はい」
事務の方「直接12階まで行って頂き、ナースステーションにこの書類をお願いします」
僕 「はい」
書類の入ったクリアファイルを受け取り、入院棟12階に向かいます。
いよいよ人生初めての経験。 「入院」 が始まります。
ナースステーションの看護師さんに書類を渡して、12階のロビーで待機します。
ヘルパーさんと呼ばれる方にベッドまで連れて行ってもらいます。
大部屋。。。7人部屋でした。
イメージよりも広々として、明るい印象を受けます。
そこでベッド横のテレビや冷蔵庫の使い方、電動ベッドの使用法や、
トイレやコインランドリーなどの12階の案内をして頂き再びベッドに戻ります。
ヘルパーさん「看護師さんがすぐに参りますので、それまで準備してお待ちください」
僕 「はい」
1泊2日の出張バッグから着替えその他を配置し、ベッドで待っていると
程なくして看護師さんが来られました。
看護師さん「最初にいろいろとお聞きしたい事があります」
僕 「はい」
詳細は忘れてしまったのですが、煙草・酒の事やら 眠れない時はどうしてるかとか
普段服用している薬の事とか、アレルギーの有無、最近転んだ事はないか、、とか。。
入院中に患者さんの転倒のリスクなどを調査されているようです。
そのあと本題の今日の検査の説明です。
看護師さん「今日は生検と言って、腫瘍細胞を採取します」
僕 「はい」
看護師さん「三輪さんは胸に針を刺すことになります」
僕 「はい」
冷静な口調で、胸に針を刺すと言われると不思議と安心感が沸きました。
看護師さん「刺す部分に局所麻酔をします。行きは歩いて行きますが
転んだら危ないので、帰りはストレッチャーで戻りますね」
僕 「はい」
ストレッチャー?? これも初めての経験だぞ。。。
検査室に入り、大きな機械の上で胸の部分の服を開けて仰向けで横になります。
医師の方が胸の部分にサインペンのようなもので印をつけます。
それ以外はほとんど目視することはできません。
医師「麻酔の注射を打つための麻酔をしますね」
医師「ご気分が悪くなられたり、痛い時はすぐに言ってくださいね」
医師「時間的には30分も掛かりませんので。。」
当たり前の話ですが、胸に針で穴を開けた経験の無い僕は不安なのは否めません。
ただ、医師の方々にビビっていると絶対に感じさせたくないと思っていました。
想像していたような痛みや苦しさは全く無く、無事に細胞は採取されたようです。
ストレッチャーに乗せて頂き、12階へ向かいます。
ストレッチャーからの景色。。 天井しか見えません。。
手慣れた看護師さんは廊下をスイスイと進みます。
病室に戻り、ベッドに横にならせてもらいます。
看護師さん「麻酔の影響がありますので、安静にしててくださいね。
トイレに行きたい時はナースコールで呼んでくださいね。
転ばれるといけないので、ご一緒しますから」
僕 「はい」
とは言ったものの、、、トイレのお手伝いまで頼めんだろぅ、、、
そのまま少し眠ってしまいました。
目が覚めて、普通に立ち上がれる事を確認して、一人でトイレに行ってみます。
そうこうしている間に、、、病院での初めての夕食時間になりました。
見た事はあるけれど食べた事はありません。
料理の見た目は、まずそうには見えないのに食器類が食欲を削ぎます。
とりあえず完食。
その後も消灯時間の22:00まで何度となく看護師さんがベッドまで来てくれます。
看護師さん「お変わりないですか?」
看護師さん「食事は全部食べられましたか?」
看護師さん「熱っぽいとか、だるいとか無いですか?」
看護師さん「消灯です。おやすみなさい」
12月26日(木)午前
僕は病院の朝は早い事を知る。
一斉放送がまだ夜も明けぬ真っ暗な病室に響きわたる
看護師さん「12月26日 木曜日 6時になりました。起床のお時間です」
これを2回続けて放送する。
僕もとりあえず起きて、トイレに行って、ロビーを見てベッドに戻る。
7時前には看護師さんがベッドに来てくれて
看護師さん「お熱と血圧測らせて下さーい」
看護師さん「熱っぽいとか、だるいとか無いですか?」
看護師さん「お変わりないですか?」
昨日と全く同じ。僕は正直なところ、面倒くさいなぁ。。と。。
看護師さん「後で先生が来られますから、先生とお話されてからにはなりますが
今日の午前中には退院できると思います」
僕 「ありがとうございます」
朝食の時間です。
「修行僧か!」

先生が来られて、今後のお話を伺います。
先生「昨日の検査結果ですが、お正月のお休みに入ってしまうので
1月7日頃になると思います。
結果が出次第に治療計画を立てて、実行していくことになります」
僕 「わかりました。 お正月はのんびりできてよかったです」
先生「一応昨日胸に穴を開けているので、明後日の外来に来てください
外来の年内最終日ですので、確認だけさせてください」
僕 「わかりました。ありがとうございます」
こうして1泊2日の検査入院は何て事無く終了。
来年から治療、、、どうなるんだろう、、、 なんて不安を抱くことなく自宅に帰りました。
僕のなかでは、すべては来年 年内は何もできないしなぁ、、
などとのんびり構えていました。
これが急転直下の事態になるなんて想像すらしてませんでした。