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大部屋な人々。

51歳にして初めての入院を経験しました。
すばらしき人間という生き物。
感じたままに書き綴ります。

入院という自由に外を出歩くことができない状態で

ベッドの上で有り余る時間を有効活用するのも限界があります。

できることは何か?


 INPUTしよう!


そこでまず、本を読もう!

とは言え急な入院でしたので本を購入できておらず、自宅から2冊持ってきました。


発刊と同時に購入したにもかかわらず、未だに読んでいなかった本。

「半島を出よ」(上)・(下) 村上龍 著 

北朝鮮の特殊戦部隊員9名が漁船で福岡に侵入し、プロ野球の試合をしている福岡ドームを制圧。
脅された福岡が、高麗遠征軍支援を表明し、日本からの独立を宣言する。
これを合図に12万人の北朝鮮反乱軍兵士が北朝鮮から400隻以上の船で日本を目指す。
日本のイージス艦は100以上の目標を同時に攻撃できるのだが、攻撃命令は出ない。
12万人が日本上陸直前に、町の公園でたむろしていた武器マニアなどの
不良グループが決死の抵抗行動を起こす。

こんなストーリーが展開されて行きます。 破天荒ですが、なかなか面白い内容です。

 ただ、、、少し長い。。。

老眼鏡を手放せない僕は、読書は目の疲労度が半端無く、偏頭痛になってしまいます。

読書は疲れる。

次に思いついたのは、、、 

映画をを見よう。

DVDを買うか、借りてくるかして毎日最低1本は見よう。

とりあえず自宅にあって見ていないDVDは何かないかな、、、、

ありましたありました。 子供たちのDVD、ハリーポッターシリーズ全巻。

ハーマイオニーがどんどん成長して綺麗に成長していく姿が一番の印象かな。。。

これだけでは、あっという間に見終えてしまいます。


何気なく外の景色を見ていると。。。

おおっ!!あれは TSUTAYA!!



直線距離で100m程度の場所。 

こっそり病室を抜け出し、行ってきました。5枚借りれば7泊8日で¥1000で借りられます。

しかしながら、、今となっては何を観たのか、、、ほとんど印象に残ってません。。。

PCで観ているからかもしれませんが、画面・音声ともに迫力がないからでしょうか。。。

今から思えば、飛行機の中で観ているのと同じですね。


話はそれますが、大部屋のベッドのスペースのこと。

入院して1週間目くらいにベッドでDVDを見ていて思った事です。

長時間フライトの飛行機内に似ている。 それも、1stクラス。

広さ的にはこっちの方が、1stクラス以上の広さがありますね。

それに一人一人がカーテンで仕切られてある程度のプライバシーも守られてます。

ベッドの機能も、フルフラットから背中を上げたり、足部分を高くしたりできます。

テレビも20インチあります。

基本装備や広さは大部屋の勝ちだな。


サービス内容はどうだろう?

食事は看護師さんがベッドまで運んで来てくれます。

飛行機もCAさんが座席まで運んで来てくれます。

ただ、病院ではおいしいお酒は出ませんし、食事の内容は全く違います。

ここは圧倒的に1stクラスの勝ちですね。


入院ではお願いすれば、看護師さんが身体を拭いてくれたり、シャンプーもしてくれます。

足湯に入れてくれて、軽くマッサージもしてくれます。

ここまでCAさんはしてくれませんよね。


1stクラスで、NYやLONDONに飛んだら、約13時間で100万円以上します。

ディスカウントチケットだったら10万円程度とすると、サービス料金=90万円!

1時間当たり、約7万円!! 銀座のクラブかっ!!

確かにCAさんはスタイルもよく、お綺麗な方が多いですが

1stクラスを受け持たれるのは、ベテランのCAさんが多いような気がします。

僕はJALが搭乗の大半ですので、他の航空会社は知りませんがJALはそうだったかと。

こちらの看護師さんは20代が大半です。そして皆さん可愛い娘さんです。

これは引き分けかなぁ。


もっと大きく話はそれますが、、、

コスプレでの定番スタイル。 ナースとキャビンアテンダント。

僕はその趣味はありませんが、

なんとなく男性が憧れるのはわかるような気がしてきた、今日この頃です。。


それでは、、、また。
よし!入院を楽しむぞ!


さて、どうやって楽しむか?

抗がん剤治療の1クールが21日間。

最初の5日間は合計約3リットルの点滴を9時間掛けて落とし、8日目と16日目は約1時間の点滴。

それ以外は特にこれといった処置はありません。

治療計画では、2クール目の8日目を無事に終えることができて

経過を診て順調であれば、一時退院が可能とのこと。。。

とりあえず、、、1月いっぱいの入院は決まっています。


   時間はたっぷりある。


今までは、万物に平等に与えられた時間である 1日=24時間を

いかに効率よく有意義に使うかを考えて生きてきました。

今回の入院では、効率は全く考えないで

「与えられた状況の中で有り余る時間をいかに有意義に楽しく過ごすか?」 を考えました。


まず最初に考えたこと。

「楽しめる環境つくり」 

病棟の各階にはロビーと呼ばれる場所があります。

面会の方たちや、入院患者が自由に使える場所です。



見晴らしも良く、携帯電話もPCも使用可能で、テレビも大画面で無料で見れます。

個人用のテレビがベッドサイドにもありますが、1000円のカードを購入して

11時間40分しか視聴できません。さらには大部屋ではイヤホン使用になります。

ちなみに冷蔵庫もベッドサイドにありますが、これもカード使用の有料です。

1日ベッドで横になってテレビを見ていたら毎日¥1000以上掛かります。


ここの窓際はかなり気持ちがいいぞ。



ここは陽射しを浴びて、気持ちよくPCに向かえるぞ。

今でも頻繁にこの場所、この席を使わせて頂いてます。




僕は追加料金なしの大部屋(6人以上)か個室のどちらかで考えていました。

個室は、追加料金が1日あたり¥15000~¥30000掛かります。

他にも2人部屋(追加で¥10000)と4人部屋(追加で¥5500~¥7000)がありますが

2人も4人も6人も、他の人に気を遣うのは変わりないと思ったからです。

一般病棟の個室は、看護師さんが頻繁にお世話をしなければならないような患者さんや

一人では動く事もままならないような患者さんが使われているようでした。



17階建の入院棟の16階に特別病棟と書かれた場所があります。

ホテルでいえば、エグゼクティブフロアでしょうか。

すべて個室の贅沢仕様で、追加料金さえ支払えば大部屋から変えてもらえます。

そこで参考に特別病棟の個室を見学させてもらいに行ってきました。

エレベーターを降りた瞬間から違います。

爽やかのブルーのカーペット、木目の落ち着きある壁面、まさにエグゼクティブフロアです。

ここの個室は1日あたりの追加料金が、¥32000~¥65000も掛かります。

1か月の入院したら、追加料金だけで ¥1,000,000~¥2,000,000!!

当然こんな贅沢はできるはずもありません。

完全な冷やかしですが、担当の看護師さんは丁寧な説明で見学させてくれました。


一番高いお部屋です。


個人用テレビは一般病棟のロビーにあるものと同じ大画面。

ソファやテーブルも配置され、広々とした空間がゆとりを感じさせてくれます。

ホテルで言えば、コーナースイートって感じでしょうか。

ここはテレビも冷蔵庫も無料だそうです。 この金額だったら、当たり前か。。。

どういった人たちががこの部屋を使うんだろう?

お金持ちであることは間違いないですね。


僕が選択した環境は、大部屋。

幸いにも僕は窓側のベストポジション。


この場所で何ができるか? 


僕は結果的に大部屋を選んだことで、他の患者さん達や看護師さんの仕事を見て

人間の素晴らしさ、面白さ、凄さ、本能、などなど、感じさせられる事になりました。

「あなたはガンです」


強烈なインパクトがある言葉です。

僕の想像の範囲では、青天の霹靂。地獄へ真っ逆さまに突き落とされる一言と思ってました。

でも、、、僕はそんな感じになりませんでした。

H先生からの一言一言を、第三者として聞いているような感じでした。


ガン告知も想定内で覚悟ができていたからかもしれません。

逆に全く受け入れることができなかったのかもしれません。

痛みや苦しみが無いので、ガンと言われてもピンとこなかったのかもしれません。

僕の想像と違う、僕のメンタルにとても不思議な思いでした。


大部屋のベッドに戻り、奥さんと30分ほど話をしました。

僕 「とりあえず元旦からになってよかったよ。 
   大晦日にはショップチャンネルさんで福袋のLIVE販売があるからさ」

僕 「みんなお正月休みだから、いろんな事は休み明けだね」

僕 「この大部屋は広くてなかなかいいよね」

僕 「おせちは作るの?」

僕 「外は寒そうだよ」

なんてことない話題です。

今思えば、奥さんはガン告知されて、どう思ったんだろう?

今度聞いてみようと思います。


奥さんも帰宅して一人になると、どうしてもいろいろと考えてしまいます。

いろいろとは言っても、考えるのは仕事・会社の事ばかり。

僕が仕事をすることができない⇒納期・品質の管理ができない⇒お客さまに迷惑をかける。

僕が仕事をすることができない⇒営業活動ができない⇒先の売上が見込めない。

他にも「僕が仕事をすることができない」から考えていくと様々な結論に辿り着きます。


僕としての最終結論。

半端な事はやっちゃいけない。これが一番迷惑をかけることになる。

仕事の内容を整理して、仲間に頼めることは頼もう。

2014年はリセットの年にしよう。


すっきりしました。


これからは入院生活を楽しもう!!


何をしようか? 何ができるんだろうか? 

ワクワクしてきました。


写真はベッドから見える景色です。

2014年元旦 初日の出とスカイツリーと東京タワーと持ちこみおせちです。

ロビーの窓からは富士山も見ることができます。

いよいよ未体験ゾーン、入院生活のスタートです。