大部屋な人々。 -2ページ目

大部屋な人々。

51歳にして初めての入院を経験しました。
すばらしき人間という生き物。
感じたままに書き綴ります。

患者さんのなかには、自由に動く事が出来ない方たちがたくさんいらっしゃいます。

車椅子だったり、松葉杖だったり、看護師さんに手を引いてもらったり、、

そんな患者さんたちはトイレに行くのもままならず、看護師さんのお世話になります。

ナースコールでベッドまで看護師さんに来て貰いトイレまで行く患者さん。

紙おむつをされていて、看護師さんにキレイにして貰う患者さん。

看護師さんの仕事の大きな部分をこの「下の世話」で占めている様に感じます。


また、ちょっとボケが入っていると思われる患者さんへの対応もたいへんな仕事です。

ナースコールを5分おき位で押したり、コップでテーブルを叩いて騒ぎ

看護師さんに来て貰い、訳がわからない事を言ってられます。

ボケてられると知っていても、「何言うとんねん!」と突っ込みたくなります。

それでも看護師さんは、丁寧にきちんと対応されています。

今回は簡単な文章でしかお伝えしていませんが、本当に切ないほどたいへんな事です。



看護師さんは仕事とはいえ、身内でも無い方たちのお世話を嫌な顔一つしないでされています。

僕は感動すら覚えました。

今更ながら、嫁に貰うなら看護師さんがいいな、、、なんて思います。

それでは、、また。
入院生活の中で常に身の周りのお世話をしてくれるのが看護師さんです。

24時間いつでもナースコールを押せばベッドまで来てくれます。

僕の入院している階は全部で54床のベッドがあります。

したがってMAX54人が入院できます。

見ている限り常にほぼ全部のベッドが埋まっています。

何人の看護師さんでこの階を看ているかは定かではありませんが

かなりの人数(20人~30人位?)がいらっしゃるのは間違いありません。


患者さんも自由に歩ける者もいれば、ほとんど寝たきりの方だったり

会話として成立する方もいれば、ボケなどで会話もままならなかったり

本当に様々です。

自由に動ける僕は、ほとんど看護師さんの手を煩わせることはありません。

患者としては手のかからない方だと思います。


薄いカーテンで仕切られているだけなので当り前なのですが

大部屋では看護師さんと患者さんとの会話は全部聞こえてしまいます。

この会話がかなり面白いです。。。

80歳位のおじいちゃんが

「退院したらデートしよう」

「元気になって退院されたらね」と看護師さん

「絶対だぞ!」とおじいちゃん

「いいですよ。どこ行きますか?」と看護師さん

 別の日に

「早く元気になって、退院してデートしましょうね!」と看護師さん

「よし!おいしいものたくさん食べよう!」とおじいちゃん

こんな言葉をかけることで、おじいちゃんの声に元気が出てくるのを感じられます。

残念ながら、僕には言ってくれません。。。


70歳位のおじいさん

「看護婦さんは札幌出身なんだね」

「そうですよ。今は雪でたいへんだし、寒くて厳しい季節ですよ」と看護師さん

「俺も若いころ、網走くらってたんだよ」とおじいさん

「そうなんですか。網走はお仕事ですか?」と看護師さん

「違うよ!くらってたんだよ! 寒いなんてもんじゃなかったよ」とおじいさん

「おいしいものいっぱいありますよねぇー」と看護師さん

どうも網走の刑務所にお世話になったとは伝わってない様子。。。


他にも微笑ましいような会話がたくさんあります。

ひとつひとつ一人一人に丁寧に話してくれる看護師さんたち。

中にはクレームまがいのことを言って困らせる患者さんもいます。

これは聞いている僕が頭にくるようなことでも、優しく丁寧に話してられます。


僕は入院生活を、3つの大部屋で過ごしました。

はじめは7人部屋、そして6人部屋で6人部屋。

全部で約30人ほどの方と同じ部屋で過ごしました。

10人10色とは言いますが、まさにその通りだと実感しました。


次回も患者さんと看護師さんについて書きたいと思います。

それでは、、また。

一週間も入院していると、入院にも慣れてきます。


元旦から5日まで、毎日点滴を約9時間していました。

点滴中は全く動けないわけではなく、タイヤの着いた点滴棒をガラガラしながら

病院内は自由に動けます。

僕は入院している12階のロビーでテレビを見たりなどして時間を過ごしました。

ロビーの様子です。


ここは入院している患者さんの気分転換だったり、お見舞いの方との面会だったり

時間によっては全く座席がなくなることもしばしばです。


入院にも慣れてくると、だんだん周りが見えてくるようになります。

このロビーに座って、のんびりと時間を過ごしていると

いろんな情報が目や耳を通して入ってきます。

まず気が付くこと。 入院している患者さんの大半がお年寄りであること。

僕の親世代(80歳前後)の方たちで半分以上を占めます。

次に団塊の世代の方たち。そして、90歳前後の方たち。

ひょっとしたら僕が入院患者の最年少? だったかもしれません。

休日にお越しになるお見舞いの方を見ていると、僕と同じ世代の方が

ご自分の親のために来られている本当に多いです。

平日は団塊の世代の方がご自分の奥さんや旦那さんのお見舞いが多いです。

ほぼ毎日来られる患者さんの奥さんもいます。


なんとなく見ていて微笑ましい家族の光景だったりが多いのですが

中にはこんなところで話さなくても、、、と思うような事もあります。

本当にこんな事もあるんだと知ったのは。。。 相続の話。

見舞いに来て、患者さん本人はちょっとボケているとはいえ

目の前で相続の話を3人の子供たちがギスギスやっています。

これで兄弟仲が悪くならないはずがないだろなと、僕は勝手に思います。


またある時は、大勢の家族の方が集まって葬儀・告別式の相談をされています。

患者さん本にはまだお亡くなりになっていません。

お医者さんからは「今夜がヤマ・・」と言われていらっしゃるので

大勢の家族の方がお集まりになってるんだろうと推測できます。

他の患者さんもいらっしゃる前で、携帯電話で大きな声で

葬儀屋さんやお坊さんと会話されています。

確かに段取りは大事なことだと思いますが、今ここでしなくても、、、

僕とは常識が違うんだと、理解するしかありませんね。


入院という共同生活をしていると

その後も「常識の違い」に戸惑う事がたくさん遭遇する事になりました。


それでは、、また。