Text or Nothing -62ページ目

Lait aux oeufs

クリスマスイブの夕方、知人のお知り合いのマダムからお茶へのお誘いを受けました。

なかなか楽しいひとときでしたし、美味しいものをたくさんいただきました。

ワインやチーズもとびっきり美味しかったのだけれど、マダムが作ったデザートやお菓子に感動しました。


なかでも lait aux oeufs (本来は lait aux œufs と綴る) は、プリンに似ているのにプリンではなくプリンよりも美味しいデザートでした。お宅でいただいたのと同じものを、おみやげに持たせてくださって、すっかり恐縮しています。


Text or Nothing Text or Nothing

クレームブリュレですか?とお尋ねしたのだけれど、クレームブリュレは「ブリュレ」という名のとおり表面をキャラメリゼしてから焦がすけれど、lait aux oeufs はそうではなく固めるだけとのこと。


家に帰ってからレシピを調べたところ、卵を泡立てたところに、熱したミルクを注ぎつつ攪拌し、容器に移してオーブンで焼き固めるというもの。マダムの lait aux oeufs はアーモンドプードル入りで、なおかつバニラシュガーシナモンなどのスパイスで香り付けされていて格別でした。私ももし自分で作ってみるとしたら、アーモンドプードルとバニラシュガーと各種スパイスを入れてみようと思います!


そのマダムのご近所さんのこれまたマダムって感じの方にも会ったのだけれど、その方はアルザス出身で、アルザスのお菓子というものを作ってきてくださっていて、それもまたこの上なく美味しかったです。ずっしりしたクッキーという感じの焼き菓子(ドイツのシュトーレンを思わせる)なんだけれど、アニスやドライフルーツが効いていたようで、薫り高いものでした。


数日後、あるウクライナ人の友だちとお料理の話をしていたときに、「フランス人の作るお菓子やデザートって、結構スパイスが多用されていて良い香りがついているよね」と言ったら、どうも「スパイス」という語をいわゆる「激辛系スパイス」と勘違いしたらしく、「全然そんなこと無いよ。辛いお菓子なんか無い」と言われ、こっちもこっちで、「べつにスパイスだからって辛いとは限らない」と、ピンと来ない返答をしてしまったわけですが。クローブやナツメグやシナモンや八角など辛くないスパイスをスパイスと呼んでよいのかどうか、少々自信がなくなりました。


この lait aux oeufs をいただいたあとに、キャラメルムースを作りたくなったため、ネットでレシピを検索して作ってみたのですが、あまり好きになれませんでした。味は良かったのだけれど、「これはムースではない」と言いたくなりました。で、好きになれなかった理由をよく考えたところ、ゼラチンを使用していたためだと分かりました。先日ココアムースを作ったときもそうで、どうも日本語のサイトに載っているレシピだとゼラチンを使用して固めるムースが多いのだけれど、なんとなく、チョコレートや卵白や生クリームの力で固める方が口溶けが良くおいしいと思いました。ゼラチンはそれこそ、グレープフルーツゼリー(ゼラチンとゼリーは語源的に親戚だし)とか、ナパージュに向いていると思います。


というわけで、卵の力だけで固める lait aux oeufs を作ってみたいと思います。