アンタゴニスト法はOHSS(卵巣過剰刺激症候群)になりにくい? | CMポートクリニックブログ( ☎ 045-948-3761)

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神奈川県横浜市都筑区の婦人科クリニックです。特に不妊治療を専門としております。(当院は特定不妊治療費助成指定機関です。)

<質問>

 

卵巣刺激の方法には、いくつかの方法があると聞きました。

私は過去に何度か、OHSSになってしまったことがあるのですが、アンタゴニスト法だとそうなりにくいと聞いたのですが、本当でしょうか?

 

 

<回答>

 

アンタゴニスト法とは、月経開始3日目頃からHMG製剤の投与を開始し、ある程度まで卵胞が成長した段階でGnRHアンタゴニスト製剤を注射して採卵する方法です。

 

この方法だと、OHSSを起こしにくいばかりか、子宮内膜に影響を及ぼしにくいというメリットもあります。

 

この方法では排卵のトリガー(きっかけ)になるHCG製剤を投与せず、GnRHアゴニスト(点鼻薬)を投与することにより、OHSSを防ぐことが出来ます。

 

しかし、注射をする回数が多くなってしまう、費用がかさんでしまうという点もあります。